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【食べログ3.5以上】渋谷の人気中華おすすめ 11選【独自進化】

渋谷カルチャーにもまれ、幅を見せる中華

「国際アート・カルチャー都市」を目指し再開発の進む池袋駅周辺と肩を並べる、大規模再開発の舞台となっている渋谷駅周辺。その用地は広く、東急による再開発や渋谷区・三井不動産による公民連携事業など、駅の周辺一通りが再開発されるかのようである。
これにより新しく生まれ変わるのではないかと注目の集まる町、渋谷。スクランブル交差点など現在すでに日本の観光名所としてトップクラスの知名度を誇るが、オリンピックを経て以降もその注目度が高まり続けることは間違いないだろう。

そんな変わりゆく渋谷エリアで食べられるおすすめの中華料理を11店舗紹介する。渋谷が怪しげな雰囲気をまとっていあ1980年代にはすでに人気店だった老舗から、若者の町渋谷から新たなムーブメントを起こしそうなお店まで幅の広い渋谷の中華料理。厳選したお店のみを紹介する。

渋谷駅周辺のおすすめ中華料理11選(目次)

店舗 特徴や内容 JR出口
①中華バル 池湖 「中華バル」の想像を軽々超える ハチ公口
②台湾料理故宮
渋谷道玄坂本店
大陸東南の島で育った、もう一つの中華料理 ハチ公口
③喜楽 忘れじの中華麺屋スタイル ここにあり ハチ公口
④麗郷 渋谷店 本物の台湾料理を伝道する老舗 ハチ公口
⑤月世界 自然派オトナ中華をおしゃれな隠れ家空間で ハチ公口
⑥長崎飯店 渋谷店 鎖国の例外が生んだ和製中華、「長崎料理」 ハチ公口
⑦琉球チャイニーズ TAMA 沖縄×中華のフュージョンで琉球王国を想う 東口
⑧KITCHEN
TACHIKICHI
渋谷本店
肉へのこだわり凝縮「コラーゲン餃子」 東口
⑨なかじま 食券、カウンターに卓上調味料 ネオ町中華 東口
⑩スーツァン・レストラン陳 渋谷店 伝統と進化 著名高級中華は生まれ変わる 南口
⑪七宝 麻辣湯 自分好みにカスタマイズ!辛いは旨い「麻辣湯」 南口

① 中華バル 池湖

「中華バル」の想像を軽々超える

渋谷の中華料理店でオシャレかつコスパもよいお店として一番に挙げたいのが「中華バル 池湖」さんである。
松涛文化村ストリートから一本入る「ランプリングストリート」の雑居ビル4F、1.5面ガラス張りのこのお店は昼は採光抜群で夜は街灯きらめく夜景に溶け込む。
厨房向きのカウンター上に並ぶ紹興酒や青島ビールに香辛料も決して仰々しくなく、バルのおしゃれ空間を演出するアイテムとして成立しているのだから、普通の中華居酒屋とはわけが違うだろう。
もちろん雰囲気のみのお店はおすすめしない。このおしゃれ空間を成立させつつ、料理に対しても群を抜いた費用対効果を感じさせるお店でもあるのだ。

池湖さんのコスパは、格安だからある程度美味しければ満足、といった種のものではない。フジテレビ「料理の鉄人」にも挑戦者として出演し、のちにリメイク版「アイアンシェフ」にて中華のアイアンシェフとなった脇屋友詞シェフの系列店で10年修行したのちに、卒業証書を掲げて独立開業をした、と能書きを書けばいかに本格派であるか伝わるだろう。
そんなシェフの中華料理が、エビチリで850円、麻婆豆腐は500円など、バルのお酒のお供としての価格で提供されている。特にお酒に合うと評判なのは「特製焼き立て焼豚」。飲み屋のジャンル内で片付けられない中華トップクオリティの味わいだ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-22-6 CREA道玄坂 4F
アクセス:
東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線 渋谷駅 徒歩6分
京王井の頭線 渋谷駅西口 徒歩6分
JR山手線・埼京線 渋谷駅ハチ公口 徒歩8分
営業時間:
[火曜-日曜] 11:30-14:30(L.O.)/18:00-23:30(L.O.)
定休日: 月曜
平均予算: 4000-5000円

