カフェでゆったりタイム
カフェで過ごす時間は、どうしてあんなにゆっくりなんだろう。いや、ゆっくりしていたらもうこんな時間!
おいしいコーヒー、絶品スイーツなどを囲みながら、ゆったりした時間を過ごしたい。そんな雰囲気、フード、ドリンクにこだわったカフェの人気店を、純喫茶からトレンドのニューウェーブカフェまで、15店厳選してご紹介。
①M&C Cafe
絶品元祖「ハヤシライス」
ラゾーナ川崎の1階、丸善書店の広い売り場の奥に佇むカフェ。シックな外観で雰囲気も落ち着いており、1人から2人で静かにお茶するときにいいかも。
人気メニューは「元祖」を標榜する早矢仕ライス(ハヤシライス)。元祖というのも一説には、丸善の創業者、早矢仕有的(ハヤシユウテキ)がハヤシライスの生みの親とされているのだ。同氏は当時日本を訪れていた多くの外国人との親交があり、また西洋料理にもなじみがあった。友人が訪れるとあり合わせの肉や野菜をゴッタ煮にして、ご飯を添えて振る舞っていたそうだ。やがてこの料理は「早矢仕さんのライス」といわれるようになり、評判が評判を呼んでついには「ハヤシライス」の名で街のレストランのメニューになったとか。
ポーク早矢仕ライス。具材は豚肉の他に玉ねぎやマッシュルームなどがあるが、その他にも様々な食材が溶け込んでいる。ルーには甘みがあり、旨みと深いコクが美味。
一杯一杯サイフォンで抽出したコーヒーも人気だ。比較的スッキリとしたコーヒーで、2、3杯分提供されるが飽きの来ない味。
②ピノキオ
懐かしい これぞ昭和のナポリタン
箱根駅伝のランナーが真横を駆け抜ける、第一京浜沿いの喫茶店。店の前には昭和の喫茶店の様に、ガラスケースと食品サンプルが。昔懐かしい喫茶店の雰囲気をそのままに残す名店だ。
オムライスやナポリタン、ハンバーグ定食などの食事メニューをぜひ味わっていただきたい。
約束のナポリタン。黒い木製のお盆に乗って提供される。お盆には、ナポリタン、サラダ、つまようじにタバスコ。粉チーズはあらかじめかかっている。ピーマン、タマネギ、ウインナー、マッシュルーム。麺は太めで、ケチャップもたっぷり。これぞ理想型だ。
ふぅー、と満腹になったらアイスコーヒーで喉を潤して。
③ROSIE’S CAFÉ
ダッチベイビー
JR川崎駅直結の複合施設「ラゾーナ川崎」4Fにある、アツアツもちもちのパンケーキ”ダッチベイビー”やソフトクリームを使ったオリジナルシェイクが楽しめるカフェ。
「ダッチベイビー」とは、オーブンでじっくり焼き上げたドイツ風のパンケーキのこと。外はカリカリ、中はクレープのようなモチモチの新食感がたまらない。
香ばしくてもちもちとしたクラストと卵の甘みを感じる自家製生地のパンケーキ”ダッチベイビー”は、食事系からスイーツまで豊富なバリエーションがラインナップ。また、オリジナルシェイクはテイクアウトでも利用できる。
「カスタードMIXベリー」790円。パンケーキはクレープが厚くなったよう。縁は厚く、中心は薄くてもちもちしている。カスタードは甘さ控えめで、生クリームは量たっぷり。ベリーソースとブルーベリーは惜しみなく掛けられていて絶品。
④ラモドール
地元で人気のサンドイッチランチ
川崎駅東口エリアにある喫茶店。JR川崎駅から東口に出て、新川通りをどんどん進む。第一京浜の「新川橋」交差点を渡り、さらに真っすぐ進んでいくと左側にお店がある。
こちらも昔ながらの喫茶店といった風情で、かなり年季の入った扉が客を迎える。
