飲むなら焼き鳥
さまざまなアクティビティにあふれる街、横浜。海、港、夜景といったイメージが浮かぶが、飲みの文化も充実している。
みなとみらいエリアはオフィスがひしめくビジネス街としての顔も併せ持ち、さまざまな居酒屋が点在する。
また、桜木町からすぐの野毛エリアは全国に誇る飲み屋街。おいしくて、どこか懐かしい、そんなお店がいっぱいだ。
この記事では横浜の桜木町、みなとみらい周辺のエリアから選りすぐりの焼き鳥屋、鶏料理専門店を紹介する。
①さかえや 横浜みなとみらい本店
10時間炊き上げる濃厚水炊きも美味
みなとみらい線みなとみらい駅から直通のクイーンズスクエアにある、駅近の水炊き専門店。ランチ、ディナー、和食居酒屋とさまざまな顔をもつ人気店だ。
鶏を扱う店の強みは、ランチや定食の強さ。幸楽とオフィスが並存するみなとみらいにあり、ランチ営業でも惜しみなくその力を見せつける。
ランチの大看板メニューが「さかえや 極みの親子丼御膳」だ。茨城県産つくば鶏の希少部位「鶏トロ」を贅沢に使用。とじるのは「龍のたまご」、米は「会津産特Aひとめぼれ」という「極み」っぷりだ。炭火で炙った鶏肉の香りと水炊きで使用する鶏ガラスープとの相性抜群。
おいしい鶏を、素材のまま感じるなら。やっぱり焼き鳥が一番だろう。ねぎま、砂肝、ささみ、鶏トロ、レバー、はつ、ぼんじり、つくね、はねとろ。動物性たんぱくを使用しない飼料で育てた、くせのないジューシーな肉質。つくば鶏を食べ尽くそう。
ディナー月曜-金曜17:00-23:30(L.O.22:30)
土曜・日曜・祝日 15:00-23:30(L.O.22:30)
②やきとりたる平
大山鶏のふっくら焼き鳥
みなとみらい地区南部、三菱重工横浜ビル2階にある焼き鳥屋。
唐揚げランチがビジネスマンから大好評。かなり大ぶりの唐揚げが5つ。衣がカリッとしていて肉はジューシー。タルタルソースが無料のオプションで提供される。これが裏メニュー的な人気を誇っている。ご飯、サラダ、味噌汁がついて900円だ。
夜は本格的な炭火焼き鳥が楽しめる。安くて旨い。レバーがおすすめ。遅い時間には売り切れ御免。キンミヤを使ったホッピーをグビッと流しながら、にんにくとごま油でいただくのがたる平スタイル。
横浜美術館、マークイズなどと面した同ビルはみなとみらいでも最も新しく整備されたエリアの一つ。そんな中でも大衆的でどこか懐かしい酒場の雰囲気が味わえる。
(LO22:30)
③野毛末広
行列のできる名店中の名店
食べログ評価3.7以上、2018年、2019年とも食べログ「焼き鳥百名店」に選ばれた超名店からご紹介。
桜木町から200メートルほど、野毛の路地にある「末広」は1950年創業、開業70年を越す老舗だ。前を通るたびいつも行列ができている。
鳥は若鶏、炭火ではなくあえて電気焼きというこだわり。席からもよく見える店主の串打ちはまさに職人技というべき手捌きだ。お立ち寄りの際にはそちらにも注目。
さて肝心の焼き鳥だが、どの串も火の入れ方が絶妙。ここでのマストはレバー。独特の形に切り揃えられたレバーは厚みが一定で串一本に一体感がある。こちら末広の串は一本のまとまりが非常に優れており、串からカプリと食すのが流儀。串から外してほぐそうものなら「おやめください」と声をかけられる。それほどのこだわりが詰まっているということだ。
皮も美味。やや薄めの形状ながら、噛むほど染み出す旨みがたまらない。
[土曜]16:30-
④横浜鳥ぎん みなとみらい店
名店の釜めしを横浜で!