② 台湾料理故宮 渋谷道玄坂本店

大陸東南の島で育った、もう一つの中華料理

2018年に女子中高生版流行語大賞で部門1位に輝いたことで知られるタピオカドリンクや、豆腐に近いがクセのないまろやかさで人気の豆花(ドウホワ)、五反田に行列を作る店舗で突如知名度を得た鹹豆漿(シェントウジャン)など、年々人気を増す台湾料理。
だが、台湾料理がいったいどのようなものを指すのかは曖昧で、台湾の原住民独自の郷土料理や、長きにわたる中国王朝の支配によって定着した中華料理、日本統治でもたらされた醤油、鰹節などの和食文化に、亜熱帯気候の地域に散見される屋台文化など、さまざまな要素が複雑に融合し生み出される料理、と一言二言で言い表すことのできない大きな背景を持つジャンルである。

「台湾料理故宮 渋谷道玄坂本店」さんは、JR渋谷駅ハチ公口から徒歩5分、東急本店の松涛文化村ストリートを挟んだ向かい、多くの料理店テナントが入る渋谷デリタワー4Fにて台湾料理と火鍋を提供するお店である。

飲み放題付きの宴会コースにはその特徴がよく表れており、麻婆豆腐のような定番中華からお酒にぴったりな台湾腸詰め、屋台料理の定番の台湾風やきそばまで、提供されるメニューはバリエーション豊か。ただの中華よりも幅の広い台湾料理、一度では絶対に食べきれないおすすめメニューの数々は、どんな気分でも満足させてくれること間違いなしだ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-23-13 渋谷デリタワー 4F
アクセス:
JR渋谷駅ハチ公出口 徒歩5分
京王井の頭線「神泉」駅徒歩5分
営業時間:
月曜-金曜 11:30-15:00(L.O.14:30)/17:00-26:00(L.O.25:00)
土曜 16:00-25:00(L.O.24:00)
日曜・祝日 16:00-24:00(L.O.23:00)
定休日: 年末年始
平均予算: 4000-5000円

③ 喜楽

忘れじの中華麺屋スタイル ここにあり

中華麺屋「喜楽」さんは、1952年創業の老舗ラーメン・中華料理屋である。
ラーメン史において戦前・戦後の次に訪れる大きな区分が1958年発売の日清「チキンラーメン」前後であり、これを機にラーメンという名称が全国に広がったため、それ以前に開業したお店のメニュー名には「中華そば」や、より古いところでは「支那そば」が見受けられるのである。
そして「中華そば」を提供するお店の多くはともにチャーハンなど家庭的な中華料理も提供するいわば「街中華」の一面ももっていた。ドラマなどにたびたび登場する街中華は、厨房が見える薄めのカウンターに馴染みの調味料に刺された割りばし、黄色いメニューと多くのお決まりが存在し、昭和にはまさにその形で町の食堂として愛される店が多く存在した。

その「中華そば屋」を流行のラーメンに負けない味をもって確かに現代に伝えるお店が、「喜楽」さんなのである。渋谷の好立地、老舗のネームバリューもありながら中華麺はいまだに700円。もやし麺、ワンタン麺も中華麺とともに高い人気を誇る定番メニュー。中華そば界隈では、渋谷に「喜楽」ありと言わせるみごとな味だ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-17-6
アクセス: JR渋谷駅 ハチ公口から徒歩6分
営業時間: 11:30-20:30
定休日: 水曜
平均予算: 1000円未満

④ 麗郷 渋谷店

本物の台湾料理を伝道する老舗

SHIBUYA 109から伸びる文化村通りと道玄坂、そのショートカットルートとして親しまれ、激しくテナントが入れ替わる繁華街のイメージが強い道玄坂小路にどしりと構えるレンガ造りのお店が、言わずと知れた台湾料理の老舗「麗郷 渋谷店」さんである。

台湾が中国に接収されてまだまだ短い1955年創業のこのお店。台湾人従業員さんによる接客やつるされた腸詰など、店内は台湾の現地感にあふれている。目線の通る店内でそれぞれの卓が思い思いの台湾料理をつまみにお酒をあおる様はさながら渋谷から隔絶された台湾のようである。

