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池袋でアジアン気分! 人気のタイ・ベトナム料理のお店10選をご紹介

文化の交差点、池袋で魅惑のアジア料理を堪能

山手線、埼京線、東武東上線…、さまざまな電車が乗り入れる池袋は、広い範囲の地域から人々が集まる街だ。また、東京有数の繁華街であることから海外の観光客も多いうえ、アジア人を中心に界隈に住む外国人も一定数いる。こうした背景もあってか、池袋エリアではアジア系の飲食店が盛況だ。人気店の多くは現地人のシェフが腕をふるい、本場さながらの味を提供している。

この記事では、なかでも異国情緒に秀でるタイ・ベトナム料理のお店を紹介する。独特のバイタリティにあふれる魅惑的な世界をたっぷりとご堪能あれ。

池袋でおすすめのタイ・ベトナム料理店 10選(目次)

店舗
(クリックで詳細)
最寄り駅出口 特徴や内容
①【タイ】タイ田舎料理 クンヤー 西口 タイ料理のルーツをたどる食体験
②【タイ】メコン 西口 池袋アジアンの草分け的存在
③【タイ】オーキッド 池袋西口店 西口 話題のマッサマンカレーは必食
④【タイ】プリック 西口 粗野な美味しさに出会える一店
⑤【タイ】ペンシーズキッチン ルミネ池袋店 南口 選べる楽しさとヘルシー志向が魅力
⑥【タイ】タイストリートフードbyクルン・サイアム 池袋店 西口 駅地下でワイルドな屋台ごはん
⑦【ベトナム】サイゴン・レストラン 東口 土日ランチはコスパ最高
⑧【ベトナム】池袋Asian Bistro Tao(アジアンビストロ タオ) 東口 個性派ぞろいの生春巻きに感激
⑨【ベトナム】フォーティン トーキョー 東口 フォーの常識を覆す一皿
⑩【ベトナム】フォー チュン 池袋 西口 現地の味を楽しみたいならここ!

①【タイ】タイ田舎料理 クンヤー

タイ料理のルーツをたどる食体験

地下鉄池袋駅から徒歩2分。全24席の小さなお店を取り仕切るスタッフはみなタイ東北部のイサーン出身だ。タイの古き良き郷土料理が残る地方で、日本で人気のタイ料理も、イサーン発祥のものが多い。クンヤーは、そんな私たちに馴染みのあるタイの郷土料理を本場の味そのままに楽しめるお店だ。

例えばしゃきしゃきとした食感が爽やかな青パパイヤのサラダ「ソムタム」や、タレに漬け込んだチキンをこんがりと焼いた「ガイヤーン」、ひき肉とハーブをスパイシーなソースであえた「ラープ」など。多くの店で食べることができるが、クンヤーのそれらは限りなく現地に近い味つけ。鮮烈な食体験に刺激を受けつつ、自然の恵みをふんだんに取り入れるイサーン料理ならではの優しさや素朴さも感じられる。

ただ食べるだけでは物足りない。タイ料理の奥深さをもっと知りたくなったら、ぜひクンヤーを訪れてみて。

店舗情報
住所: 東京都豊島区池袋2-4-1 越路ビル 2F
アクセス: 地下鉄副都心線「池袋駅」(C5出口)から徒歩2分
JR池袋駅(西口)から徒歩6分
営業時間: 11:30-15:00/17:00-0:00
※土曜・祝日は夜のみ営業
定休日: 日曜

②【タイ】メコン

池袋アジアンの草分け的存在

池袋駅西口、東京芸術劇場のすぐそばにあるメコンは、1988年から続く老舗のタイ料理店。木のぬくもりあふれる店内はそこかしこに花や銅像が飾られて、アジアン風情いっぱいだ。

年々メニューが増えて今は130以上をラインナップ。なかでもいちおしは定番の「グリーンカレー」。クリームシチューのような見た目も優しげな特製のカレーは、ココナッツの風味たっぷりでこっくりとまろやか。驚くほど柔らかな鶏肉をはじめ具だくさんな点もうれしい。またスパイシーながらどこか懐かしい味わいの「ガパオライス」やほどよい甘酸っぱさで食べやすい「パッタイ」も不動の人気だ。

