中華街化が進行中、池袋で火鍋を食す
中華街といえば横浜や神戸などを思い浮かべるだろう。けれど東京池袋でもまた中華街化がすすんでいることをご存じだろうか。しかも観光客めあてではなく界隈に住んでいたり仕事をしている中国人にむけた本気っぷり。その証拠にメニューに日本語表記がなかったり、スタッフが本国の言葉しか話さなかったりする店もある。それを不便と思うか刺激的と思うかはあなた次第。刺激といえば近年辛党に人気の中国火鍋の店も池袋で増殖中だ。新規店が続々オープンするなかで、個性の光る7つの店を厳選してお届けする。
池袋でおすすめ!中国火鍋のお店 7選(目次)
店舗 (クリックで詳細) |
駅最寄り出口 | 特徴や内容 |
① 海底撈火鍋 池袋店 | 東口 | 中国旅行気分を楽しめる! |
② 小尾羊 蒙古火鍋しゃぶしゃぶ 池袋店 | 西口 | 選べる7種のスープは天然由来の本格派 |
③ 逸品火鍋 | 北口 | 中国人留学生ご用達、薬膳満載の火鍋/td> |
④ 蜀签 | 北口・西口 | ひとり火鍋で手軽に串しゃぶしゃぶ |
⑤ 中華旬彩料理・火鍋 聚 | 東口 | マイルドな辛みで初心者も安心 |
⑥ 東来順 | 北口・西口 | 伝統工芸の火鍋で楽しむ手切りラム |
⑦ 熊猫火鍋 | 西口 | パンダに囲まれ豚トロから胡麻団子まで |
① 海底撈火鍋 池袋店
中国旅行気分を楽しめる!
世界各国に店舗を展開する中国の火鍋チェーン。店に入ったとたん中国語や英語などが飛び交い、一気に旅行気分が上昇する。
てっぱんの麻辣スープはあなどれない辛さなので苦手な人はご注意を。豚骨の白湯スープはすっきりしつつ濃厚な味わいだ。ほかにも昆布やトマト、中華風豚ガツスープなど選択の幅が広いこともうれしい。
具材は野菜メインや鶏肉、牛肉などから選べるが、おすすめは肉や野菜、魚がバランスよく入った「2980お得コース」(税抜2,980円)。塩気が食欲をそそるスパムや、もちもち感がくせになるサツマイモの太春雨なども要チェックだが、さらに追加でオーダーするなら「海老つみれ」がいちおし。ぷりぷりしたつみれをスタッフがその場で切り分けながら鍋に入れてくれるサービスも魅力だ。
約20種類のトッピングから組み合わせて自分流の特製ダレをつくれる薬味バー(390円)はぜひつけるべし。〆はスタッフの豪快なパフォーマンスが見られるカンフー麺で決まりだ。
② 小尾羊 蒙古火鍋しゃぶしゃぶ 池袋店(シャオウェイヤオ)
選べる7種のスープは天然由来の本格派
駅から徒歩1分の便利な立地にあるこちらは、辛党やスパイス好きが通う刺激的な一店。世界各国で700店以上を展開するモンゴルしゃぶしゃぶの専門店だ。
中に足を踏み入れたとたんに鼻をくすぐる薬膳の香り。68種類もの天然植物エキスが溶け込む秘伝のスープは体の芯まで染み入るような奥深い味わいだ。麻辣紅湯、ヘルシー山珍湯、コラーゲン白湯など、全7種類のラインナップは火鍋の店の中でも屈指の充実ぶり。このなかから好みの3種をチョイスできる。
また具材へのこだわりも格別で、沖縄県産 琉香豚ロースや特選黒毛和牛 肩バラなどの上等肉や、水餃子、中国風高野豆腐といった中華ならではのアイテムもそろう。美肌を目指す人にはコラーゲンボールの追加投入もおすすめ。
ハイセンスで落ち着いた空間は大小の個室や半個室も完備。シーンにあわせた利用が可能だ。
[土曜・日曜・祝日] 11:30-24:00
③ 逸品火鍋(いっぴんひなべ)
中国人留学生ご用達、薬膳満載の火鍋
池袋北口から徒歩2分。四川本場の味を誇るオシドリ火鍋を池袋でリーズナブルにいただけるお店だ。火鍋の命であるスープは、ナツメ・クコの実などの薬膳や中国ならではのスパイスがふんだんに溶け込む。
看板メニューは「逸品海鮮食べ放題コース」。海老・牡蠣・ほたて・イカの豪快海鮮4種に、特製和牛・黒豚のスライスや北海道ラムロース、野菜や豆腐も好きなだけ食べられて一人3,980円(税抜)。それでも足りない強者にはプラス100円で水餃子が食べ放題、プラス500円で北京ダックまたはフカヒレ姿煮を追加できる。
火鍋のほかにも「ハチノスの四川風和え」や「ナマコと牛筋甘醤油炒め」など大陸の豊かな食文化を感じさせる料理がせいぞろい。故郷の味を求めて中国人留学生が頻繁に訪れるというのも納得だ。