定番メニューとなっているのは「しじみ」。台湾屋台の定番料理であるこのメニューは、荒切りのにんにくと醤油で豪快に味付けされたシジミのうまみ抜群。紹興酒など豊富なドリンクメニューもすいすい入ってしまうことだろう。薄切りされて出てくる台湾腸詰ももちろんおすすめだ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-25-18
アクセス:
京王井の頭線 渋谷駅 徒歩3分
東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線 渋谷駅 徒歩3分
JR山手線・埼京線 東京メトロ銀座線 渋谷駅 徒歩5分
営業時間:
[月曜-金曜]12:00-14:00/17:00-24:00(L.O.23:00)
[土曜・日曜・祝日]12:00-24:00(L.O.23:00)
定休日: 不定休(年末年始・お盆等)
平均予算: 3000-4000円

⑤ 月世界

自然派オトナ中華をおしゃれな隠れ家空間で

渋谷109の区画の裏側、道玄坂小路やそこから枝分かれする路地群は都内でも有数のラブホテル街として知られている。しかしその一方で前述の麗郷さんのような老舗飲食店や、独自のコンセプトを打ち出した攻めたお店が存在するエリアでもあることを忘れてはいけない。

渋谷道玄坂の一本裏、ラブホテルや分譲マンションなどの立ち並ぶ当たりの角のビルにて営業するオーガニック中華のお店が「月世界」さんである。Emotional Eggs Corporation通称イイコさんの手掛けるこのお店は2010年前後にメディアにも多数取り上げられた有名店。おしゃれなオトナ空間で体に優しい野菜鮮やかな中華を食べられるお店としてすでに評判高いが、月世界さんの魅力は取り扱う素材の上質さにとどまらない。

せいろに色鮮やかに詰め込まれた蒸し野菜の盛り合わせのような素材を最大限生かしたメニューもおすすめだが、月世界さんの看板メニューにふさわしいのは、山椒のしっかり効いた、本場四川スタイルの「よだれ鶏(蒸し鶏の口水鶏醤がけ)」だろう。
居酒屋などで食べることのできるよだれ鶏と比べるまでもない本格麻辣の味付けは今までの印象を塗り替えるには十分。用いられる中華調味料「醤」は、メニューそれぞれに合わせて開発された店舗オリジナルのものなので、まさにこのお店でしか食べられない味だ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-26-5 ひまわりビル 1F
アクセス: 東急田園都市線 渋谷駅から徒歩5分
営業時間:
[月曜-金曜]18:00-24:00(L.O.23:00)
[土曜]18:00-23:00(L.O.22:00)
定休日: 日曜・第1月曜日
平均予算: 5000-6000円

⑥ 長崎飯店 渋谷店

鎖国の例外が生んだ和製中華、「長崎料理」

「長崎飯店 渋谷店」さんは、京王井の頭線西口が最寄りの、オフィスビルの路地側にて営業を続ける長崎料理のお店である。
ドラマ版「孤独のグルメ」Season6にて五郎ちゃんがふらりと立ち入り、長崎料理と常連さんの雰囲気に圧倒されるも、その味にうならされた回、と言うと思い出せる方も多いかもしれない。卓上のソースと酢についてモノローグで葛藤したあの回に登場したまさにそのお店である。

長崎料理のお店ではあるが、長崎料理に存在する点心やチャーハン・天津飯などを見れば、あぁ中華も長崎料理のルーツの一つなのだと頷けるはずである。江戸時代の鎖国体制において、唯一例外で海外との貿易がなされた「出島」を有する長崎では、貿易のみでなく、閉鎖的かつわずかながらも文化の交流も行われていた。そのため、長崎の食文化には中国とオランダから持ち込まれた、他の郷土料理とは一線を画した和洋中のブレンドがみられるのである。

その最たるものが「ちゃんぽん・皿うどん」だろう。中国は福建省の「燜麺」(メンミエン)がちゃんぽんに近いとされ、源流を同じとされるが、麺などの素材は日本産のものを用い、コクを足すとして卓上のソースを差し混ぜる。どんぶりの中に中華料理の伝統に日本の具材、西洋の味と香りが混在するのである。
決して本格中華のお店ではないが、長崎料理に見られる中華料理の一面が、中華料理の一つの髄の部分であることは間違いない。どんぶり1つでまとまる長崎料理は夕食のコストパフォーマンスも十分。ぜひ一度訪れて東京のド長崎を味わっていただきたい。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル3号館 MB1
アクセス:
京王井の頭線 渋谷駅西口 徒歩2分
東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線 渋谷駅 徒歩3分
JR山手線他 渋谷駅ハチ公口 徒歩5分
営業時間:
[月曜-金曜]11:00-14:30(L.O.14:20)/17:00-22:00(L.O.21:50)
[土曜]11:00-14:30(L.O.14:20)
定休日: 日曜・祝日
平均予算: 1000-2000円

