家では味わえない焼肉店の肉
焼肉をやるなら家でやった方が安いじゃないか、そう思う人も少なくないだろう。
しかし専門店の肉は、仕入れと質のみならず、下処理、味付け、焼き方に至るまで、あらゆる面でクオリティが異なる。
また、焼肉店に設置されている無煙ロースターは「食卓の換気扇」であり、「換気の悪い密閉空間」の改善に好適。他の飲食店と比べ、感染症リスクが低いとされる。
この記事ではブランド牛、ホルモン、塊肉など様々な強みをもった焼肉店を、武蔵小杉近辺から10店、厳選してご紹介。
①USHIHACHI 武蔵小杉店
黒毛和牛一頭買い
黒毛和牛は遺伝的な特性から、霜の降り具合、肉の色味、締まりなど肉質が大変良く、最高峰の牛肉と呼ばれている。普通なら値のはってしまう品種だが、一頭買いすることで、A4ランク・メスにこだわった厳選黒毛和牛を高いコストパフォーマンスで楽しめる。
USHIHACHIは焼肉店らしからぬシックな雰囲気。全卓無煙ロースター完備のため、煙が気になる心配なし。 ファミリーでも安心して利用できる。
上タン塩。レモンを絞って頂くと、ふわりと優しくごま油の風味がする。
特上和牛究極盛り。三角バラ、みすじ、ランプ、サーロイン。三角バラは、脂がのっていて、口の中でとろける。みすじは、ふわふわ食感がいい。脂の多いサーロインは、わさびで。
USHIHACHI一頭盛りは、一頭買いだからこそ出来る豊富な部位の盛り合わせ。日替わりで希少部位が変わるのは「その日一番美味しい部位」を厳選しているから。2人前からオーダーできる。
【ディナー】17:00-23:00(L.O 22:30)
②肉酒場
うちはカルビありません
武蔵小杉駅より徒歩10分。酒場と名がつく通り、仕事終わりのサラリーマンで賑わうリラクシングな焼肉屋だ。
肉酒場にはカルビがない。「カルビのない焼肉屋」を謳う、その心は。実は「カルビ」はメニュー名であって部位ではない。食肉小売においては「サンカクバラ」や「タテバラ」「ササニク」などの部位が、お店では「カルビ」として売られている。
希少部位にこだわる姿勢が、カルビという呼称を使わないスタイルに現れている、というわけだ。
カブリ、ゲタ、リブ芯などのなかなか出会えない部位たち。なかでも1番柔らかい部位はマキロース。どれもちがった味わいで美味。全てサシが入っているのが和牛クオリティ。
③ホルモン本舗 牛村
とにかくコスパ良い牛村
新丸子駅から350メートル、上丸子八幡町にある庶民派焼肉店。リーズナブルに絶品焼肉を楽しめる。
カルビ、タン、ハラミなど、どれもハズレなし。しかし店名に「ホルモン本舗」とあるように、ホルモン系の肉は特におすすめだ。
贅沢に、いろいろ味わいたい人は「ホルモン8点盛り」をぜひ。
ビビンバには脱帽。石焼で出てくるまビビンバはお焦げが最高、味付けも甘くておいしすぎる。
トントロは大葉とワサビがついてくる。これが焼酎との相性が良い。
④焼肉慶
愛されて30年!秘伝のタレで食らう本格焼肉
新丸子駅から徒歩4分。創業からおよそ30年、地元で愛され続ける韓国焼肉の本流だ。
上牛タン塩。見た目も綺麗な牛タンだ。サクッとした牛タン特有の噛み応えが美味しい。レモンたれでさっぱりといただく。
芯々ステーキは「数量限定」。そのお肉の分厚さに驚くだろう。赤身だけど、ほどよくサシも入った芯々は、焼いても柔らかく、肉の旨みを感じられる。1480円というお値段は高コスパだろう。
上カルビも綺麗な肉質。秘伝のタレが後を引き、お肉からジュワっと出る脂が甘く、バクバク食べられる美味しさ。
⑤チョモランマ
まるで山脈、迫力の塊肉
武蔵小杉駅南口から徒歩3分、小杉Mビルの最上階にある「焼肉 チョモランマ」。塊肉とホルモンが名物だ。鮮度抜群な13種類のホルモン、希少価値の高いA5和牛・国産ハラミなど、焼肉店ならではの良質な肉を提供する。
迫力満点の塊肉は写真映え抜群だ。世界最高峰チョモランマの山々をイメージして豪快にカットしたという厚切り肉は、肉々しさの権化。
コースなら、キャビアの乗った特選肉寿司と厳選焼肉が目玉のチョモランマコースがおすすめ。いや、コースはこの1種類しかないという強気っぷりだ。キムチとナムルの盛り合わせ、前菜三種盛り合わせ、特選肉寿司 キャビア乗せ、牛タン・本日の厳選肉2種・国産牛ホルモン、ホルモンの茶碗蒸し、A5和牛イチボの一口すき焼き 厳選トキヒカリ米。そして〆の冷麺と、デザートの柑橘ソースのブランマンジュというラインナップ。
