日本三大ケーキの街
自由が丘は言わずと知れたスイーツの街。東横線沿線ということもあり、流行に敏感で舌の肥えた女子中高生や大学生が多く集まる。
この記事ではその中から、ケーキ、パンケーキ、アイスクリーム、パイ、パフェなどのさまざまな名店を【食べログ3.5以上】限定で厳選してご紹介。
①ルサルカ
あの「ぐりとぐら」のホットケーキが…!
パンケーキサロン「ルサルカ」は福岡発のパンケーキ専門店。自由が丘駅から10分ほど歩いた住宅街にある。サロンという名のように美容院や雑貨店のようなおしゃれでフォトジェニックな内装が若者を惹きつける。食器やカップもオリジナルでハイセンス。「映え」には事欠かない。
都内でも随一のパンケーキ激戦区にあって特徴的なのは「食べ放題」というサービスだ。フライパンでシンプルに焼き上げた王道「クラシックミルクパンケーキ」を好きなだけ食べることができる。
それをもしのぐ看板メニューが「ぐりとぐらのホットケーキ」だ。日本人なら一度は憧れたであろう、大きな鍋でふっくら焼き上げたあのホットケーキを再現した一品。店名が刻印されたホットケーキの中心には、正方形のバターが添えられている。この他にもバニラアイスクリーム、ブルーベリーソースとホイップクリーム、ホイップバターとさまざまなトッピングをすることができる。
②パティスリー・パリセヴェイユ
「百名店」の技術が光る絶品スイーツ
自由が丘駅から歩いて3分。黒を基調として金で装飾されたモダンな外装が目を引くのは「パティスリー パリ セヴェイユ」だ。
パリの老舗『ラデュレ』などで修業を重ねたパティシエ金子美明氏が2003年自由が丘に創業。同氏は最高峰のパティシエのみが所属できる協会「ルレ・デセール」の会員である。店内はつねにスイーツマニアで賑わう。なんと食べログ評価は3.9以上、「スイーツ TOKYO百名店」にも選出された名店中の名店だ。
美食の本場、フランスで磨かれたスイーツに死角はない。どのメニューもパティシエの技術が詰まった逸品だが、ここではあえてチョコレート菓子「テアトル」をおすすめする。テアトルは2層のチョコムースで構成されたケーキで、土台はザックリとした食感。
がんばった自分へのご褒美に、本物の「スイーツ」を。
③粉と卵
素材の甘みを生かすスイーツ
続いてのお店は一風変わった店名。「粉と卵」は木のぬくもり感じる外装のスイーツ専門店だ。その名があらわす通り、素材にこだわった甘味を提供する。
レモンスライスが乗ったショコラオランジュはシンプルながら重なったソースが底の生地を引き立てる。シュークリームもまた王道を攻める。生クリームとカスタードのやさしい甘みがシュー生地に詰まっている。
さてお店の人気ナンバーワンは山岳のような形のスイートポテト。注文してから表面をバーナーで炙ってキャラメリゼしている。表面はカリッと焼かれており、中はクリーミーな甘さ。
自由が丘駅から徒歩10分
④カフェ&ブックス ビブリオテーク 東京・自由が丘
ギルティフリーでパンケーキ
自由が丘駅からおよそ60メートル。好立地の「etomo」1階に店を構える「ビブリオテーク」。雑貨や本も並ぶおしゃれな空間だ。白を基調とした清潔感ある店内でスイーツ、食事、お酒も楽しめる。
ディナーは2400円でパスタ、デザートも楽しめるシェアプラン、季節野菜をチーズフォンデュでいただくコースも3000円とリーズナブルだ。
さて本題のスイーツ。さまざまな季節限定の商品、フェアがつねに行われているが、注目はモンブラン。旬のフルーツと組み合わせるなど、趣向を凝らした逸品だ。彩りも非常に美しく、インスタ映えもばっちり。
自由が丘でご飯も、スイーツも、お酒も。そんなお店をお探しならここ。
土・日・祝9:00-23:30(LO22:00)
⑤マジドゥショコラ
チョコレート好きもうなる専門店
チョコレートマニアの皆様、お待たせいたしました。ショコラトリーの名店「マジドゥショコラ」をご紹介。
マジドゥショコラはカカオ豆の仕入れから、チョコレート菓子になるまでの工程を一貫して行う、「ビーントゥバ-」にこだわる。一口ひとくちに職人のこだわりが詰まっている。
