裏銀座
銀座は地価も高く、値が貼る飲食店が多い。しかし少し歩いたエリアには、安くランチを食べられる店もあり、かつ舌の肥えた下町の江戸っ子に支持された名店だけが生き残っている。
今回はそんな中央区・築地エリアから、ランチがお得なお店を20、厳選してご紹介。市場があった頃から人気の海鮮はもちろん、洋食、ラーメンなど多ジャンルの名店がひしめくこのエリアには驚きがいっぱい。
①東京チャイニーズ 一凛
ぜひ確かめて トーキョー中華
築地駅から徒歩5分、新富町の創作中華のお店。リーズナブルな価格設定ながら、「The Tabelog Award 2020 Bronze」にも選出された実力派だ。
蟹とレタスの焼飯御膳。テーブルの上には野菜の酢漬けが。これは食べ放題。嬉しいサービスだ。
早速焼飯をひとくち。ご飯はパラッと炒められている。蟹の風味と味わいが広がる。レタスを小さく刻んでいるので食感が邪魔にならない。
よだれ鶏は身のしまり具合やパクチーとの相性もよく、間違いないおいしさ。旨みのラー油がベースに酸味と甘み。絶妙なバランスの味だ。パクチーは抜くことができる。タレが何とも絶品だ。地鶏は、皮はぷるぷる、肉質は柔らかい。
本場中国とも違う日本人による上品な中華。
ディナーにも是非。
土曜11:30-14:30
ディナー 17:30-
②銀座 八五
黄金に輝く 中華そば
こちらも百名店。「食べログラーメンTOKYO百名店」に選出された中華そばの殿堂ともいえる店だ。店主の松村氏は京都全日空ホテル(現ANAクラウンプラザホテル京都)の総料理長で、フレンチの世界からラーメン職人に転身した。
店内も銀座ならではの設えで、なかなかの風格。まるで寿司屋のカウンターのような雰囲気だ。
琥珀色に澄んだスープ。新鮮な口当たり。鶏ガラともまた違う、単純ならぬその深い味わいが人気の秘訣だ。
寸胴には野菜が浮かべられている。通常、ラーメンは醤油や塩などの調味料と食材の旨味を合わせたタレが使用されるが、八五のスープはタレを使わない。つまり、使用している素材がダイレクトにスープに反映されている。
ベースとなるのはフランス産のバルバリー鴨と名古屋コーチン。イタヤガイ、ドライトマト、昆布、干し椎茸、さらにはローストした茸など、動物系とは異なる様々な旨味が溶け出している。さらに、塩分はベーススープからしっかりと旨味を抽出したあと、翌日にプロシュートを入れて調節。フランス・ブルターニュ地方の天然海塩「ゲランド」も使用。
そうした微調整によって、複雑なのに雑味がない澄んだ味わいが実現される。チャーシューも食べ応えが有り、アブラがとろりと溶け出す。また、チャーシューに乗っているコショウが溶け出すと味変。これで更に深みが出る。
麺は浅草開花楼のストレートの細麺。
柔らかすぎず、固すぎず。老舗の麺の味が生きている。
東銀座駅、新富町駅から徒歩5分
東銀座駅から283メートル
17:00-21:00
③にし邑
老舗の萌え断
お店は東銀座駅A8出口から徒歩1分、銀座駅と新富町のあいだにある。
硬めに炊いた茨城産コシヒカリ、芯から温まる酒粕入りの豚汁、山盛りキャベツに揚げたての厚切りとんかつ。これぞ「定食」。
上ロースは、しっかりした厚みがあり、しっとりと柔らか。脂身は、強い甘味があり、やや淡白な赤身部分とのバランスが良い。
余計な筋切りをせずに脂と肉の旨味を残し、生パン粉とサラダ油で揚げるとんかつは、揚げ物というよりローストポークのようなジューシーさ。
衣もカラッとしていて、色もちょうど良い。断面は美しいピンク色。気になる方は「長めに揚げて下さい」の一言を注文時に付け加えるといいだろう。
ここは豚汁に酒粕入りでまろやかになっている。甘めの味付けで、とろとろの大根がたっぷり入っていて、とても美味。付け合わせのキャベツは、ふんわりとした食感。ご飯や豚汁も、しっかり美味しく、副菜にこだわっているのも素晴らしい。
価格も良心的で嬉しい。
④蕎麦 流石
ミシュランの蕎麦