⑦ 琉球チャイニーズ TAMA

沖縄×中華のフュージョンで琉球王国を想う

とびきりの長崎料理に続いて、とっておきの沖縄料理のお店を紹介する。どちらも中国国外において花開いた中華料理の例として申し分ない特色を持っているが、長崎料理が主に日本で開花した郷土料理であるのに対し、沖縄料理は「琉球王国」「アメリカ」を経て日本で開花した料理文化であるため、また大きく変わった特徴を備えているのである。

JR・東京メトロ渋谷駅よりもやや表参道寄りにある沖縄料理と中華料理のお店が「琉球チャイニーズTAMA」である。「渋谷の沖縄おすすめ料理店」の記事でも取り上げたこのお店、そちらの記事にも詳しいが、オーナーの家系に流れる上海と沖縄の血が生み出す、フュージョン的な料理の数々はこの店の大きな特徴となっている。

また、沖縄料理と切っては切れない関係にあるドリンクと言えば「泡盛」。さんぴん茶割りなど、さすが沖縄料理店と思わせる飲み方もできる。もちろんオリオンビールも注文できる。しかし、このお店で一番多く取りそろえられているドリンクはなんとワイン。ボトルに白マーカーで価格に書かれた瓶をとり、それぞれ飲む明瞭スタイル。沖縄・中華料理とワインのマリアージュは、渋谷ならではのものだ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区渋谷2-3-2
アクセス:
表参道駅より徒歩9分
渋谷駅東口より徒歩10分
営業時間: 18:00-28:00
定休日: 日曜・祝日の月曜
平均予算: 4000-5000円

⑧ KITCHEN TACHIKICHI 渋谷本店

肉へのこだわり凝縮「コラーゲン餃子」

「KITCHEN TACHIKICHI 渋谷本店」さんは、渋谷駅東口、埼玉は秩父から渋谷までを盾につないだ副都心線が真下を通る明治通りの少し先、玉川通りにある餃子のお店である。

前身の「餃子専門店 立吉」は運営会社である株式会社フードイズムの立ち上げ店舗であったお店。熟成肉ブームを牽引したことで知られる六本木の発酵熟成肉専門店「旬熟成」の系列でもあるこのお店も、お肉へのこだわりはすさまじいもの。豚の頭肉と腕肉のみを使用するのは味と食感のバランスを極めるため。にんにくを使用しない立吉餃子は肉のうまみを強く感じられる逸品だ。
また、餃子の引き立て役として提供されるワインは季節に合わせてスタッフ全員でテイスティングし選んだもの。餃子やほかの逸品メニューともバランスが取れたワインとの組み合わせ。まずは試してみてはいかがだろうか。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区渋谷3-18-8 よしむらビル 1F
アクセス: 東京メトロ副都心線等 渋谷駅16b番出口より 徒歩2分
営業時間:
【月曜-金曜】18:00-23:00(L.O. 22:30)
【土曜・日曜・祝日】15:00-23:00(L.O. 22:30)
定休日: 年中無休
平均予算: 2000-3000円

⑨ なかじま

食券、カウンターに卓上調味料 ネオ町中華

BSバラエティーの録画視聴率において、もはやトップ5の常連となったBS-TBS制作の番組「町中華で飲ろうぜ」の影響もあってか、昭和の活気が失われたかのように思われた町の中華料理屋に日の目が当たりつつある。

そんな今日「ネオ町中華」として紹介したいお店が渋谷にある。「麺飯食堂 なかじま」さんは、前述したTACHIKICHIさんの隣の雑居ビル一階にて営業する麺類・飯類を中心とした中華料理のお店である。渋谷駅東口側のメイングルメストリートとなっている玉川通りはどのジャンルのお店もレベルが高いが、その中でも特に人気でランチディナー問わず列を作る繁盛店だ。

行列を作ってまで食べたいメニューは、「辛め」「まろやか」の二種類で全く表情を変える担々麺と、中華麺をベースとしたなかじまさんオリジナルの週替わり限定麺だ。真っ白で甘ったるそうな「まろやか」でもゴマの風味が立ち、山椒が効いてピリリ。