店名にもなっている「マジドゥショコラ」は、スフレから着想したオリジナル菓子。独自の製法でガナッシュを焼き上げる。カカオ豆の特徴を最大限引き出し、一口食べれば芳醇な香りが口のなかに広がる。口あたりは軽くなめらか。濃厚でいてくどくない。オリジナルの半生チョコレートケーキだ。大きくないので何種類かのショコラで食べ比べるのもいい。おすすめはタンザニア75。ウイスキー樽のような芳醇な香りのついた75%カカオのスフレだ。
カフェL.O17:30
⑥Jiyugaoka BAKE SHOP
超人気ベーカリーカフェ
「BAKE SHOP」は職人が粉から厳選して作る自家製パンが自慢のカフェ・ベーカリーだ。
夜はパンと本格料理、オーガニックワインが楽しめる『fiorata by BAKE SHOP』として営業している。パスタ、グリル料理など本格的なイタリアンが楽しめる。
「パン屋のスイーツ」と侮ってはならない。提供されるドルチェはどれも上質で、甘党の自由が丘マダムからも大好評。
おすすめはスモアパイだ。香ばしく焼き上げたマシュマロとチョコレートをグラハムクラッカーでサンドした、アメリカで広く愛される定番スイーツ「スモアサンド」をパイにアレンジした一品。ナイフを入れるとすぅーっとマシュマロが伸びる。パイの食感、塩気でマシュマロの柔らかさと甘さを包む。
イタリアンがベースなだけあって、ティラミスも本場志向。泡のように柔らかいマスカルポーネのケーキとエスプレッソの相性は抜群だ。
⑦アンセーニュ
コーヒーにこだわる喫茶の甘味
自由が丘駅北口を出て、大井町線線路沿いすぐの喫茶店。表には「フレンチコーヒーとチーズケーキの店」という看板が出ている。
店内は「フランスの田舎の一軒家」というテーマで統一されており、40年以上の歴史を持つ老舗らしい佇まい。全国から「カフェマニア」が集まるほど、通好みの粋な空間。
コーヒーはネルドリップの深煎り。苦みとコクのバランスがとれている。チーズケーキと食べ合わせることで違った顔を見せる。
フランス語でチーズはフロマージュ、ケーキはガトー。自家製のガトーフロマージュはキメの細かいベイクドタイプだ。しっとり上品な甘みがコーヒーとベストマッチ。
落ち着いた雰囲気でゆったりしたいときはお立ち寄りを。
⑧フェテカフェ
アットホームでオリジナル
フェテ ”fete”とはフランス語で ”おもてなし” という意味。フェテカフェのコンセプトは「友人のおうちに来たときみたいに、ちょっとおめかししたご飯でみなさんをおもてなし」だ。
他ではなかなか味わえない独特のケーキが魅力。
木製のプレートで提供される「プラムのチーズケーキ」は大きなプラムがごろっと中に入っている。しっとりまったりした質感に、チーズとプラムのさわやかな酸味がよく合う。
クランブルりんごチーズケーキもおすすめ。外はカリカリ、中はしっとり、シナモンの風味が効いている。そぼろ状のクランブルがアクセントだ。
さっぱりしたいなら自家製果実酢ソーダとの食べ合わせもgood。
⑨花きゃべつ
リーズナブルなモーニング
自由が丘駅南口から徒歩3分のところにある、創業40年の老舗カフェ。人気は9:30から11時までのサービス、「モーニング」だ。
モーニングAセットはコーヒーor紅茶とパンケーキのセットでなんと495円だ。薄めでクラシックなパンケーキだが、この価格で2枚。初めて注文する人はそのボリュームに驚く。特徴はもっちりとした食感。シンプルにバターでもおいしく食べられるが、メープルシロップ、ハチミツの用意もあり。シロップは甘さの中にもビターを感じる奥深い味わい。
キャラメルバニラアイスのトッピングもおすすめ。あったかいパンケーキとつめたいアイスのコントラストがクセになる。
⑩ザ・東京フルーツパーラー
フルーツを愛するあなたへ
「一口食べると笑顔になるようなフルーツを・・・」
奥沢駅、九品仏駅から徒歩6分。静かな住宅街に、あざやかな装いで佇むのが「ザ・東京フルーツパーラー」だ。
名物は数十種類のパフェ。どれも見た目に美しく、フォトジェニックな品々。独自ルートの仕入れにより他では見られないようなフルーツも提供される。