こちらの「蕎麦 流石」はミシュラン1つ星を連続獲得した店である。生産者から玄そば(殻のついたままのソバの実)の状態で仕入れ、毎日石臼でひきたての粉で打つ十割そばに対し、「つなぎなしで、ここまで細く打てるのは天才的」とも称される。
ちょっとなめては、ちびちび飲むのに最適なのが、酒肴3点の盛り合わせだ。わさび漬け、そばみそ、わさびのりすべてが手作り。わさび漬けの材料には大吟醸の酒粕、わさび海苔には有明海産の生のりを使い、両方とも甘みを抑え、お酒がおいしく飲める味に仕上がっている。炒ったそばの実を出す直前に練り込んだそばみそは、香ばしくてカリカリだ。4種のみそを合わせた味は深い。
江戸後期に生まれ、江戸っ子に人気を博したのが「花巻そば」だ。温かいかけそばに、焼きのりをのせ、薬味はわさびだけ。メニューとしてあまりに素朴すぎるため、いまでは大半のそば屋で見られなくなってしまった。
古典そばには、最小限の素材でそばの味を最大限に引き立てる良さがある。そのおいしさを現代によみがえらせたのが、流石の花巻そばだ。実力があるからこそ出せる素朴な蕎麦を。
[月曜-金曜] 17:30-22:00
⑤つきじ宮川本廛
ふっくら 宮川の総本山
大政奉還の年に生まれた創業者、渡辺助之丞は深川のうなぎ専門店「宮川」で修行を積む。同店の廃業に伴い、名跡を受け継いだのがこちら東詰めのうなぎ屋だ。
ふわっ、とろっとした皮、柔らかな身に、見た目よりもあっさりしたタレ。ご飯もよく合う。
臭みはどこにもなく、ほっこりと上品な白味系。脂がほどよく乗ったサカナを思わせる身は、あくまでも炭であぶり、焦げ目も残さぬような火加減で仕上げてご飯の上にふんわりと載せてくる。
さっぱりした下町風のタレで焼き上げた蒲焼きをご賞味あれ。
新富町駅から174メートル
17:00-20:30(L.O)
[日曜、祝日]11:30-14:00、17:00-20:00
⑥ラ・ベットラ・ダ・オチアイ
「イタリア」日本代表
あの落合務シェフのイタリアン。日本橋の洋食店やフランス料理店での下積みを経て、19歳の時にニューオータニに入社。22歳で洋食レストラン「Top’s」(現・赤坂トップス)のコックに。その後日本イタリア料理協会の会長となってからはメディアに引っ張りだこ。
ラ・ベットラとはイタリア語で食堂、台所の意味。その名に相応しいよう、当初より1人前3800円で、イタリア料理の魅力とその美味しさを廉価にたっぷりと楽しめる。
ウニのスパゲッティ。ちょっと黄み掛かったクリームスープ。これはクリームにウニを加えてから少し煮込んでおり、クリーム自体が濃厚だ。
塩が立った、あっさりな中にも濃厚で締まったパスタ。
日本一予約が取れないイタリアンを、ランチでさらにお手軽に。
日比谷線 東銀座駅、銀座駅 徒歩8分
都営浅草線 宝町駅 徒歩5分
[土曜、祝日]11:30-14:00、18:00-21:30
⑦ぎんざ 一二岐
割烹でランチ
銀座2丁目の路地裏、行灯の明かりを目印に階段を下りる。洗練された設えは「銀座の割烹」らしい風格だが、「ぎんざ 一二岐」は肩肘張らずに日本料理を楽しませてくれる。
19歳で料理人を志し、日本料理の世界へ足を踏み入れることを決意した吉澤氏。長い修行で培った流麗な技術で、見た目も美しい美食の数々を提供する。
鰹の藁焼き
山葵とにんにくを付けていただく。藁の風味がとても豊かで、鰹の食感ももっちり仕上がっている。
焼き物
黒むつ筍の土佐和え。黒むつのふわっとした食感とみずみずしい脂が素晴らしい。筍も鰹節との相性良くシンプルな美味しさ。
土鍋ごはん、ブランドはゆめぴりか。魚の出汁の出汁巻き卵とともに。土鍋ごはんは、炊き上がるまでに四段階で味見ができる。アルデンテ、炊きたて、蒸らしたあと、おこげ。改めてつやつやの白米のごはんの美味しさが沁みる。ごはんのお供は自家製の香の物や出汁巻き卵など家庭的でありながら、家庭の味の一段も二段も上を行く奥行きがある。
新富町駅から320メートル
月曜-土曜ディナー18:00-22:30
⑧築地すし大 本館
気楽に築地の寿司
格式張った高級店には気が引ける…。そんなあなたも築地でうまい寿司を!
