街の雰囲気さながら、個性あふれる池袋イタリアン
東京山の手の三大副都心のひとつである池袋は、日本有数の繁華街として知られる。ランドマークである東口のサンシャインシティを筆頭に商業ビルが建ち並び、その中には多種多様な飲食店が所せましと入居する。賑やかなエリアで飲み処系が多いイメージだが、落ち着いて食事を楽しめるお店もたくさんある。この記事では、ランチにもディナーにも大活躍するイタリア料理のお店を紹介していく。20年超えの路地裏イタリアンからファンタジー一色の個性派まで、池袋という街の雰囲気さながらの多彩っぷりをぜひ楽しみながら読んでほしい。
池袋のおすすめイタリアン 12選(目次)
店舗 (クリックで詳細) |
最寄りの駅出口 | 特徴や内容 |
① PIZZA BORSA(ピッツァ ボルサ) | 西口 | 本場仕込みのカリっとフワモチ! |
② GRIP(グリップ) | 東口 | 素材が喜ぶ新鮮な料理と上質な空間 |
③ CHEESE CHEESE & Meat. COMTE(コンテ) | 東口 | めくるめくチーズの世界に心酔 |
④ Dining&Bar Ovest(オーヴェスト) | メトロポリタン口、西口 | ホテル25階からの絶景もご馳走 |
⑤ 金のイタリアン | 東口 | 都会的な魅力のイタリアンバル |
⑥ Prego Pacchetto(プレゴ・パケット) | 西口 | アットホームな路地裏イタリアン |
⑦ マーケットレストランAGIO サンシャインアルパ店 | 東口 | 三笠会館の系列店は安定のレベル |
⑧ Osteria Vin CAFFE(オステリア ヴィン カフェ) | 東口 | 旬の月替わりパスタも必食 |
⑨ ABIENTOT(アビアント) | 東口 | お洒落イタリアンを気取らずに |
⑩ GHIOTTONE(ギオットーネ) | 西口 | ワイワイいただく大盛りパスタ |
⑪ イケブクロ・ラベットラ・ダ・オチアイ | 東口 | 有名リストランテがデパートに登場 |
⑫ 古城の国のアリス | 東口、西武口 | 夢と現実のギャップに楽しく戸惑う |
① PIZZA BORSA(ピッツァ ボルサ)
本場仕込みのカリっとフワモチ!
池袋駅西口から徒歩6分。職人がすべて手作業で丁寧に焼き上げる窯焼きピッツァが人気のお店。トマトやモッツァレラなどの食材はカンパーニャから直輸入するこだわりようで、現地の食堂で食べるような本場の味を楽しめる。
小麦・水・塩・イーストしか使わないシンプルな生地は、500℃の高温で1分間の早業で焼き上げる。この温度と時間のバランスこそが重要で、口に入れたとたん思わず笑みがこぼれるような “カリっとフワモチ食感” を生み出している。
基本の「マルゲリータ」はもちろん、しらすの塩気がクセになる「ビアンケッティ」や、赤玉ねぎのみずみずしさが新鮮な「サルシッチャ」など、いろいろなメニューに挑戦してみて。リーズナブルな価格設定もうれしく、とくにランチはサラダや前菜、ドルチェまでついたお得なセットがおすすめだ。
② GRIP(グリップ)
素材が喜ぶ新鮮な料理と上質な空間
西武池袋駅から徒歩5分。訪れる人に驚きと笑顔をもたらす新しくも心温まる料理をと、人気店になっても努力を惜しまない真摯な姿勢がさらなるファンを増やしている。
産地にこだわる食材を最大限に生かした料理は、みずみずしい自然のおいしさをダイレクトに味わえる。食材が命だから季節で変わるメニューも多く、とくに前菜は品書きに目を通すだけで旬の便りを受け取るような気分に。メインも「北海道十勝牛シンタマ バルサミコソース」や「天元豚肩ロース 日光生姜のトマトサルサ」など、新鮮でいきいきとした味わいは心も体も元気にしてくれそうだ。
気候のいい日は緑が目にやさしいテラス席でブランチやカフェなども最高。心の底から応援しつつも他の人には知られたくない… そんな複雑な気持ちにさせるとっておきのレストラン。
[土曜] 12:00-16:00/18:00-23:00
[日曜・祝日] 12:00-16:00
③ CHEESE CHEESE & Meat. COMTE(コンテ)
めくるめくチーズの世界に心酔
池袋東口から徒歩3分。大人カジュアルな空間でとろけるチーズグルメとダイナミックな肉料理を楽しめるおしゃれなダイニング。シェフたちの調理姿を目の当たりにするオープンキッチンも食欲をワクワク感をぐっと底上げしてくれる。
木の実のような風味が特徴のラクレットチーズをたっぷりとかけたグリルプレートは王道メニュー。野菜やお肉が見えなくなるほどの乳白色の海をハフハフしながらかき分けて。またクリーミーなノンホモ牛乳から手作りする数量限定の「ブラータチーズ」は、食べる場所によって違う味や食感を楽しめることも醍醐味だ。
