町中華からホテルまで
横浜で中華といえば、日本最大の中華街、横浜中華街が思い浮かぶのではないだろうか。横浜の中華料理店の情報を得ようとすると中華街のある山下町のお店が多く出てくる。
ところがこの山下町、横浜駅からはおよそ4キロの距離。アクティビティの多いみなとみらいエリアからもやや離れており、「食事だけ」のために行くにはちょっと遠い。
そこでこの記事では、横浜駅から徒歩圏内の中華料理店を、コスパ重視の町中華から、特別な日のホテルディナーまでご紹介する。
①中華一 龍王
庶民派絶品中華
ラーメン490円、チャーハン580円とお手頃ながら食べログ3.5以上の評価を誇るコスパの名店。
近辺のサラリーマンなどでにぎわう店内は、まさに大衆中華の様相だ。餃子に肉炒めをつまみながらグビッと生ビールがイイね!
がっつり食べたいなら鶏白湯ラーメンがおすすめ。白湯なのにメニューには
「二郎インスパイア」の文字。ボリューム系ラーメンの金字塔が中華で出るとはどんな代物か。
やってくるのは背脂たっぷり、もやし、野菜モリモリの衝撃の一杯。これはもはや鶏白湯なのか。新ジャンルの味をぜひお楽しみあれ。
住所: 神奈川県横浜市西区南幸1-5-24
[土・日・祝]11:00~21:00(L.O.20:15)
②香園
ソファー de 中華
「香園(こうえん)」横浜店は、町中華並みの価格で丸テーブルやソファー席で中華をゆったりと楽しめる。
お店は東口から川を渡って高島の方へ、3分ほど歩いた先にある。
定食が10種類ほどあり、麺類メニューも豊富。ランチにも遜色ない価格設で、お腹いっぱい食べられる。
550円の焼き餃子は厚皮のなかにジューシーな肉餡が美味。王道のチャーハンはややしっとり目、香ばしい仕上がりで好評だ。
飲み放題つきコースもある。4000円、5000円、6000円、8000円と価格幅も充実なので、懐と相談して最良のコスパ中華を。
住所: 神奈川県横浜市西区高島2-7-1 ファーストプレイス横浜 2F
[日・祝]11:00~23:00(L.O.22:00)
③崎陽軒 中華食堂
横浜と言えば!
横浜名物といえば、崎陽軒の「シウマイ」。国産の豚肉と、オホーツク海産の干帆立貝柱が出逢って生まれた豊かな風味が特長だ。1928年に発売をはじめ、駅弁として人気を博し、日本全体に知られるようになって今に至る。当時から変わらぬレシピでおいしさを届けている。
そんな崎陽軒が飲食店を展開しているのはご存知だろうか。横浜駅地下街のPORTAに中華食堂がある。チャーハンやシウマイなど中華の定番から、神奈川ならではの「サンマーメン」なども味わえる。
住所: 神奈川県横浜市西区高島2-16-1 横浜ポルタ B1F
④龍味
火を吹くほど美味い!ドラゴン級名店
横浜市民のあいだでは、前述の「龍王」とともに安くて極ウマの「中華ツインドラゴン」と呼ばれているとか、いないとか。
地元に愛される味、サンマーメンはなんと450円。野菜ととろみの効いたスープでちゅるちゅると腹ごしらえ。餃子は大きいのが5つで270円。ジュワッとおいしい、ボリュームも大満足でこのお値段だから感心してしまう。ニンニクの効いたタンメンも人気だ。
お店は横浜駅西口のダイアモンド地下街奥、有隣堂・文具売り場のとなりにある。
住所: 神奈川県横浜市西区北幸1-1-8 ダイヤ・キッチン 1F
⑤まん天餃子
知る人ぞ知る餃子屋
横浜駅の餃子と言えば!知ってる人は知っている、「まん天餃子」のご紹介。
1個が大きい、ニラが効いた餃子のお店だ。注文の単位は「1列」=5個というちょっとユニークな表現。
専門店だけあって、定番の「まん天餃子」のほか、「肉餃子」、「しそ餃子」、「島唐辛子餃子」、「黒豚餃子」、「水餃子」などなどバリエーション豊富。そのほかにも期間限定の餃子が食べられることもあり、毎回の楽しみは尽きない。
注文してから焼き上げる、アツアツジューシーの餃子をぜひ。
住所: 神奈川県横浜市西区南幸1-4 ダイヤ・キッチン
⑥萬進楼
細い路地のひっそり中華
駅構内エリアからの紹介が続いたが、こちらは駅から浅間台の方へ17分と少し歩いた先にある。西口から河合塾を抜けて、旧東海道から抜けた細い路地の名店。創業70年以上の風格を感じられる。
外装から昭和の香り漂う住宅街中華だ。ごくごくシンプルな肉野菜炒め定食がおすすめ。豚肉、キャベツ、もやし、キクラゲ、人参、玉ねぎ、ニラとスタンダードな具。醤油ベースのこれまたシンプルな味付けに、程よいとろみが決め手になっている。揚げたての春巻きをサクッといただきながら、盛りのいいご飯にぱくついて。
住所: 神奈川県横浜市西区楠町17-10
日曜 11:00-19:00
⑦万豚記
ボリューム満点中華
「とにかくボリュームたっぷり、お腹いっぱいで幸せな気分になれる中国麺飯食堂」こと萬豚記は、札幌から広島まで各地に店舗を構える。