戦後まもない銀座に創業した「鳥ぎん」。創業以来上質な「釜めし」、「焼とり」を提供している。焼き鳥には最高級和歌山紀州産馬目樫備長炭を使用。
「釜めし」は、注文されてから炊きはじめるため、30分ほど時間がかかる。その間に焼き物を楽しむのがちょっとした流儀。
つくね。軟骨が入っており、歯ごたえがしっかりしている。タレも老舗の極意を感じる奥深さ。
ネギマ。鶏肉は柔らかく、ジューシー。ネギも芯まで焼けてほんのり甘みを感じる。
串を味わっているうちに釜めしがやってくる。いくつか種類はあるが、おすすめは一番人気の五目。程よい塩気がホカホカに炊き上がったご飯を引き立てる。出汁が米の一粒一粒に染み込んでいる。専用釜で最高の炊き上がりを実現した、伝統の味をご賞味あれ。
⑤をどり 横浜ランドマークみらい横丁店
地鶏の旨味を逃さない
ランドマークタワーの地下2階、ランドマークプラザにある鶏料理専門店。
「心も踊る、料理も踊る、絶品鶏料理を食す」。国内有数の地鶏を「をどり」独自の調理法で旨味を最大限に引き出し提供する。
ランチの人気メニューは「をどり盛り定食」。なんと12個もの唐揚げが入ったドカ盛りのランチだ。ムネ肉を、衣を硬めに揚げてサクサクとした食感。にんにく、醤油の下味がしっかり効いていてご飯が進む。フードファイターのあなたには、プラス60円のヘビーもおすすめだ。
をどりの焼き鳥は串ではなく、炭火で「セルフ」のスタイル。網の上で、いろんな部位の鶏をジュージュー焼いて。ふっくら焼き上がる胸肉は串ではできない柔らかさ。
⑥和んず
コースもあり!炭火焼鳥をじっくり堪能
清潔感ある店内が特徴的な「和んず」。
ぴおシティ地下2階に佇む和んずは、会社帰りの疲れを癒す、そんな料理と酒を提供する。洗練された内装、おしゃれな食器がほかのお店とは一線を画す。
飲み放題つきのコースやくつろげる半個室もあり、女子会やデートにも利用できる。
店自慢の焼鳥は鳥取県産“匠の大山鶏”を使用し、1本1本丁寧に備長炭で焼き上げた最高の逸品。
名物「作りたて温やっこ」はオーダーを受けてからひとつひとつ蒸し上げる大人気メニューだ。豆乳の甘さが引き立つ。
店内にはプレミア銘柄焼酎がずらりとならび、贅沢コースならそれを全て飲み放題で楽しめる。
⑦炭火焼鳥 榊
大人の隠れ家 炭火焼鳥
桜木町駅周辺からの紹介。大衆的で高コスパの店が多い、横浜・野毛の焼き鳥だが、シックで高級感あふれる空間を提供するのが「榊」だ。
木目調で、机上も整えられた美しいカウンター。大人のしっぽり飲み、デートにもおすすめのお店だ。
福島県産伊達鳥を使用した「とり刺し3点盛り」。他店ではなかなか味わえないとり刺しは、魚とも馬ともまた一味違う独特の風味がある。
コースはかなり凝った品々が提供される。ささみ、レバー、砂肝、もも、ぼんじりなど定番の串に加え、うずらや野菜なども楽しめる。レバーは鳥とは思えないほど大ぶりで、焼き加減も絶妙。ぼんじりも大衆居酒屋とは一線を画す上質な脂が美味。
そんな大満足間違いなしの「焼き鳥コース」は税込3240円。土佐備長炭と自家製たれが決め手。匠の技を感じられる名店。
⑧庄兵衛
絶品!元祖「満州焼き」
満州焼きとは、豚カシラ肉を甘辛たれで焼いたもの。庄兵衛はそんな満州焼きの大家とも言うべき名店だ。こちらは野毛らしく庶民的で、ワイワイ飲める魅力がある。
もちっとした弾力のあるカシラ(こめかみ)と甘味噌がよく合う。
筆者のおすすめは季節限定の牡蛎串焼き。味噌と塩があるが、塩焼きにレモンがイチオシだ。牡蛎のうまみと焼きの香りがマッチし酒が進む。鶏皮味噌焼きも美味。外はカリカリだが中はジューシーときた。
オリジナリティあふれる串焼きをもとめるなら庄兵衛へ。
⑨野毛 なおじ
新しい焼き鳥のカタチ
野毛エリアからもう一店。「大山鶏フライパン料理居酒屋」と銘打つ「なおじ」は、新感覚の鶏鉄板焼きのスタイルを提案する。
鳥取の豊かな自然の中、名水が湧き出る大山(だいせん)は、日本でも指折りの名峰。最高の空気と大山の麓から湧き出た名水で育てられた「大山どり」は、脂乗りのバランスがとれたジューシーな甘みのある肉質が特徴だ。
7時までのハッピーアワーで指定のドリンクが250円。大山どりのおろしポン酢でグビッと一杯。
餃子や焼きそばなど、鉄板焼きならではのグルメが楽しめる飲み放題コースは2時間制で3500円とリーズナブル。
京急日ノ出町駅 徒歩4分
金曜17:00-24:00(L.O 23:30)
土曜・日曜・祝日15:00-24:00(L.O 23:30)