ピュアストロベリーカフェはフルーツのクオリティを最大限に引き出す逸品。さっぱりとした酸味のあと、上品な生クリームの甘さがくる。ボリュームがありながら、最後まで飽きさせないほど全体にバランスが取れている。
田園調布駅から徒歩10分
⑪ジェラテリア・ヴィタリ
ねっとり絶品ジェラート
ジェラート (gelato)は、イタリア語で「凍った」という意味を持つ氷菓。一般的なアイスクリームと比べて空気含有量が35%未満と少ないため密度が濃く、コクがある味が特徴だ。
ジェラテリア・ヴィタリでは、フィレンツェ伝統のチョコレート作りを活かしたチョコレートジェラートを提供する。
フィレンツェのチョコレート工房〈VITALI〉の日本1号店であり、「チョコレートジェラート専門店」を名乗るだけあって、チョコレートへのこだわりが強い。
チョコ味のジェラートは、レギュラーメニューだけでも8種類。カカオを限界まで配合し、生チョコのような濃密さと力強い味わいに仕上げた「カカオ・エクストラ・アマーロ」や、穏やかな苦味とフルーティーな酸味が爽やかに広がる「フォンデンテ・アル・チョコレート」など、多彩な味わいを楽しめる。
カカオ・エクストラ・アマーロは、カカオ80%という日本一濃厚なジェラート。氷温のため苦みは感じないが、カカオの芳醇な香りが鼻を通る。
[土・日・祝]12:00-19:00
⑫ル・スフレ
職人のスフレ
スフレは、メレンゲに様々な材料を混ぜオーブンで焼いて作る、フランス発祥の軽くふわふわとしたデザート。 「ル・スフレ」は西麻布に創業して以来、30年以上愛される専門店だ。
1.5倍サイズで提供される店のスペシャリテの1つ、クリームチーズのスフレは定番となっている。「チェリーソース添え」がおすすめ。まず真ん中にくぼみを作り、そこへソースを投入する。北海道産クリームチーズの酸味とコク、スフレ生地の甘味がバランス良い一品だ。生地はフワフワで口に入れるとすぐにすぅーっととろけて消える。グリオットの甘酸っぱさがアクセント。
他にもカルヴァドスのスフレ、フランボワーズやチョコレートなどの魅力的なスフレが色々ある。
⑬モンサンクレール
パティスリーの食べる「作品」
食べログ評価3.8オーバー、2020「東京スイーツ百名店」にも選ばれた名店中の名店。
オーナーシェフ辻口氏いわく、彼がパティシエとして初めて立ちあげた自分のアトリエ、それが「モンサンクレール」だという。 南仏ラングドック地方のセットの街に実在する丘の名前で、 パティシエとして自分の信念を貫くことを決めた場所がこの丘の上だったことから名付けたそう。
素材を厳選する際の基準は、お菓子に求める食感に合わせる。例えば小麦粉の場合、ジェノワーズ(スポンジ生地)には軽やかで、はかなく溶けてゆく繊細さを、サブレにはサクサクッとした歯切れの良さを追求するため、品種の異なるものをセレクト。何度も試作を重ねて配合を調整し、完成させる。
人気のプチガトーのうちでも、モンブランがおすすめ。フランス産マロンペーストを使ったコクがありふわっと広がるマロンクレームの口溶け。ひとくちの風味をいつまでも感じていたい、そんな繊細さがスイーツの極上の体験なのだ。
⑭モンブラン
モンブランの最高峰
洋菓子「モンブラン」の名前の由来はヨーロッパ最高峰の山・モンブランにその形が似ていることから。モンブラン(Mont-Blanc)とはフランス語で白い(Blanc)山(Mont)である。ちなみに国境を挟んでイタリア側では「モンテビアンコ」と呼ばれており、やはり「白い山」だ。
モンブランは1933年、当時まだ珍しかった洋菓子屋として自由が丘に創業。そのネーミングにあたって、モンブランのふもとフランス・シャモニー市の市長、現地のホテル「モンブラン」社長にも許可を得て創業したという。
おだまきで絞った栗のクリームがモンブランの山肌を。てっぺんに乗っかった白いメレンゲが万年雪を表現するクラシックなモンブラン。愛媛県産の栗を使用しているというマロンクリームは香りも良くまろやか。下のスポンジのような部分はカステラになっている。
モンブラン以外の生ケーキや、見た目にも美しいオリジナルデコレーションケーキ、他では味わえない風味豊かな焼き菓子、種類豊富なチョコレート菓子などが楽しめる。