お店は横浜駅から300mのヨドバシ横浜地下2階にある。
料理の特徴は何と言っても、大ボリューム。「デラックスラーメン」はたっぷりチャーシュー、豚角煮がゴロゴロ入ったインパクトある逸品だ。
中華の店ながらひっそり人気を博しているのが、「汁なし担々麺」。麺とタレ、具を混ぜて食べるスタイルだ。ピリリと辛いひき肉炒め、ニラ、ナッツが香る。極太の平打ち麺も独特だ。
住所: 神奈川県横浜市西区楠町17-10
⑧観悟雲
良コスパ食べ飲み放題
相鉄口近く、盛り場からやや離れたところにある。
飲み食べ放題のコスパの良さが推しポイント。お昼は手軽な1180円で20品60分のコースから、ディナーの飲み放題付き「超々豪華コース」6980円まで、色々な「満腹」を楽しめる。
おすすめの1380円、40品90分の食べ放題コースはキャベツの甘酢漬け、ピータン豆腐、チャーハン、レバニラ、担々麺、卵スープ、かに味噌シューマイ、フカヒレシューマイ、小籠包、韓国風春巻き、あんかけ焼きそばなど豪華ラインナップ。レバニラはニラともやしがシャキッとした食感。ランチタイムはコーヒー、紅茶などがドリンクバーで飲める。
定食メニューもコスパ良好なのでおすすめだ。
住所: 神奈川県横浜市西区南幸2-9-1 ニッセイ第3ビル 2F
通常 : 11:30-04:00
⑨一味玲玲
名物はジビエ串
テレビでもたびたび紹介される、話題の中華。あの芸能界きってのグルメ、アンジャッシュ渡部も舌鼓を打ったことでその名が知れ渡った。
看板メニューは丸みを帯びた餃子だ。皮がモチっとしていて柔らかな食感。口に含んだ時の肉汁の味わいは濃厚で、タレがなくても美味しく味わえる。
ジビエ串は流行りを先取りの定番に。ビールとの相性も抜群だ。
横浜駅東口から直結のスカイビル10階。
住所: 神奈川県横浜市西区高島2-19-12 スカイビル 10F
⑩桃花苑
有名ホテル出身の料理長が腕をふるう
ホテルニューオータニで腕を磨いた阮強功が作る本格中国料理。油を控えめにし、食材の旨みを最大限引き出すのがシェフのこだわりだ。
ホテル内というだけあって、内装、外装ともラグジュアリーな雰囲気漂うキレイめ中華。高級感あるルックスとは裏腹に、単品メニューは1000円以下からというリーズナブルさも魅力だ。
絶大な支持を誇るのが担々麺。1500円とやや強気の値段設定だが、それを優に超えてくる美味しさ。胡麻の風味が強いのが特徴。海鮮五目がどっさり入っている。ホテルだからこそ味わえる、繊細かつ豪快な逸品。
住所: 神奈川県横浜市西区北幸1-11-3 ホテル横浜キャメロットジャパン 2F
ディナー 17:00-21:00(L.O. 20:30)
⑪京鼎樓
台湾で行列のできる点心
本場・台湾で行列が出来る小籠包の専門店「京鼎樓(ジンディンロウ)」を発祥とする点心のお店が2005年、日本に進出。店内は誰でも気軽に入れるようにお洒落な装いにまとめられている。
京鼎樓の小籠包、その美味しさの秘密は超薄皮で包んだコラーゲンたっぷりの豊潤スープと豚肉の餡にある。薄皮に包まれたコクうまスープと厳選素材を、熟練した点心師の技、独自の製法で蒸し上げる。おすすめは黒酢。
薄皮を謳う小籠包もそう多くない。果たして美味しいのか?その答えはお店で。
⑫彩龍
香港スタイル
中華街とは一線を画すモダンかつラグジュアリーな中国料理店。ホテルベイシェラトン内の「彩龍」はミシュランガイドにも掲載された名店だ。
珠玉の広東料理を流行の香港スタイルで楽しめる。
お得感が満載なのは「プレミアムランチコース」。前菜盛り合わせ、北京ダック、スープ、点心、そして鮑・ホタテ貝と旬野菜の炒め、和牛カルビの柔らか煮、伊勢海老の極上スープ煮から選べるメインディッシュ。チャーハンはかなりパラパラで具材も豪華だ。パリパリの北京ダックを含む贅沢コースを6000円で。
[月~金]11:30-14:30 LO
[土日祝]11:00-15:30 LO
<ディナー>
[全日]17:30-21:00 LO
⑬桃源(ホテルオークラ)
ホテルオークラ「桃花林」の味
日本初のホテル直営の広東料理レストラン、「桃花林」のDNAを継ぐ。横浜の夜景を眺めながら贅沢な空間で極上の伝統中華料理を楽しめる。中国の伝統技法と日本の四季を融合させた、特別な味わいと極上のサービス。
近くのオフィスで働く方には、贅沢なランチがおすすめ。フカヒレ煮姿スープそばでグルメチャージはいかがだろう。あっさりとした醤油風味のスープに、フカヒレの香りたっぷりのオイスタースープが美味。
ディナーコースは8000円から。一例は前菜盛合わせ、かに肉入りふかひれスープ、かにの手の揚げ物、帆立の煎り焼きトーチーソース、牛肉と彩り野菜の炒め、白身魚の葱生姜蒸し、五目炒飯、フルーツ入り杏仁豆腐、桃饅頭の9品。シンプルながら差が出る、五目炒飯の味付け、食感には唸らざるを得ない。