がっつり肉派には、厳選和牛やブラックアンガスを遠赤外線と輻射熱で香ばしくグリルしたボリューミーなステーキを。噛むほどにあふれ出す奥深い旨みは、ソムリエいちおしのワインで芳醇なマリアージュをじっくり堪能すべし。
※金曜は23:30閉店
[土曜・日曜・祝日] 11:30-16:00/17:00-23:30
④ オーヴェスト
ホテル25階からの絶景もご馳走
ホテルメトロポリタン25階にあるオーヴェストは、東京を見下ろす絶景とシェフ渾身のイタリアンを一日を通して楽しめるレストラン。ホテルらしい高級感ながらも比較的リーズナブルな価格設定で気軽に利用できる点が魅力だ。
ランチタイムは旬の素材を使ったパスタや肉・魚のメインを選べるお得なセットメニューが人気。ディナーはきらめく夜景とともにアラカルトやコース料理を楽しもう。食後はカウンターで生演奏とオリジナルカクテルにほろ酔いながら、しっとりと上質なバータイムを満喫できる。
絶景を楽しめるレストランは数あれど、こちらはコスパ良好なうえ、比較的穴場といえるかもしれない。とはいえ窓際の席はお目当ての人が多いので、ランチでも予約をお忘れなく。
池袋駅(西口)から徒歩3分
⑤ 金のイタリアン
都会的な魅力のイタリアンバル
池袋駅東口から徒歩3分。焼き立ての窯焼きピッツァやがっつり系も満足の肉料理に定評があるスタイリッシュなイタリアンバル。ワイン好きにも有名で、店内全体に展開するワインセラーが圧巻。約80種類をそろえるワインは2,480円からと良心的で、初心者にはスタッフが好みを聞いておすすめのワインを提案してくれるから安心だ。
自慢のパスタやピッツァとともに、ぜひ食べてほしいのが名物の「牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ風」。旨みたっぷりの柔らかな牛フィレ肉と濃厚な味わいのフォアグラが、口の中で渾然一体となり心までとろけるおいしさだ。
肩ひじ張らずにワイワイがやがやと飲み食いできる雰囲気が魅力で、いろいろな味を楽しめるお得なコースメニューも目白押し。抜群の使い勝手のよさからさまざまなシーンで幅広く利用できそうだ。
※ランチは土曜・日曜・祝日のみ営業
⑥ Prego Pacchetto(プレゴ・パケット)
アットホームな路地裏イタリアン
東京芸術劇場の裏手にある路地で20年を超えて営業を続ける隠れ家的イタリアン。カウンター含め全36席とこじんまりした店内は、暖かみがあり不思議と心落ち着く空間だ。
お客さんの大半が注文する看板メニューは「チーズリゾット」。大きなチーズの器でつくるまろやかクリーミーなリゾットは、濃厚なのにクセがなく、いくらでも食べられてしまう。パスタ類も多彩だが、さらに希望も取り入れるということで「こんなパスタが食べたい!」というイメージがあればぜひシェフに注文を。世界に一つしかないパスタが誕生するかもしれない。
旬のフルーツを漬け込んだ自家製のサングリアなどお酒の品ぞろえが豊富な点も魅力。飲み放題付きのパーティープランは料理のボリュームも文句なしで断然お得だ。また、デートや記念日には華やかにデコレーションされたデザートプレートつきの「アニバーサリーコース」で素敵な思い出を作ってほしい。
[土曜・日曜・祝日]13:00-23:00
⑦ マーケットレストランAGIO サンシャインアルパ店
三笠会館の系列店は安定のレベル
若者が集まるサンシャインシティ内にありカジュアルで入りやすい雰囲気だが、メニューを見るとなかなかの本格派。それもそのはず、大正14年創業の老舗レストラン「三笠会館」の系列店で、一流シェフによるこだわりのイタリアンを現地ワイナリーから入手した厳選ワインとともに楽しめる正統派のレストランなのだ。
薪窯で焼いたあつあつのミラノ風ピッツァをはじめ、海の幸がたっぷり入った「ズッパ・ディ・ペッシェ」(スープ仕立て)、岡山産マッシュルームを使ったクリームソースのフェットチーネなど人気メニューは多種多様。また時期ごとにローストビーフのワゴンサービスや季節の料理フェアなどが開催され、訪れる度に違った味と出会えることも楽しみの一つだ。
「家族や友人と気軽に、でもきちんとおいしいものを食べたい」、そんなときに重宝すること間違いなしのお店だ。
東池袋駅から徒歩3分
⑧ オステリア ヴィン カフェ
旬の月替わりパスタも必食
池袋東口から徒歩5分。名前にカフェとつくだけあってカジュアルでくつろげる雰囲気だが、料理にはシェフのこだわりが満載。ふかふかのパンやデザート、ドレッシングに至るまですべて手作りで、食への愛情がたっぷり込められたオリジナル料理の数々が、どこか気持ちをほっこりとさせてくれる。
