焼き鳥は働くあなたの味方
お仕事お疲れ様です! 武蔵小杉は東京都心へのアクセスも良好で、多くのサラリーマンのベッドタウンという側面もある。
さらに、郊外だった歴史から、下町情緒の名残もある。
そんなこともあって、実は焼き鳥・小料理屋のちょっとした激戦区になっている武蔵小杉、歩いて数分の新丸子エリアから選りすぐりの10店をご紹介。
女子会、ファミリー向けのお店も!
①炭火焼 仲
混雑必至、常連に愛される名店
武蔵小杉駅から220メートル。カウンターあり、アットホームで昔ながらの焼き鳥屋さんだ。
一品料理は牛たたきと鶏の梅和えがおすすめ。「牛たたき」は430円でかなりのボリュームがあり、お得感もある。酸味のあるタレに漬けてあり、付け合わせはなんとワカメ。食べ応えある赤身で、ポン酢と合わせたいい塩梅の仕上がりだ。
鶏の梅和えは梅肉の酸味が効いた鶏タタキの味わいが素晴らしい。緑茶ハイが進んでいる。
お料理は、仲コース(2,000円)がお得だ。串焼き・サラダ・和え物・揚物などなどが楽しめて大評判のコース。
煮物は、澄んだ出汁が上品で、ちょっとした会席の小鉢のよう。
トップバッターの串3本。牛大串・しそ・アスパラはどれもさっぱりで美味だ。
鳥わさは、わさびがしっかり効いていてツンうま。生の鶏を味わって。
最後の〆は唐揚げ。
女将さんのホスピタリティも素晴らしい名店。
②Tosaka-na Dining Gosso
暗めの店内がおしゃれな鶏ビストロ
「大人な空間の一軒家ダイニング」を謳う「Tosaka-na Dining Gosso」は若者、特に女子に人気のムーディーなお店。落ち着いた雰囲気がおしゃれな会を演出する。
武蔵小杉の人気焼き鳥店「とさかーな」の系列店なので、料理のクオリティは折り紙付きだ。
お通しはなんと食べ放題のサラダ。心ゆくまで野菜を摂取!
鳥はどれもとても柔らかく美味。宮崎赤鶏ねぎま藻塩焼きはお時間少々頂戴します。待てば待つほど高まる期待度、それを裏切らないジューシーさ。
「賞味期限40秒」!ゴッソ玉はすぐに召し上がれ。鶏の稀少部位、白レバーに豚の網脂を巻き、表面をパリっと、中身はとろとろに焼き上げた至高の逸品。これはぜひモノ。
水曜、金曜、土曜日17:00-0:00
③たいら
幻の鶏レバ刺し
新丸子駅周辺からの紹介。新丸子駅から徒歩3分、武蔵小杉駅からは徒歩5分の立地にある「たいら」。ゆったりした雰囲気で飲める焼き鳥屋だ。
ハツ、セセリ、レバー、つくね、ささみ、ネギ間、手羽元、皮。非の打ちどころなく美味しい。こちらの鶏肉は溶岩で焼かれている。遠赤外線による加熱でじっくり火を通し、肉汁を逃がさない。旨味も中にしっかり閉じ込められている。
オススメ料理は鶏刺しなめろう、炙りレバーネギ塩、鶏レバー刺しなど「生」推し。茨城のつくば茜鶏を使用し、丸鶏からさばいているそう。どれも新鮮で臭みがない。生肉が縁遠くなってしまった今、感動もひとしお。
④割烹 こすぎ
渋い小料理とハイボール
武蔵小杉駅近くのセンターロード小杉にある昭和な居酒屋。客層も多国籍、メニューも多彩でちょっと謎多きお店だ。
ちくわ磯辺揚げ。大きめのちくわを大根おろしの天つゆにつけて食べる。この店では天ぷらに、刻み海苔が上からかかっている。
ガッツリいきたい方はホルモン炒めで。千切りキャベツの上に大量の玉ねぎ炒め、ホルモンがのっている。
さて、本題の焼き鳥。ジャンボ若鳥ねぎま串。ジャンボというだけあってどでかい迫力だ。こんがり焼き上がった食べ応え抜群の一品。230円とコスパも優秀だ。
飲み放題つきコースもある。3300〜4300円で、お腹いっぱい、ベロベロでいきましょう。
[金曜-日曜]14:00-翌2:00
⑤だるまや
希少部位に舌鼓
新丸子駅からおよそ200メートル。建物は比較的新しく、清潔感あるお店だ。
全席靴を脱いで着席、オーダーシートで注文するスタイル。
むね肉の酢〆カルパッチョ。さっぱりながら旨味があり、フレッシュ。
つくねは味噌味が付いている珍しいタイプ。塩気と甘味のバランスが絶妙だ。
串は丁寧に処理して焼かれているのが伝わってくる。レバーも生臭さがなく食べやすい。タレの味が濃すぎず甘すぎずで絶妙だ。