「すし大」は築地駅から徒歩5分、築地のど真ん中にある粋な寿司店。
新鮮な天然素材を使った「本物の江戸前寿司」が売り。
3500円の「おまかせ握り」の内容は次の通り。鮨ゲタには最初に「あおさ海苔入りの玉子焼き」が2貫乗せられ、その後一貫ずつ置かれていく。
季節に応じて変わるこの日の白身は鯒、次いで鰹、牡丹海老、鰆、赤貝、金目鯛昆布〆、鯵、雲丹、大トロ炙り、巻物のネギトロ・ひもきゅう、穴子と続き、最後にお好みの一貫。
海苔巻き以外は味が付いているので、そのままで。それぞれに塩が振られていたり「煮切り」が塗られている。
江戸の真ん中で寿司を。
[日曜、祝日]11:00-22:00
⑨トラットリア・築地パラディーゾ
築地にイタリアの風
数々の名店で研鑽を積んだオーナーシェフの久野貴之氏が提供するのは南イタリア料理。にんにくやオリーブオイルなど、必要最低限の調味料で魚貝類の風味を引き出した逸品は「体に負担をかけず、毎日しっかりと食べられるイタリア料理を作りたい」という氏の思いが結実したもの。現地のレシピそのままの料理が味わえる。
リングイネ 「本日入荷した新鮮な貝類とチェリートマトのペスカトーラ」。運ばれて来るや否や、オリーブオイルの良い香りが立ち上る。楕円形のやや大き目な皿にたっぷりと盛られ、チェリートマトの赤とイタリアンパセリの緑でイタリアンカラーを想起させる。
貝の旨味を含んだオイルソースが美味。リングイネがやや太めのパスタということもあり、アルデンテよりかなり硬めな茹で加減。
ハマグリ、アサリ、ムール貝、シジミ等の貝類がかなり多めにのっているので、運ばれて来たボールに貝殻を外しながらいただく。貝の旨味を含んだオリーブオイルにガーリックと唐辛子のピリ辛味、やや強めの塩気が効いて、ミニトマトの酸味が心地良い。
ディナー16:00-19:00
⑩築地 布恒更科
究極の海老天ぷらそば
江戸そばの御三家といわれている「更科」「砂場」「藪」の中でも、更科は広く名声を轟かせている。その発祥は麻布永坂町とされており、当時行商人として働いていた清右衛門という人物が始めた「信州更科そば処 布屋太兵衛」がルーツとされる。
布恒更科の蕎麦は、茨城の契約農家の蕎麦粉を使った外二八(蕎麦粉10:つなぎ2)の手打ち蕎麦でモチモチ、歯ごたえがしっかりしているのが特徴だ。麺つゆはたまり醤油を使った濃厚な味わい。
海老天2本に、三つ葉に、柚子皮とシンプルな天ぷらそば。柚子皮の香りが良く立った天ぷらそばである。やや厚めの衣に海老は太め。出汁とカエシのバランスがとれた出汁で、どちらかが強いということはないが、しっかりした味わい。
蕎麦は太めで、しっかり目の歯応え。三つ葉と柚子皮の香りが食欲をそそる。太さ、大きさともに海老天を満喫できる。
17:00-21:00
[土曜]11:30-15:00
⑪鳥めし 鳥藤分店
鶏肉専門店が繰り出す最高の親子丼
鳥藤は明治40年の創業以来、鶏肉鴨肉を取り扱ってきた卸専門店。日本全国の地鶏・銘柄鶏・合鴨・野鳥を産地から直接仕入れ、全国の鶏料理専門店や料亭に新鮮な鶏肉・鴨肉を卸している。
「鳥藤 分店」は直営一号店として卸店ならではのクオリティで鶏料理を提供する。
親子丼。前日に1日かけて煮込んだ鶏白湯スープをベースに作った割り下を新鮮な鶏肉で煮込む。鶏肉のジューシーさ、旨みは鶏肉専門店ならではの実力。その鶏肉を包み込む卵の火加減は、透明の白身・白身・トロトロの黄身・加熱した黄身と4つのコントラストが味わえる。一つのどんぶりの中に様々な食感・旨みが詰まっている。