約20種類ある人気のパスタは月替わりのメニューも要チェック。季節の野菜を添えた「黒毛和牛のタリアータ」など、旬の味覚を文句なしのボリュームで楽しめる。400円からとお値打ちな前菜は見た目も可憐でフレッシュなおいしさ。ピザやリゾットとともに「上州モチ豚ロース肉のグリル」、「本日の鮮魚のアクアパッツァ」などのメインどころもあわせて堪能したい。
「おいしいイタリアンを手軽に食べてほしい」そんなシェフのまっすぐな気持ちがにじみでる人間味あふれるお店だ。
⑨ ABIENTOT(アビアント)
お洒落イタリアンを気取らずに
池袋東口から徒歩6分。目立たない場所なので気づかない人も多いがリピーターの多い知る人ぞ知るイタリアン。海外で経験を積んだシェフが腕をふるう食通も納得の料理を、気取りのない家庭的な店内で心ゆくまで楽しめる。
11:30からのランチはその日のパスタと肉料理、魚料理からチョイス可能。とくに人気はメインどちらかにハーフサイズのパスタをあわせてデザートまでついてくるお得なセット1,600円。サラダやコーヒー・紅茶はデフォルトなので、時間がゆるせばぜひ優雅な午後のひとときを過ごしてほしい。
味はもちろん盛り付けのセンスもよく自然とテンションが高まる。夜はワインにぴったりのアラカルトも種類豊富にそろえるので、手書きの黒板メニューとじっくりにらめっこして好みの一皿を見つけてみて。
⑩ GHIOTTONE(ギオットーネ)
ワイワイいただく大盛りパスタ
オープンして30年、池袋の食いしん坊のお腹を満タンにしてきた元祖大皿イタリアンといえばこちら。洋食屋風情の明るい店内は、親子三世代でひいきにする人も。
ペスカトーレ、オルトラーナ、ラグーなど自慢のパスタが平日ランチは大盛り無料。ふつう盛りでもソースたっぷりで満足度は高いので、しっかりお腹をすかせて来店しよう。大盛りとくればの看板メニュー、ラザニアは運ばれるなり言葉を忘れる圧巻のボリューム、一皿2~3人前。もちろんサイズだけでなく肉の旨みたっぷりのあつあつ濃厚ソースに魅了されるリピーターが続出だ。
エスカルゴのニンニクバター風味、チーズ詰めのライスコロッケ、渡り蟹のパスタなどほかにも人気メニューはいろいろ。ボリュームサイズの料理も含めてあれもこれもたのみたいなら、やっぱり大勢で来るのが正解。
⑪ イケブクロ・ラベットラ・ダ・オチアイ
有名リストランテがデパートに登場
「予約の取れないお店」として有名な落合務シェフのお店。銀座、名古屋に続き西武池袋本店に入るこちらは5店目となる。デパートのレストラン街という場所がら、一人でもふらっと立ち寄れるオープンな雰囲気が魅力だ。
人気のランチは前菜・パスタを選べるコースと、前菜・パスタ・メインを選べるコースの2種類を用意。前菜盛り合わせは色鮮やかな見た目と有名店らしからぬ気前のよさがうれしい。ラタトゥイユ、キッシュ、ライスコロッケなどが皿いっぱいに並び、食べ応え十分だ。細めアルデンテのパスタはつるつると喉越しがよく、うにのクリームスパゲッティや、ズワイガニやカラスミが入ったペペロンチーノが不動の人気を誇る。
予約を気にせず他の店舗と同じメニューを楽しめる点がポイント。むしろ池袋店にはここでしか食べられない限定スイーツ「大人のソフトクリーム」があるのでお見逃しなく。
[日曜・祝日] 10:30-23:00
⑫ 古城の国のアリス
夢と現実のギャップに楽しく戸惑う
「日常を忘れてとことんリフレッシュしたい!」そんな人におすすめなのがこちら。大きな絵本の扉を開いて迷い込むのはあの「不思議の国のアリス」の世界。物語の舞台はハートの女王が支配する古城という設定で、ファンタジックかつきらびやかな空間に心を奪われる。
薔薇モチーフの華やかなサーモンパスタや、うさぎをイメージしたカラフルなパフェなど、写真映え抜群の料理やデザートはかわいらしく食べるのが惜しいほど。ファンタジーの国の住人となったスタッフの歌に合わせて手拍子しつついただくサラダはこれまでのどんなサラダの味とも違うだろう。
見た目やイメージが先行しがちだが肝心の料理の味もお墨付き。ホテルで経験を積んだシェフが繰り出すメニューは食材や調理法にこだわる本格派だ。とはいえ独特の世界観と現実のギャップはかなり大きい。店を出会たあとは日常に戻るまでしばし時間を要するかも。
選択肢いろいろ、池袋イタリアン
グループでもデートでも一人のときも、イタリアンは使いやすい。格安のファミレスからおしゃれなカフェ、お酒も楽しめるバルにホテルの高級リストランテまで。さまざまなシーンに合うお店が幅広く存在し、思い思いの時間を過ごすことができる。池袋はとにかく飲食店の多い街で選択に迷うが、ここで紹介した12のお店も候補に入れて、ぜひお眼鏡にかなう一店を見つけてほしい。