これらはランチタイムならライス・スープ・サラダ・デザート付き990円(税込)でお得に味わえる。何度来ても飽きない味にリピーターは増加の一途。その人気が老舗の歴史を支えているのだ。

店舗情報
住所: 東京都豊島区西池袋3-26-5 ニュー松本ビル B1F
アクセス: JR池袋駅(西口)から徒歩30秒
営業時間: 11:30-15:00/17:00-23:00
定休日: 日曜

③【タイ】オーキッド 池袋西口店

話題のマッサマンカレーは必食

池袋駅西口から徒歩2分。小さな入口から地下へもぐると、隠れ家のように落ち着いた空間が広がる。ここの名物は “世界一美味しい食べ物” とも評されるタイ南部の「マッサマンカレー」。八角やシナモンなどのドライスパイスをココナッツミルクとともにじっくり煮込んだまろやかな味わいが特徴だ。オーキッドのそれもぽってりとしたテクスチャーとこく深く優しい味にホッとする一皿。大ぶりの野菜や鶏肉がごろごろと入って食べ応えがあるのでお腹の満足度も高い。

ほかにも海鮮の旨みが凝縮したトロトロあんかけがたまらない「ラッナータレー」や鶏出汁スープにライスヌードルをあわせた「クイティオ 」どが人気。これらはランチタイムにお得な値段で楽しめる。またランチといえばガパオライスに玉子焼きやミニクイティオなどがついた「タイ飯定食」(840円)もおすすめだ。

夜は、海老コロッケやタイ風さつま揚げなどお酒にぴったりの単品アイテムもせいぞろい。今夜は駅チカでパンチの効いた “タイ飲み” はいかが?

店舗情報
住所: 東京都豊島区西池袋1-21-13 萬盛堂ビル
アクセス: JR池袋駅(西口)から徒歩2分
営業時間: 11:30-14:30/17:30-22:30
※土曜・日曜・祝日はランチ11:30-16:00
定休日: 年中無休(年末年始を除く)

④【タイ】プリック

粗野な美味しさに出会える一店

池袋駅から徒歩6分。ディープ感満載の店構えから中に入ると、こじんまりした空間にはお一人様や家族連れの姿も。タイ出身のご主人が故郷の味をふるまうお店で、ミシュランビブグルマン掲載店。

豚肉の炭火焼 「ムーヤーン」、牛肉のハーブ炒め「パップリックヌア」、海鮮の辛味噌炒め「パッペッターレ」など、一般のタイ料理屋とはちょっと違った品ぞろえが印象的。まずは一杯、という人にもうれしい単品メニューがたくさんある。そもそもの品数が多いから、見たことのない料理ばかりと驚く人もいるだろう。

もちろんタイカレーやパッタイ、トムヤンクンなどの定番ものも手堅くそろう。とくに食べてほしいのは鶏肉料理「カオマンガイ」。やや酸味のある濃厚ダレを柔らかな茹で鶏にたっぷりかけると口の中でほどける味わい。もっちりと炊かれたごはんもニンニクが効いてそれだけで食べても美味しい。

タイ人の食卓に招かれたような気どりのなさと掛け値なしの本場の味が心を揺さぶる至高の一店。

店舗情報
住所: 東京都豊島区池袋2-62-6 第三栄寿マンション 1F
アクセス: JR池袋駅(西口)から徒歩6分
営業時間: 11:30-翌3:30
定休日: 月曜

⑤【タイ】ペンシーズキッチン ルミネ池袋店

選べる楽しさとヘルシー志向が魅力

池袋直結のルミネ8階。明るくお洒落な店内で、多彩なハーブや伝統的な発酵調味料を使ったヘルシーなタイ料理を味わえる。活躍中のタイ料理研究家、味澤ペンシー氏が監修するレストラン。

この店の魅力の一つは選べる楽しさ。ランチもディナーも前菜やサラダ、ごはん、麺を数種類から選べば、オリジナルの “タイ定食” が完成だ。例えばランチなら「青パパイヤのサラダ+ガパオ+トムヤムヌードル」(税抜1,200円)といった内容。ほかにも平日ランチ限定の「ガパオ&グリーンカレーセット」はミニ生春巻きやスープなどもついてボリュームたっぷり。多品目の食材を使っているから見た目も鮮やかで食欲をそそる。

