札幌きたら羊を食べよう
羊肉は好きですか。羊は世界で広く食べられている食肉で、意外にも牛や豚よりも多くの人に食べられている。
北海道では昭和7年に北海道庁種羊場が発足し、緬羊が普及。農村において羊肉利用方法としてジンギスカンが広まったという。北海道は羊肉が手に入りやすかったことと、タマネギをはじめとして北海道の野菜が食べ合わせに手頃だったことがジンギスカン定着の要因だろうか。
この記事ではすすきの駅エリアから、絶品のジンギスカンを味わえる店を選りすぐってご紹介。全て食べログ評価【3.5以上】。
①だるま 6.4店
食べログ3.7オーバー!超人気店
1954年創業、札幌ナンバーワンの人気店といって間違いないジンギスカンの名店。「だるま」はカウンターでジンギスカン独特のスリット鍋をジュっと焼くスタイルが人気だ。
今回ご紹介するのは本店ではなく、南6条西4丁目の6.4店。本店と肉、タレ、あらゆるクオリティは同じだが、その最大の違いは…。
札幌名物「クラシック」の生!言わずと知れた北海道限定のビール「サッポロクラシック」は、ビール本来のうまさにとことんこだわった麦芽100%。
本店では違う銘柄なので、「クラシック」とジンギスカンの札幌コンポを味わうなら6.4店で。
おすすめは生マトン。マトンはラムに比べて羊特有の臭みが強くなりがちだが、人気店はひと味もふた味も違う。ぜひご賞味あれ。
②士別バーベキュー
女子におすすめ
西8丁目駅から200メートル。士別バーベキューは、まさにバーベキューのように網焼きの焼肉をダイナミックに楽しめる。
ジンギスカンの99.3%が輸入肉だが、士別バーベキューの肉は残りの0.7%、北海道士別、美深、上士幌などの純国産ラム肉だ。珍しいラム肉の内臓などもキレイに処理し、安全に美味しく提供する。羊の各部位を取り揃え、ジンギスカンというよりは「羊肉専門焼き肉店」を謳っている。
希少な北海道産「サフォーク種」を味わうことができる。ラムロインはねっとりやわらかく、ラムの味、強い風味に包まれる。
サフォーク丼もたまらない。特製の味噌ダレと肩ロースが絡み合う、当店発の至極の丼だ。
土日祝12:00-23:00
③いただきます。
羊飼いの店
構想24年、調査17年…。ジンギスカン店を開くため羊飼いになった店主が、さらに9年もの歳月をかけて開店したのがここ、「いただきます。」
「偉大な自然、両親、そして食べ物から命をいただき生かされています。」そんな思いから日本にしかない『いただきます。』という感謝の言葉を世界語にすべく活動をしているとか。
こちらもサフォークを扱う貴重なジンギスカン店だ。生産から加工、熟成、販売まで一貫して行っている。直営牧場で育てた羊の肉は、ミシュラン星獲得店でも提供されている。
タレは「ジンギスカンのタレ」発案者である近藤知彦さんが監修。
とても綺麗な色のジンギスカン。少しレアがオススメ。肉の味を味わうため、まずは塩、胡椒とレモンで味わって。クセがなく、甘味のある美味しい羊肉。
すすきの駅(市電)から199メートル
④ジンギスカーン
アノ人の、人生最高レストラン
「地元の方にも北海道外の方にも『なまら旨い』ジンギスカンをお届けしたい!」。そんな想いでスタートした「ジンギスカーン」では、ラム肉やタレ・塩など様々な素材にこだわる名店だ。
地元のスターたちに愛されているのが何よりの証拠。スピードスケート金メダリストの清水元選手、カーリングの小笠原選手、などなど。北海道が誇るスターが続々来店。
TBS系列の「人生最高レストラン」で、平成ノブシコブシの吉村さんも名前を挙げている。
もしかしたらスターに会えちゃうかも?
「ジンギスカーン」のラム肉は、世界で2%しか存在しないと言われるアイスランド産サフォーク種。通常のラム肉の3倍と、その仕入れ額にも価値の高さが表れている。超ハイブランドの味をぜひ楽しんで。
[金曜・土曜・祝前日]18:00-翌3:00
⑤ふくろう亭
地元が認める隠れ名店
知名度では前述の名店にやや劣るが、食べログ評価は3.7以上という隠れた名店。確かな品質でジンギスカンを知り尽くした地元民に愛される。
ジンギスカンはオーストラリア産ラム肉の肩ロースのみを使用している。様々な地区を食べ比べてたどり着いたこだわりの品種だ。とても軟らかくジューシーで羊肉特有の匂いがほとんど感じられない。また、特製のタレがジンギスカンのおいしさを最大限引き出す。
最後の〆は残ったタレをごはんにかけ、番茶でお茶漬けというのがこちらのスタイル。これもまた絶品である。
札幌市電山鼻線 東本願寺駅 徒歩5分
日曜17:00-22:00
⑥Ram
食らえ!ラムチョップ
地下鉄中島公園駅とすすきの駅の中間。こちらも七輪で焼く正統派のジンギスカンで勝負する。
オーストラリア産ラム肩ロース、アイスランド産ラムにニュージーランド産マトンと、部位によって産地を変えるのがこだわりの表れ。
玉ねぎが100円ちょっとで食べ放題なのも嬉しい。
おすすめはラムチョップ。「塩胡椒の味付けがついているのでそのままでどうぞ」。肉にかじりつくスタイルが1番グッとくるのは人間の性か。塩胡椒の加減がよく、脂の甘味もこれで引き立つ。
東本願寺前駅から278メートル
⑦八仙
素材がモノを言う 塩ジンギスカン
あの「嵐」がコンサート後に店を貸し切って打ち上げをしたという名店、「八仙」。備長炭で牛、羊あらゆる肉のうまさを引き出す。
付き出しは定番の「刺身くらげ」。肉厚でコリコリの食感がグッド。上に乗った山ワサビの香りと辛味も良い感じだ。ビールはサントリープレミアムモルツでグビッと。
さてこちらのイチオシは肉厚な塩ジンギスカン。席に座ると店員さんから「塩ジンギスカンで良いですか?」と塩ジンギスカンをオーダーする前提の確認が。
やってきた厚切りのラム肉を七厘でレア気味に焼けたら、まずはそのまま。とてつもなく柔らかく、ラム特有のミルキーな風味とジューシーな脂が口の中に広がる。
塩だれがしっかり利いているため、脂のしつこさを感じず食べられる。
続いて、別皿の白髪ねぎをゴマ油と唐辛子で味付けしたタレを絡めて。これがシャキシャキした白髪ねぎの食感がアクセントになってまた良きかな。
⑧味の羊ヶ丘
リーズナブルでうまい
すすきの駅から徒歩2分、安さと量が自慢の「味の羊ヶ丘」。
モモはアッサリ、肩ロースは脂身があって旨い。ホルモンはギアラのようで食感がいい。タレはアッサリしており胃がもたれない。
一人前の量が通常の店の倍はあるかというボリューム。しかも安い。薬味はニンニクと唐辛子でタップリ入れて。これでこのボリュームを食べると元気が出るというもの。
野菜はモヤシ、キャベツ、タマネギ、いくら食べてもサービス。鉄板の上から無くなると、女将さんが「野菜は?」という声かけが。この気遣いもうれしい。
【日曜・祝日】12:00-2:00