また、楽屋弁当としても大人気のとり弁当は照り焼き、ぼんじり、きんかんと鶏づくしのお弁当としてボリューム満点。お土産にも。
⑫ヴォメロ
もっちりピッツァの百名店
ヴォメロのピッツァはもっちり食感が自慢。イタリア産の小麦粉を使用し、その日の気温や湿度をみて調整しながら生地を練る。高温の薪窯で焼き上げるからできる食感。定番のマルゲリータから、旬の食材を使用したメニューまで種類豊富に用意している。
築地の近くという立地もあり、ピッツァだけでなく、魚介料理にも注力している。シーフードにも自信ありの料理スタイルな本場・南イタリアさながら。
ディナー15:30-20:00
⑬銀之塔
シチューが名物
銀之塔は昭和30年開店のシチュー専門店だ。現在に至るまでメニューはシチュー、グラタンのみという直球勝負。歌舞伎座近くに店を構え、多くの役者がひいきにしてきたという歴史が詰まっている。創業当時から変わらぬ味を。
シチューはミックス、ビーフ、野菜、タンの4種類。
手間をかけて丁寧にアクを取り、何時間も煮込まれた深い味わい。肉が箸で切れる程やわらかく、コクがあるのにしつこくないすっきりとした味だ。
テーブルにはグツグツ煮立った土鍋でサーブされる。
パンではなく、ご飯と小鉢2品、お漬け物が添えられた、あくまで「和」な味わいのシチューになっている。シチューにはライス。
グラタンもまた名物。エビと椎茸が入ったクリーミーなホワイトソースの上に、パルメザンチーズをたっぷりのせて香ばしく焼き上げた逸品。
⑭多け乃
市場が移っても美味さ健在
市場近くで営む昔馴染みの定食屋。築地市場があった頃から、海鮮をメインに扱ったメニューが人気だ。
店に入り2階へつづく鉄砲階段を登ると、テーブル席がある。壁にはおびただしい数の短冊。魚好きが夜に来たらひとたまりもないバリエーションだ。
きんきの煮付けは、大泉洋が注文した一品。脂がのったきんき煮付けは北海道出身、魚介にうるさい大泉氏も唸った。
寒鰤さしみ。刺身はその日その日の新鮮なネタを提供するため時価。日本海側の10キロオーバーの脂を抱いた寒鰤を、大きく切って食べ応えがっつり。
[土曜]11:00-20:00
⑮きつねや
ホルモン丼が人気
築地駅から徒歩5分、早朝7時から営業しているホルモンのお店。
ホルモン煮は、店主の祖父が発案し、代々続く下町の味。下駄職人だった祖父はお酒が大好きで、肴としてホルモン煮を煮込んだそう。当初は串刺しのモツを、煮込み汁の大鍋の縁に置き、串一本で呑む、という立ち飲みスタイルだった。
現在は八丁味噌をベースに、じっくり煮込んだ牛ホルモンを、ご飯の上にかけた「ホルモン丼」が人気メニュー。ホルモン肉の鮮度にこだわる。しっかりと煮込まれた濃厚ホルモンは、そのこってりさがご飯をすすめる。
単調になりがちなホルモンだが、ネギと半熟玉子が絶妙なアシスト。
⑯かつ平
ミシュランの蕎麦
食通の小説家、池波正太郎はグルメにまつわるたくさんのエッセーを残した。著作のひとつに銀座での出来事を記した「銀座日記」がある。銀座界隈のスポットが数多く登場するが、築地にあるとんかつ店の「かつ平」も描かれている。
サクサクに揚げられたとんかつはたくさんの人を魅了し、食べログ100名店にも選出されている人気店だ。
ロースカツライスは1200円。この価格に似つかわぬダイナミックなカツだ。ラードで揚げてあり、いい香りが立っている。また、カツの脂身は、一般的なものようりも多めですね。結果、総じて、力強い味わいになっている。
ソースは「あまくち」と「からくち」の2種類が用意されている。どちらもサラサラのもので醤油さしのような容器に入っている。
