料理の国際試合
多国籍料理と標榜するお店は数あれど、それ一品でさまざまなお国柄がつまった料理はなかなかないだろう。日本でも独自の進化を遂げたカレーが国民食と言われて久しいが、南米、タイ、インドそれぞれに全く違った味がある。
それら様々な国籍が勢揃いの川崎駅エリアから、各国代表といっても過言ではない名店を7つ厳選してご紹介。
①ムーハウ
エビうま本格タイカレー
本場のタイ料理が食べたい、と思いたったらムーハウへ!タイ出身のシェフが、新鮮食材にこだわって作る”本場の味”を楽しめる名店だ。
川崎駅から徒歩7分。エキゾチックでちょっと怪しげな料理店だ。勇気を振り絞ってドアを開けば、そこはさながらリトルチェンマイ。
ゲーンキョワーン。本場流のグリーンカレーだ。ココナッツミルクの使い方が絶妙、オイル控えめで美味しい。
カオソーイはチェンマイの「カレーラーメン」。鶏肉の旨みにカレーソースのコク。グリーンとレッドのカレーに比べてジャパニーズフレンドリーな味だ。太さの違う2種類の揚げ麺を使ったり、茹で中華麺が太麺だったりとユニーク。
②しまや
カツが違う!川崎を代表するカツカレー
カレーファンなら誰もが知る超名店。日本が誇るカレーライスで直球勝負だ。
川崎しまやといえば、きれいな揚げめのロースカツカレー。低温でじっくり揚げるため、白くて鮮やかな衣に、ほんのりピンクの肉断面が美しい。「まずは塩で」と案内があるほど、このカツには力が入っている。噛んで驚き、サクッとした衣を過ぎれば肉汁のウェルカムパーティー。ジュワッと飛び出すロースカツは、カレーに勝る主役といって間違いない。極上豚なので脂のくどさもなく、上品な甘みがカレーのパンチを受け止める。
パンチといっても、このカレーはフルーティーでマイルドな深みあるルー。やはりカツの上質さを壊さないようになっている。
カレーといえばカツカレー!そんなあなたはぜひ「しまや」へ。
[日曜]11:00-15:00
③ヒマラヤ
川崎最高峰のヘルシーインド料理
川崎駅から徒歩7分。インドカレーならここヒマラヤへ。店内は清潔感があり女子ウケもバッチリ。壁にはインドの風合いを感じられる風景画が大きく飾られている。遠くにはヒマラヤの山々がそびえる。
インド・ネパール料理伝統のレシピをベースに、日本人好みの工夫もなされた、スパイシーでヘルシーなインド・ネパール料理を楽しめる。香りと辛味の決め手となるスパイスは確かな品質のものだけを。油を最小限に抑えた調理方法で、食べやすさも魅力だ。辛さの調節も可能で、辛いものが苦手な人は辛さゼロを。
とろけるチーズを入れて焼き上げたヒマラヤの一番人気のチーズナンも美味。ナンから溢れ出んチーズはカレーのアクセントに。
④スパイスクラフト
おしゃれインド料理バー
インド料理屋らしからぬ店構え。中に入ればまるでダイニングバーのようなスタイリッシュさが新鮮な、「スパイス クラフト」。それも川崎チネチッタのなかという立地からか。
サーブされる料理も一味違う。味、素材、盛り付けすべてがラグジュアリーでおしゃれ。
南インド名物の「マサラドーサセット」は1550円。トマトチャツネ、サンバル、ココナッツチャツネがついている。マサラドーサは米粉と豆粉を発酵させた生地をクレープ状に焼き、スパイスで味付けしたマッシュポテト等を包んだ料理だ。外側がカリッとしたドーサは、中はしっとりもちもち。
カレーは、チキン、キーマ、マトン、フィッシュ、シーフードから選べる。
メインのマトンカレーは、お肉の量もそこそこで、辛さもちょうどよく、すこしとろみがある。インドのカレーにしてはややマイルドで食べやすい。
⑤アルコイリス 川崎店
ペルー料理にトライ!
中南米の料理を味わう機会はなかなかない。ペルーはあまり知られていないが、ワールドトラベルアワードの「世界で最も美食を楽しめる国」として8年連続表彰されているグルメ大国だ。そんなペルー現地の味をそのままに提供していると評判の料理店が「アルコイリス」。ちなみに「アルコイリス」とはスペイン語で「虹」。
メインの鶏肉とイエローペッパーソース煮。料理名はこうなっているが、ソースは完全にカレー。ルーではなく鶏肉が主体なのでこのようなネーミングとなっている。ペルーでは定番のじゃがいももごろっと入っている。タレをかけて味変してもまた美味。
エンパナーダ600円。ひき肉たっぷりのパイ生地のパンだ。案外さっぱりと食べやすく、具材たっぷりで絶品だ。
⑥TAJ
コスパ最高インドカレー
街のオーセンティックなインド料理店。その安さとうまさから、地元の人にも愛されている。
コスパ最強のランチ。ランチメニューは、カレー1品とナンとサラダのセットなら700円とリーズナブル。カレー2品だとドリンクも付いて850円、カレー3品にタンドリーチキンもプラスすると1150円と、値段が上がるにつれてお得感マシマシ。
チキンビリヤニ。ライスの色合いが白っぽいもの、黄色っぽいもの、オレンジ色っぽいものと3色あり本格的。もちろんインディカ米で作ってあり、バナナの葉も敷いてある。美味しくお米を食べさせてくれる感じで、正統派の味付けだ。ライタも酸味が強すぎず、お米にぴったりの適度な酸味だ。
⑦ERICK CURRY
スパイシーでヘルシーな南インドカレー
川崎駅西口から徒歩5分、ソリッドスクエア 東館にあるインドカレーのお店。スパイシーでヘルシーな南インドカレーを中心にしつつ、幅広いカレーがラインナップ。いずれも素材そのものの味わいを大切にした、毎日食べても飽きないカレーばかり。カレーの種類ごとに様々なスパイスを使い分け、毎日手作りで仕込むからこそのフレッシュで鮮烈な味わい。弁当も人気で、オフィスやご自宅でいつでも気軽に楽しめる。
素材の美味しさをそのまま引き出すエリックカレーにとって、スパイスこそが主役。意外なにも、辛いカレーにも辛くないカレーにも同じくらいふんだんにスパイスが使用されているという。スパイスは胃腸の調子を整え、疲れた体をリフレッシュ。クセになる理由はここにある。