パフェは子どもだけのものではない!
パフェというとひとむかし前なら、特別な日に子どもが食べられるとっておきデザートのポジションだった。けれど時代は変わり、今では大人が楽しむご褒美スイーツとして確固たる地位を築きつつある。厳選された果物、パティシエの光る手業、芸術的なビジュアル、どれをとってもたしかに子どもだけのスペシャリティにしておくのはもったいない。ひんやり冷たい魅惑のワンスクープを、池袋の街で体験できる6つのお店を紹介しよう。
池袋でパフェを食べるならこの6店(目次)
店舗 (クリックで詳細) |
平均予算 | 特徴や内容 |
① タカノフルーツパーラー 池袋東武店 | 西口 | アイスもソースもフルーツ尽くし |
② タカセ 池袋本店 | 東口 | レトロ萌え必至の王道パフェ |
③ 夜パフェ専門店 モモブクロ | 西口 | 大人の夜は、パフェで締める |
④ カフェ コムサ 池袋西武店 | 東口 | パティシエ渾身の芸術系パフェ |
⑤ ミルキーウェイ | 東口 | 自分の星座はどんなパフェ? |
⑥ 千疋屋総本店 フルーツパーラー 西武池袋店 | 東口 | ダブルの主役で満足度抜群 |
① タカノフルーツパーラー 池袋東武店
アイスもソースもフルーツ尽くし
池袋東武にあるフルーツの楽園、タカノ。120年創業の老舗は、伝統を大切に守りながらも時代に沿った新しいスイーツを数多く生み出し、季節を追って人々においしい話題を提供している。
フレッシュな果物の味覚をまるごと楽しめるパフェは、アイスやソースにまで自然の恵みを染み込ませたフルーツ尽くしの贅沢。「フルーツパフェ」や「バナナチョコレートパフェ」、「静岡県産マスクメロンパフェ」といった定番メニューのほか、各店舗ごとの限定メニューも必見だ。たとえば、池袋東武店の2020年秋オリジナルは、おばけがひょっこり顔を出した「Parfait Halloween Monster」がお目見えした。
パフェもいいけどケーキも悩む…、そんな人にはスポンジやジュレ、クリームを重ねてアイスと果物をのせた食べごたえたっぷりのトライフルもおすすめだ。
[日曜] 10:00-20:00
② タカセ 池袋本店
レトロ萌え必至の王道パフェ
池袋駅東口すぐの場所にある大正9年創業の洋菓子店「タカセ」。「子ども時代に食べた味が忘れられない」と親子3代で通うファンもいる、池袋のシンボル的存在だ。
1階ではパンやケーキを販売、2階の喫茶室と9階のコーヒーラウンジでは軽食やデザートを、3階のレストランではハンバーグやステーキなどの洋食メニューをバラエティ豊かに提供する。
喫茶室とコーヒーラウンジでいただけるパフェは、そびえるホイップクリームや赤いさくらんぼがレトロなヴィジュアル。いちご、チョコレート、抹茶、マロンなど2つのフロアでラインナップが異なるので、懐かし風情のショーケースでチェックするかスタッフに聞いてみるといいだろう。
ちなみにパフェやクリームソーダの下に敷かれたコースターや紙ナプキンも昔ながらの胸キュンテイスト。こぼさないように上手に食べて、記念に持って帰る人もいるようだ。
[2階 喫茶室] 9:00-22:00
[3階 レストラン] 11:00-22:00
[9階 コーヒーラウンジ] 11:00-22:00
③ 夜パフェ専門店 モモブクロ
大人の夜は、パフェで締める
池袋駅西口から徒歩3分。看板を助けに地下へもぐると、地上の雑事を忘れるような温かくも密やかな空間に出会う。お酒を飲んだあとの最高の口直しができる上質なパフェが食べたい、そんなみずからの希望を叶えるべくオーナーがつくった大人のための “しめパフェ” 専門店。