「あまくち」のほうは標準的な味わいという感じで、一般的なソースに近いか。
「からくち」のほうは、酸味がしっかりとしており、油が強めのカツとの相性が抜群。
力強さとボリュームを備え、しかも安いという典型的な下町のお店。
サイズや調理だけでなく、豚肉の質も食の街たる築地の品質で、非常にいいものが使われている。豚の臭みはない。肉質だけでなく、丁寧な調理も光る逸品。
⑰魚竹
魚が光る定食屋
築地駅、新富町それぞれからおよそ2分にある定食屋。やはり築地市場近くということもあり、焼き魚、刺身など海鮮を中心に据えたランチ定食がおすすめ。
銀鮭照焼定食、1,000円。オーダー後すぐに、ごはん、味噌汁、漬物、酢の物、温かいお茶が提供される。
見た目から照りが良く食欲がそそられる。火入れ加減は見事。皮目はパリっと、身は柔らかく旨味を閉じ込められている。銀鮭ってこんなに美味しかったのかと感心するだろう。
鮪の炭火焼き。着席後、程なくしてご飯とお味噌汁が食卓盆にセットされて来る。お味噌汁はちょっと濃いめの白味噌系。
鮪の炭火焼が登場。かなり分厚い柵で豪勢なメニューだ。温かくてジューシーで美味しい。
⑱木挽町 湯津上屋
ゆっくり啜るそば
「木挽町 湯津上屋」、こびきちょうゆづかみや、と読む。貼り紙に「お時間のないお客様はご遠慮願います 店内での写真撮影は一切厳禁いたしました」。硬派なお店だ。
「つけ天」。角の立った二八そばで、色味は濃い。そのままいただけば、このそばの風味がダイレクトに伝わる。つけ汁が要らないほど、蕎麦そのものを味わえる。海老5尾ほどで揚げられた丸いかき揚げが乗り、上には柚子の皮が一片。このつけ汁がキレと甘味のあるおつゆで美味しい。えびもぷりぷりだ。
「鴨汁」も1,100円とリーズナブル。ここの鴨汁は鴨、ネギの香り、そば、ネギの茹で加減、汁の濃さが絶妙。細めのそばとのバランスがとても良い。鴨肉は柔らかい食感で美味。
⑲ブラザーズ 新富町店
区役所前の絶品バーガー
BROZERS’は2000年、当時では珍しい「グルメバーガー専門店」として日本橋人形町にて創業した。創業者が22歳の時に、オーストラリアのシドニー郊外のグリーブという町にある「ARCHIE’S」での修行を経て、そのテイストと雰囲気を日本でも広めたいと思ったのがきっかけ。
ハンバーガーに日本独特の文化でもある、ものづくりに対する姿勢や真剣さ、職人技を融合させる逸品。味は濃いめ。BBQソース、マヨネーズソースの量が多く、黒胡椒も強く利いている。今どきのバーガーとしては細かくミンチされているほう。
手作りのパティは牛肉100%。オージービーフに国産牛の脂を配合し、ジューシーに。バンズはバター100%使用。やや硬めに焼いて、香ばしさと独特の食感に。レタスは食感と食べやすさを追求した「折りたたみ式」を開発。「細部にこだわり、かつ大胆に作る」 それがブラザーズのハンバーガー。
⑳てんぷら黒川
築地クオリティ絶品天丼
築地駅からおよそ400メートル、市場のほど近くにある天ぷら、天丼のお店。
特製天丼、2000円。魚介は海老、帆立、メゴチ、穴子、小柱のかき揚げ、野菜は、いんげん、パプリカ、サツマイモなどタネの量が素晴らしい。場所柄、魚介の新鮮さや品質は言わずもがな。帆立やメゴチを種に使うという豪華さも際立つ。
かき揚げ天丼。揚げてすぐご飯の上に載せられたかき揚げに丼ツユをサッとかける。ジュッと音がして美味しそうな香りが立つ。さらにホタテの香りが立つ。かき揚げには、ホタテ、三度豆、小さいエビなどが入っている。ホタテは歯ごたえと風味がよい。