④ 蜀签(ショクセン)
ひとり火鍋で手軽に串しゃぶしゃぶ
ロサ会館隣にあるビル4階にあるショクセン。メニューは英語と中国語のみと現地感満載だがスタッフが丁寧に接客してくれるので安心だ。グループはもちろん “ひとり火鍋” が可能な点も人気の理由。
池袋で数を増やす火鍋店のなかでも、このお店は串しゃぶしゃぶが専門のお店。いろいろな具材を串刺しにして食べるのは中国でもポピュラーな小吃(シャオチー)スタイルで、店では本国のお客さんが慣れた様子で食事を楽しむ光景も見受けられる。
牛スジ、豚皮、手羽先などさまざまな串はどれも一律80円。好きな串を棚からとってきて大きな鍋でグラグラと煮える麻辣や豚骨のスープでしゃぶしゃぶする。ちなみに麻辣の辛さは日本人であれば中辛をたのむのが無難だそう。
串のほかに皿盛りのタネもあり、なかには豚の脳みそや豚の腎臓など日本人には馴染みのないものも。ちなにこれらの煮込みはランチメニューの定番で、四川出身の料理人がふるまう本場の味を堪能できる。
⑤ 中華旬彩料理・火鍋 聚(しゅう)
マイルドな辛みで初心者も安心
サンシャインアルパにある火鍋専門店。おしゃれで清潔感のある店内はゆったりくつろげる雰囲気で、女性グループでも入りやすい。
美容・滋養・疲労回復の効果が期待できるオリジナルの火鍋のベースは、烏骨鶏から出汁をとった麻辣スープと活き締めのすっぽんから出汁をとったスープ。麻辣の刺激は比較的おさえめなので、火鍋初心者にも安心。辛党は大辛を選択しよう。小さなサイズの鍋もあるのでマイペースに “ひとり火鍋” も楽しめる。
単品で好みの具材をたのむこともできるし、2,980円(税抜)のコースなら高級ラムなど肉の盛り合わせや竹詰めのつみれ、野菜や豆腐、〆の雑炊までついてお得だ。グループで来店するなら麻婆豆腐や海老マヨなどの人気メニューも一緒にオーダーしてみては。
⑥ 東来順(とうらいじゅん)
伝統工芸の火鍋で楽しむ手切りラム
飲食店のひしめく西一番街入口すぐ、池袋演芸場が入るビルの6階。中国王朝をイメージさせる華やかな雰囲気に心がおどる。特別感あふれる空間で楽しめるのは、北京伝統の七宝焼き「景泰藍(ちんたいらん」でいただく豪華な火鍋。趣きある見た目に感激しつつ、肉や海鮮、野菜とよりどりみどりの具材を真っ赤なスープにしゃぶしゃぶとくぐらせる。
豊富な具材のなかでこの店の自慢は一枚一枚丁寧に手切りした極上のラム。濃厚な旨味ながらクセが少なく食べやすい。これをまろやかな胡麻ダレやスパイシーな香辣(シャンラー)ダレにつけてパクリ。もちろんタレのトッピングはカスタマイズ方式で、落花生や香菜、青唐辛子などを入れて思い思いの味を楽しめる。
刺激的な食事の口休めには「東来順胡麻焼きパン」を食べてみてほしい。さっくりとした食感に舌も心も癒されるはず。
⑦ 熊猫火鍋(パンダホットヒナベ)
パンダに囲まれ豚トロから胡麻団子まで
池袋駅西口のロサ会館そばにあるビル7階に位置するお店。オープンは2019年11月と新しいが、ハイタイムには満席覚悟の人気ぶりだ。
店内にはパンダの絵やグッズがたくさんあってほほえましい。和やかな気持ちで囲む火鍋は、スープを麻辣、トマト、キノコ、三鮮の中から、1種類・2種類・3種類のいずれかを選べる。麻辣は中国人のお客さんもしっかり満足させる本格的な辛さ。調節可能だが一番マイルドなレベルでも日本人の舌に十分な刺激だ。
一番人気の食べ放題2,980円(税抜)のコースは、品目なんと80種類。牛のハツモト、レバー、豚トロ、砂肝、タマゴ入り魚団子とめずらしい具材も参戦。さらに揚げパン、春巻き、炒飯、胡麻団子などのサイドメニューや食前のおつまみも多彩なので幅広い年代で楽しめる。好青年スタッフによるさわやかな接客もぜひチェックしてみて。
[土曜・日曜・祝日] 12:00-24:00
あつあつ火鍋でエネチャージ!
池袋でおいしい火鍋が食べられる7つのお店を紹介した。中国に古くから伝わる “医食同源” の理念を体現するホットな伝統料理、火鍋。薬膳やスパイスの効能を期待できるうえ、肉や野菜をたっぷり食べられることもうれしい。スタミナ切れが気になる人は、あつあつの火鍋で汗をかきつつ、明日へのエネルギーをチャージしよう。