掘りごたつ席もあるので、ファミリーや歓送迎会でも。
⑥なべ金 武蔵小杉本店
鍋屋の焼き鳥
一人でも気軽に入れる鍋屋として人気を博す「なべ金」。カウンター席が6席程度、テーブル席が4つほど。広くない店内だが、立地もあって夕方ごろは子ども連れが多いという。
赤鍋は豚肉、ニラ、豆腐を味わうかなり辛い一品。坦々麺風のスープだ。最後は麺で締めるのがオススメ。
水炊きは具材が豊富。なかでも鶏肉は上質だ。コラーゲンもたっぷり。ポン酢でいただく鍋だが、オリジナルのポン酢は酢の風味が強め。
鳥は炭火焼きでこちらもまた美味。評判高いのは希少部位「白レバー」。白レバーとは要するに、鶏の脂肪肝のことだ。アヒルやガチョウの脂肪肝であるフォアグラの鶏版。脂肪をたっぷり蓄えた白レバーは血生臭さが少なく、トロッとした食感が特徴だ。
焼酎の種類もかなり豊富なので、お好みの一杯に出会えるはず。
⑦き酉
日本酒飲み比べ
東急東横線・目黒線の隣駅、元住吉駅エリアからのご紹介。
こちらも飲み屋が豊富な街で、ちょっと足を伸ばす価値、あります。
東口から徒歩1分、「㐂酉」は高リピート率を誇る焼き鳥の名店だ。
「薬味タップリ豆腐」。絹ごし豆腐の、いわゆる奴だが、名前の通りトッピングがたくさん。博多ネギにショウガ、かつお節、しそ、そしてミョウガ。通好みのつまみといった感じ。
ハツは非常に柔らかく、薄塩がうまい。セセリはたっぷりの白髪ネギ、それに味噌が乗っている。ネギはさらしてあって辛くない。
飲み物のメニューの一番上に「日本酒飲み比べ3種950円」とある。写楽の純米など会津の地酒を中心にセレクト。
焼き鳥には酒。一人でも、仲間とも訪れられる気軽なお店。
⑧串車力 武蔵小杉店
焼きとんもうまい!150円均一
4人からの通常宴会はもちろん、25人前後でテーブル貸切もできるお店。自慢の煮込みや串に加え、予約限定で本格もつ鍋も楽しめるという万能っぷり。
串車力にきたならぜひこれを。名物1リットルビールはなんと699円。「こんなジョッキあるんだ」っていうサイズのジョッキが来ます。酒豪さんいらっしゃい。
カシラ、タン、シロ、レバーの焼きとんを楽しめるのもいい。甘口のタレに、辛子のアクセントが効いている。肉汁ジューシーなカシラ、ほろほろ柔らかいレバー。どれも絶品だ。
ガツ刺し。豚の胃袋にあたるガツ=”guts”(内臓、はらわた)は脂が少なく、コリコリさっぱり食べやすい。
豚派の方は串車力へ。
⑨全力鶏 武蔵小杉店
あふれる旨みの「極味鶏」
広々とした店内は昭和の大衆酒場をイメージして作られており、どこか懐かしいような気持ちにさせる。
サッポロ生ビールは破格の199円。お酒も料理もリーズナブルに楽しめる。
市場から仕入れる新鮮銘柄鶏のみを使用した鶏料理。「極味鶏」は肉質にコシがあり、若鶏に対しておよそ0.8%と貴重な鶏だ。450日という長期飼育によって旨味成分がたっぷり。
「全力鶏」は「串」にとらわれない姿勢でブランド鶏を楽しめる。お店のおすすめは居酒屋メニューの王道でもある「手羽先揚げ」。じっくり丁寧に素揚げしているので皮はパリッと、中身はジューシー、鶏肉本来の美味しさを最大限に引き出した逸品。
飲み放題つきのコースも2980円から。
【土曜・日曜・祝日】12:00-23:30
⑩串善 新丸子店
きれいなテーブルで女子会も!
最後は新丸子エリアからデート、女子会にも人気のお店をご紹介。
開業20周年を迎えた「串善」は国産のフレッシュな鶏肉と豚肉のみを提供する串焼き屋。
清潔感あふれる内装は女子、ファミリーにも人気の秘訣。しかし料理はどれも本格派で勝負しているので侮ってはいけない。
炭火の中で焼き上げる肉はやはり一味違う。その中でも食べるべき一品はヤキトン専門店の店主をうならせたという「トンミソ(豚のかしら)」。フワフワとした食感は食べた者を驚かせる柔らかさ。そこに絶品自家製ミソが絡んで美味。価格はなんと100円というサービス品だ。
ドリンクも、ビール、サワーからワイン、ウイスキーまで多彩。ゆったり、そして料理とお酒をガンガン楽しめるお店だ。
【土曜・日曜・祝日】14:00-24:00