⑥オモニ
韓国流「お袋の味」
オモニは韓国語で「母親」。新丸子駅から171メートルの韓国焼肉屋がこの「オモニ」だ。
朝鮮戦争の後、米軍基地ができ、スーパーのハムやソーセージが韓国の市民に流れてきてできた「プデ(部隊)」チゲ(鍋)。スーパーのハムやソーセージの調理方がわからなかった韓国市民が、キムチと家にある野菜を一緒に煮込んだのがその始まり。オモニのプデチゲはスパムの代わりに豚肉を入れる開店当初からの味。
サシの入った豚肉を鉄板でジュっと焼いていただくサムギョプサル。辛味と甘味の味噌がうまい、まさに「ソウルフード」。
純豆腐、ビビンバ、チヂミなど、韓国家庭料理を手軽にワイワイ楽しめる名店だ。
[日曜・祝日]17:00-24:00(L.O.23:30)
⑦尾崎牛 丸子屋
幻の「尾崎牛」専門焼肉店
月間30頭ほどしか出荷されないという入手困難な”幻の和牛”「尾崎牛」。宮崎県で尾崎宗春氏が生産する尾崎牛は、融点が低いため脂がくどくなく、あっさりしているのが特徴。次の日もまた食べたくなるような牛肉を目指したという。
丸子屋では、世界の一流シェフが惚れ込んだ極上のお肉を、生産元から直接仕入れることによりお手頃価格で提供する。
おすすめは尾崎牛5種盛り。芯ロース、肩ロース、外モモ、ザブトンなど時季に応じた部位が楽しめる。
種類豊富な日本酒のラインナップも店の自慢。定番のものはもちろん、「新政」「くどき上手」や「田酒」「飛露喜」「十四代」など人気の希少銘柄も堪能できる。
【ディナー】17:00-22:00(L.O 21:00)
⑧小杉ホルモン
ホルモンだけじゃない
「小杉ホルモン」は武蔵小杉駅から480メートル、中原区今井南町にある。
ホルモンの起源は諸説あるが、現在有力なのは在日朝鮮人を由来とする説だ。敗戦後の食糧難の中、かねてから肉の調理法に長けていた在日朝鮮人が、日本人が食べずに捨てた牛や豚の内臓を入手。直火で焼いて提供する屋台を闇市で始め、人気を博した。このホルモン焼き屋が現在の焼肉屋文化に継がれたという。
もちろん最大の売りは各種の臓物だが、小杉ホルモンは焼肉がうまい。ザブトンやカイノミ、リブロースなどメニューは色々あるが、普通のカルビやロース、牛タンが他の焼肉屋では上や特上と呼ばれるような霜降りの肉がここでは出てくるので、かなりレベルが高い。
日曜・祝日17:00-24:00(LO23:00)
⑨くろべこ
A4山形牛が食べ放題!?
日本屈指のブランド牛、山形牛は猛暑の夏と厳寒の冬が巡る山形県で育つ。寒暖の差が大きい環境のため、牛たちはゆっくりじわじわと体を大きくし、きめ細かなサシが綺麗に入る。見その細かく美しいサシが極上の甘みとなり、口の中でジュワッと溶けていく。
くろべこ武蔵小杉店は武蔵小杉駅南口から徒歩1分、一頭買いのA4山形牛が味わえる焼肉店だ。
ランチは1000円で和牛カルビ定食が楽しめる。和牛カルビは、鮮やかな赤身と程よくついた脂身は見た目がいい。定食は、肉のほかにキムチとナムル、サラダ、そしてスープ、ライスが付く。
独特の歯応え、香りのあるハラミは、牛肉好きにはたまらない。卓上備え付けのピンクソルトで。
さあ、お待ちかね食べ放題。A4山形牛5種盛りも堪能できるコースは税抜3980円。チョレギサラダ、シャキシャキネギの牛タン塩、山形牛5種盛合せ、焼肉5種盛合せ、玉子スープ、そしてシューアイスという内容。タン、カルビ、ご飯などが食べ放題で楽しめる。
ディナータイム15:00-22:00(L.O21:30)
⑩圭助 武蔵小杉
主役を飾るタン
圭助は牛タンをリーズナブルに提供する焼肉居酒屋。武蔵小杉駅南口を下りて徒歩1分、小杉町3丁目にある。
肉厚で、ジューシー、数日間かけて熟成させた自慢の牛タンを備長炭で豪快に焼きあげる。牛タンは美味しいだけでなく、美容や滋養に効果があり、老若男女問わずおすすめの食材だ。
そんなタンを心ゆくまで食べ放題、腹いっぱいに味わえるコースは3980円とお手頃だ。豪華大判サーロインや塊ステーキ肉、切り落とし牛タン、大判牛カルビなど全23品が食べ放題。
[金・祝前日]16:00-22:00(L.O 21:30)
[土]12:00-22:00(L.O 21:30)
[日]12:00-22:00(L.O 21:30)