駅ビルの中という立地の良さとカフェ風のオープンな雰囲気で、一人で気軽に入れる点も魅力。一方で健康志向にこだわる料理は上品な味わいで食後感がよく、体も心もきれいになれそうだ。

店舗情報
住所: 東京都豊島区西池袋1-11-1 ルミネ池袋店 8F
アクセス: JR池袋駅(南口)直結
営業時間: 11:00-22:00
定休日: 年中無休(ルミネの休みに準ずる)

⑥【タイ】タイストリートフードbyクルン・サイアム 池袋店

駅地下でワイルドな屋台ごはん

池袋駅西口からつながる東武イケチカDiningにあるこちら。タイ本国や六本木、自由が丘などに支店をもつクルン・サイアム系列のタイ料理店。タイの通りに並ぶにぎやかな屋台でごはんを食べるようなくだけた雰囲気が魅力だ。

ずらりと定番がそろう中でおすすめしたいのはチェンマイカレーラーメン「カオソイ」。濃厚まろやかなスープはそれ自体でご馳走。絡めて味わう揚げ麺と生麺の “カリカリ×もっちり” の食感コントラストも楽しい。同じくファンの多い「タレー・パッポン・カリー」は、口の中にじんわり広がる魚介の旨みと卵のふわふわ感が絶品。お皿からあふれんばかりのボリュームで腹ペコ男性も大満足だ。

作り手のタイ人シェフは各地方で違う料理の個性を熟知する腕前。辛味、甘味、酸味のはっきりしたメリハリが本場感満載で、タイ屋台の臨場感をびしびし味える一店だ。

店舗情報
住所: 東京都豊島区西池袋1-1-25 B1F
アクセス: 各線池袋駅改札から徒歩1分(西口方面へ)
営業時間: 11:00-22:00
定休日: 年中無休

⑦【ベトナム】サイゴン・レストラン

土日ランチはコスパ最高

ミシュラン掲載実績もある、ベトナム料理好きがこぞって訪れる人気店。アットホームな店内で本場の味と「和」の融合した食べやすいベトナム料理をリーズナブルにいただける点が魅力だ。

海の恵みがみっちりつまった「海鮮もち」、野菜の酸味をまろやかなソースが包む「イカの炒めもの」、ほっこりした甘さがサクサクの食感にマッチする「海老とさつまいものかき揚げ」など、素材の美味しさが生きるベトナムならではの美味がせいぞろい。盛り付けもきれいなので華やかな気分になれる。

また、コスパのよさも人気の秘訣。とくにおすすめはホリデーランチ。1,480円という値段でパパイヤサラダ、春巻き2点盛り、メイン(フォー、カレー、炒飯など)、デザート、ドリンク込み。ちなみにフォーは定番の牛肉のほか海鮮、ピリ辛、汁なし、夏季限定の冷製など選択肢いろいろなので、好みの一皿を見つけてみて。待望の2号店「サイゴン 池袋西口店」も要チェック!

店舗情報
住所: 東京都豊島区東池袋1-7-10 鳥駒第一ビル 3F
アクセス: JR池袋駅(東口)から徒歩4分
地下鉄池袋駅(29番・30番出口)から徒歩2分
営業時間: [月曜-金曜] 11:00-15:00/17:00-22:30
[土曜・日曜・祝日] 11:00-15:00/16:30-23:00
定休日: 年中無休(年末年始を除く)

⑧【ベトナム】フォー チュン 池袋

現地の味を楽しみたいならここ!