市場から厳選して仕入れた旬の果物、黄金バランスを実現するための緻密な計算、パフェ愛一筋のオーナーのおだわりは相当なもの。その結果として生まれた唯一無二のスイーツは、パフェの常識を覆すほどにスペシャルな食体験を提供してくれるにちがいない。
種類は季節ごとに常時6アイテムほどをそろえる。たとえば「葡萄貴婦人」「山の呼吸」など名前も見た目も個性的だ。果物やアイスのほかに、ごぼうチップスや竹炭メレンゲ、ビスコッティなど、たのもしい食感や繊細な味わいを繰り出す素材の名脇役たちにも要注目。
[金曜・祝前日] 17:00-翌1:00
[土曜] 15:00-翌1:00
[日曜・祝日] 15:00-24:00
④ カフェ コムサ 池袋西武店
パティシエ渾身の芸術系パフェ
日本独自の美や伝統を巧みに融合させた新しいスイーツを創作する「カフェ コムサ」。日本全国から届く四季折々の果物をふんだんに織り交ぜたケーキは、女性を中心に多くのファンを集める。
ケーキもさることながら、池袋西武店では特別感あふれるご褒美デザート、パフェもはずせない。一番の食べごろを迎えた宝石のような果物が、これでもかというくらいに盛り付けられる。その奇跡のようなヴィジュアルは、上から見ても横から見てもまるで一つの芸術作品のようだ。
素材のよさはもちろん、パティシエの豊かな創造性と細やかな手業が光る完成度の高さも大きな魅力。デパートでの買い物にちょっと疲れたら、ひんやり冷たいアートに触れて、心も体もリフレッシュしてみては。
[日曜・祝日] 10:00-20:00
⑤ ミルキーウェイ
自分の星座はどんなパフェ?
サンシャイン通りの入口に立つビルの2階にある「ミルキーウェイ」は、星がテーマのロマンチックな “パフェテラス”。1983年開店と歴史は古く、長きにわたり人々の心をときめかせてきた。
各星座の名前をもつ華やかなパフェはぜんぶで13種類。おなじみの12星座にへびつかい座が仲間入りする。自分の星座のパフェが運ばれてくると、自分の分身に会うかのような懐かしい気持ちになる、なんていう人も。もちろん、自分の星座のパフェを選ばなくてはいけないルールはないわけで、味も見た目もちがうアイテムの中からお気に入りを見つけよう。
パフェのほかにも、ちょっと個性的なフードメニューや、これまたフォトジェニックなデザートドリンクにはまる人多数。あちこちに星モチーフを散りばめた店内で、夢見るようなひとときを。
⑥ 千疋屋総本店 フルーツパーラー 西武池袋店
ダブルの主役で満足度抜群
江戸時代の終わりに日本橋で誕生した千疋屋は、かき氷店、果物食堂、フルーツパーラーと形態を変えながら、その歴史を築いてきた。西洋のハイカラな食文化を取り入れた先駆的なお店で、日本人の憧れとして記憶されているかもしれない。
そんな特別感は健在であるものの、いまや国民的な人気を誇る千疋屋。デパート内の店舗であればとくに気軽に入りやすい。フルーツバイキングやケーキ、昔ながらの洋食メニューも人気だが、果肉感・果実感満載のパフェもはずせない。グラスの底をかく最後のワンスクープまで、その時季だけの濃厚なおいしさを余すところなく楽しめる。
また千疋屋のパフェは桃とぶどう、桃とマンゴーなどダブルの主役を配した豪華バージョンも少なくない。旬の果物、どっちも食べたい!そんなわがままを叶えてくれる。
[日曜・祝日] 10:00-20:00
しあわせのワンスクープを味わいたくて
池袋で至福のパフェが食べられる6つのお店を紹介した。美しい層をつくる色とりどりのアイスや艶やかなジュレ、その上にはあふれんばかりのみずみずしい果実とフレッシュなクリーム。こんなにも豪華さを黙認されるスイーツはパフェのほかにないのではないか? だからこそ、ここぞというときに食べたいとっておきのご褒美スイーツ。しあわせなワンスクープを心の底から味わうために、大人は今日も、がんばるのだ。