安くてうまい国民食
中国から伝わり、独自の進化を遂げた国民食、餃子。実は世界中に似た料理が存在する。皮で肉を包み、香りをつける。それだけでなぜあんなにうまいんだ?!
餃子のさまざまなバリエーションが楽しめる武蔵小杉から、名店を5つ選りすぐってご紹介。
①原宿餃子樓 グランツリー武蔵小杉店
原宿発の人気店
「原宿餃子樓」は東京原宿表参道で20年。ちょっと餃子は似合わない東京・原宿の街に、あえて本格餃子で勝負するストロングスタイルで行列をなす人気店だ。
なんと言っても、6個290円という安さでガツっと食べられるのが魅力だ。パリッとした食感にシャキシャキの具材。ニラ、ニンニクはありなしを選べるのも嬉しい。
焼き餃子ランチも人気。700円で餃子1人前6個、小鉢2つ、ご飯、スープまで楽しめる。小鉢は唐揚げ、春巻き、フライドポテトやトマトから選べる。
ランチでも、ちょい飲みでも!
②むさこのギョウザマニア
女子におすすめ
利便性がよい武蔵小杉駅から徒歩5分にある餃子バル。餃子というと大衆居酒屋、ラーメン屋など、ちょっとおじさんっぽいイメージがある。だけど国民食ギョウザは女子だって大好き!「ギョウザマニア」はカフェのようなおしゃれな空間、誠意のあるサービスが心地よい。アットホームな雰囲気の店内は、少人数での女子会、デート、会社帰りの飲み会等に気軽に利用できる。
ギョウザマニアがこだわる5つの「たて」とは。肉は「挽きたて」、皮は「打ちたて」、餡は「包みたて」、水餃子は「湯でたて」、焼餃子は「焼きたて」。水餃子は海老・ホタテ・ニラ玉・パクチー・セロリの5種類を用意。モチモチの皮と個性豊かな餡との相性が抜群だ。
③ラーメン丸仙
ラーメンうまけりゃ餃子もうまい
武蔵小杉駅南口から道路を渡って、元住吉に通じる道を入るとすぐ。ポップでどこか懐かしい看板がお出迎え。ラーメンの名店「丸仙」。餃子も評判高いのでぜひ支那そばとご一緒に。
定番、支那そば。スープは透き通ったあっさり醤油味。名古屋コーチンをベースに豚ガラ・野菜などを濁らないように6時間以上じっくり煮込んだストレートな一杯。隠し味にバナナを加えているとか。
本題の餃子。皮目がパリッとしたタイプ。小ぶりだが中からジュワッと汁が出て美味い。ショウガの風味、肉と野菜の塩梅、皮の厚み、モチモチ感、バランスが取れた逸品だ。
④本格水餃子専門 瓦奉店
満洲仕込みの本場クオリティ
瓦奉店、読みは「ガボウテン」。新丸子駅近く、本格餃子の店として高評価を得る食べログ3.5以上の名店だ。
店主の祖父は1913年に中国に渡り、旧満州鉄道の「ガボウテン」という駅の駅長をしていた。祖母が現地の人から「水餃子」を教わり、その娘(店主の母)が、六本木に水餃子専門店のさきがけとして「ガボウテン」を出店。
多くの人に本場満州の本格餃子を知ってほしいという思いは さらにその娘に継がれ、2002年に「ガボウテン」をオープン。現在に至る。
新鮮な国産素材のみ使用、小麦は九州産、野菜は無農薬、減農薬のものを選んでいる。野菜の香り、肉の甘味を楽しむためニンニクは不使用。ひとつひとつ丁寧に手作りした水餃子を。
⑤博味菜館
原宿発の人気店
新丸子駅からすぐ、福建省出身のママがおひとりで切り盛りする料理店。こじんまりとしたお店だが、とにかく優しい身体が喜ぶ家庭料理がいただけると評判の1軒だ。
常連に愛され続ける理由とは。普通、中華料理の世界は作り手が変われば味も変わる。しかし、ここ博味菜館では、常に「博味菜館オリジナルの味」が継がれ、それも中国の家庭に綿々と継承されている本物の医食同源だ。
水餃子(430円)はニラだけでなくセロリという選択肢もある。まずは何もつけずに。もちもちの皮にしっかりめの餡が美味だ。胡椒の強さも絶妙。