池袋西口公園を通りぬけ、劇場通りを歩くこと3分ほど。ビルの地下にあるお店で入口がちょっとわかりづらいが赤いベトナムの国旗を目印に。店内に入るやいなやベトナム語が飛び交う異空間に迷い込み、池袋にいることをすっかり忘れてしまいそう。

ベトナムを旅行したことがある人なら、現地の食堂やレストランで食べた懐かしいメニューに出会えるはず。カエルやアヒルの肉料理などもあり、現地色はじつに濃い。

ベトナム料理の麺といえば日本ではフォーが有名だが、この店ではそれとは違う米粉麺「ブン」を味わえる。日本のにゅうめんのように丸い断面ともちもちとした食感が特徴。ツツッとすすると奥深いスープの風味が鼻の奥にふわっと広がる。

他店ではあまり見ないおつまみ系の小皿料理もバラエティ豊か。何人かで来店してお酒を飲みつつあれこれと注文してみるのも楽しそうだ。

店舗情報
住所: 東京都豊島区西池袋3-23-8 MARUビル B1F
アクセス: JR池袋駅(西口)から徒歩6分
地下鉄池袋駅から徒歩2分
営業時間: 11:00-23:00
定休日: 年中無休

⑨【ベトナム】池袋Asian Bistro Tao(アジアンビストロ タオ)

個性派ぞろいの生春巻きに感激

池袋東口から人波を歩くこと約2分。店内に入るとアジアン風情たっぷりの空間が迎えてくれる。野菜ソムリエが作るヘルシーなベトナム料理が好評のお店だ。

店の代名詞といえば約10種の中からお好みを選べる生春巻き。「旬のお刺身の生春巻き」や「蟹とポークの揚げ春巻」など変わりダネが女性を中心に人気だ。また、グループでわいわい盛り上がるならボリューム抜群のベトナム鍋がいちおし。海鮮や野菜がたっぷり入ったエキゾチックな鍋の上には新鮮なパクチーをトッピング。契約農家から仕入れる無農薬のパクチーはクセがなくて食べやすく、スープの風味を一段も二段も底上げしてくれる。

フォーやグリーンカレーをそろえるランチはどれも1,000円でお釣りがくる良心価格。平日(火曜~金曜)ならプラス200円で生春巻きまたは揚げ春巻きとサラダがセットになるので、お腹もしっかり満足できる。

店舗情報
住所: 東京都豊島区東池袋1-2-6
アクセス: JR池袋駅(東口)から徒歩2分
営業時間: [月曜] 17:00-23:00
[火曜-金曜] 11:30-15:00/17:00-23:00
[土曜・日曜・祝日] 11:30-24:00
定休日: 年中無休

⑩【ベトナム】フォーティン トーキョー

フォーの常識を覆す一皿

ベトナム・ハノイで大人気のフォーの名店がこのたび日本初上陸。メニューは「牛肉のフォー」一点おしと潔い。ほかにはパクチー有・無、大盛りの選択肢があるのみだ。

まずはスープを飲んでみる。あっさりしているのにじわじわと広がる奥深いコク。牛や豚骨を時間をかけて煮込ん自慢のスープは、最後の一滴まで飲み干したいほどの美味しさ。このスープに米粉麺がほどよく絡み、つるつるとのどを通る感覚は爽快だ。そして極めつけは具材。青々とした葱の新鮮な甘さとしゃきしゃきとした食感、たっぷり入った牛肉のほろほろとした柔らかさに、思わず箸が止まらなくなる。

そのままの味をある程度堪能したら、卓上のライムやチリソースで味変を楽しむのもおすすめ。ちなみに子どもサイズもあるので親子でほのぼのフォーランチなんていうのも心和む時間だ。

店舗情報
住所: 東京都豊島区東池袋1-12-14 ハヤカワビル B1F
アクセス: 地下鉄池袋駅(35出口)から徒歩2分
JR池袋駅(東口)から徒歩5分
営業時間: 11:00-21:00
定休日: 年中無休

アジア料理には自然の恵みが生きている

池袋で人気のタイ・ベトナム料理のお店をご紹介した。これらの料理はいっしょくたにされることもあるが、まったく違うものだ。それどころかタイ料理、ベトナム料理それぞれの中で、地域ごとに異なる味や料理が存在する。一方で、共通点もある。それは、自然界にある多様な食材を駆使し、その美味しさを実直に料理に反映させていることだ。これは和食を含め、アジア料理全般にいえることかもしれない。

食べることは自然の恵みをいただくこと。感謝の気持ちを忘れなければ、料理の味は2倍にも3倍にも飛躍するような気がする。