そのほかラーメン、チャーハン、ホイコーロー丼など、あらゆるメニューでコスパ抜群のお店、食券購入制で一人客なら厨房が見えるカウンターに通されるなど、近年のラーメン屋に近い形態。一人でふらっと入り食べる町中華の楽しみ方を、現代にアップデートしたようなまさに「ネオ町中華」なお店だ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区渋谷3-18-7 ナルセビル 1F
アクセス: JR渋谷駅南口 徒歩2分
営業時間:
[平日] 11:00 – 26:00
[土日] 11:00 – 23:00 (L.O.22:30)
定休日: 年中無休
平均予算: 1000円未満

⑩ スーツァン・レストラン陳 渋谷店

伝統と進化 著名高級中華は生まれ変わる

中華の鉄人として知られ、今も日本の中華料理界を牽引する四川料理の陳健一シェフ。その名を冠して展開する「スーツァン・レストラン陳」は、息子である陳健太郎シェフも腕を磨いた、四川料理や陳一家の伝統と各料理長の生み出す進化を両翼とするお店である。

鉄人のアシスタントとして知られ、グループ総料理長も務めた菰田欣也シェフが「代替わり」と称して独立した2017年、新たに渋谷店の料理長に就任したのは、若手料理人の日本最大級のコンペティション「RED U-35 2016」にてグランプリである「RED EGG」を受賞した井上和豊シェフである。
先代料理長の時代に「さすが四川飯店グループ」とされた本物の味は、井上シェフの探求により新たなアイデアとともに再構築された「ネオオーソドックス中華」とされる次世代の中華へと変化を遂げている。ガラス張りのキッチンで行われる調理は洗練された美しい舞台さながら。ホテルレストランならではの行き届いたホスピタリティもこのお店の魅力だ。

価格帯や立地などから手ごろな中華とは言えないが、平日のサービスランチとなると2000円を切るため、決して手の届かないお店ではない。中華料理のこれからを担う若手シェフの繊細な料理を、ぜひ一度味わってほしい。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル 2F
アクセス: JR山手線・埼京線 渋谷駅南口 徒歩4分
営業時間:
11:30-15:00(L.O.14:00)/17:30-23:00(L.O.21:30)
定休日: 年中無休
平均予算: 15000円程度

⑪ 七宝 麻辣湯

自分好みにカスタマイズ!辛いは旨い「麻辣湯」

四川の屋台で生まれ、近年中国や韓国でファストフードとして親しまれている「麻辣燙」という料理をご存じだろうか。好みの具材を選び、量り売りで料金を支払い、スープと麺とともにいただくスタイルの麻辣燙の店舗が特に大陸の若者の生活に溶け込んでいるのだ。

そのファストフードとしての麻辣燙を日本に輸入し、日本の麺類ブームに乗せようとした草分け的お店が「七宝 麻辣湯(チーパオ マーラータン)」である。プロデュースはTVチャンピオンで活躍し「ラーメン王」として知られるラーメン評論家の石神秀幸氏。一店舗目の土地として選ばれたのは、新たな文化を受け入れる若者の町、渋谷だった。
本場中国のファストフードとしての麻辣燙のスタイルはそのままに、豚や鶏を丹念に煮込んだスープに30種以上の薬膳スパイスを組み合わせた美味しいヘルシーフードとして昇華させたもの。また、上限なしで選ぶことのできる辛さから、激辛ブームの際にはたびたび名前の上がるほどに成長した。辛さ0のダブルベースの薬膳春雨としてもいただくことができるため、辛みが苦手な方でも十二分に楽しむことができるが、「辛いはうまい」をコンセプトに掲げるこのお店、辛さに自信のある方にこそよりおすすめしたい。
次の大ブームグルメとなってもおかしくない勢いのある麻辣湯。その先駆けとなるであろうお店、要チェックだ。

店舗情報
住所: 東京都渋谷区桜丘町15-18 北沢ビル 1F
アクセス: JR山手線・埼京線 渋谷駅南口 徒歩3分
営業時間: 11:30-23:00
定休日: 年中無休
平均予算: 1000円未満

まとめ

以上、渋谷エリアでおすすめの中華料理のお店を11店舗に厳選してご紹介した。カレーやラーメンなど、さまざまなジャンルで激戦区と呼ばれる渋谷だが、中華もその例にもれず口コミサイト高評価店ばかり。今回紹介したお店はすべて食べログでも3.5以上と評価されているお店であり、大きく外れることはないだろう。この記事を参考に、好みの味の店を探し出していただけたら、なによりである。