軽食メニューは「トースト」と「サンドイッチ」とパン系のみ。しかしそのパンが絶品と評判だ。
ハムサンドは400円となかなか安い。ポテトサラダも添えてあって、素晴らしい満足感。食べやすく三角形にカットされたハムサンド。ハム、レタス、胡瓜をはさんであり、パンとのバランスも良い。ひんやり&なめらかなポテトサラダはそのままいただくのはもちろん、パンにはさんでもまたおいしいのである。酸味のあるブレンドコーヒーは後味がすっきりとして、サンドイッチとの相性もバッチリ。
⑤丸福珈琲 川崎アゼリア店
絶品元祖「ハヤシライス」
丸福珈琲の「濃い珈琲の極み」を生み出した創業者、伊吹貞雄。彼が洋食レストランのシェフとして腕をふるい始めた頃、銀座の街で珈琲という飲み物が、流行しはじめる。その珈琲に衝撃を受けた伊吹氏が、『自分のレストランでも食後の珈琲をお出ししたい』と考えて創業したのがこの珈琲店だった。
創業以来、約八十年守り続けた焙煎法は、豆は生きている。豆の声を聞きながら…。を信条に受け継がれている。
珈琲豆は、丸福のブレンド珈琲に適した生豆をいくつかの商社を通して買付けを行う。
店内で“カチカチ” とリズミカルにスプーンを鳴らす音が響いているのは、抽出する時、珈琲の蒸らし具合やお湯の落し具合を調整する為に、ドリッパーを軽く叩いているから。
”カチカチ” という音は、”美味しくなれよ” と職人が、おまじないをかけている音のよう…。
コーヒーは説明不要の一級品だが、合わせていただきたい甘味もまた絶品。
アプリコットと紅茶のシブースト。アプリコットの果肉だけでなく、酸味の効いたアプリコットジャムがいい香り。プリンのような部分とスポンジケーキが折り重なり、トッピングのナッツとの食感ともいい対比になっていて、完成度が高い。
⑥RHCカフェ
おしゃれで先進的なイマドキカフェ
ロンハーマン(Ron Herman)は1976年、ロサンゼルスに誕生したセレクトショップ。そんなロンハーマンが手掛ける「RHCカフェ」はロンハーマンらしい心地良くリラックスできる空間を提供する。
ハンバーガー、チキンオーバーライス、パンケーキなど「おしゃ」でアメリカンなフードに、スムージーやシェイクなどのトレンディなドリンクも楽しめる。アルコールも充実している。
そしてこちらのカフェではあの有名食パン専門店panya 芦屋のパンを使ったトーストが楽しめる。出てきたトーストはその分厚さに圧倒されるが、食べてみると外はさっくり中しっとりふわふわで食べやすい。かなりボリューミーな逸品。
⑦エイムカフェ
パスタはカフェレベルを超越
JR川崎駅東口を出て市役所通りを東に進み、第一京浜との交差点の角にある「パレール」というビルの1階。
モーニングは目玉焼き、スクランブルエッグ、ソーセージ、温泉卵&ヨーグルトから選べる。メインが2品選べる「ダブルセット」も。目玉焼きとスクランブルエッグはボリューミー。
パスタは「ペペロンチーノ」「カルボナーラ」「ボンゴレビアンコ」をはじめ、8種類ある。
カルボナーラ半熟玉子添えはミニサラダ付きで820円。濃厚なクリームソースがもっちりとした細麺に絡まって美味。具はベーコンとイカ。とろとろな半熟玉子も合わさってコクがある。
土曜10:00-18:00
⑧フタバフルーツパーラー アトレ川崎店
パスタはカフェレベルを超越
ここでフルーツタイム。「フタバフルーツパーラー」は東京・中野区にある75年以上続く果実店「フタバフルーツ」とコラボレーションしたフルーツパーラー。旬の果物をふんだんに使ったパフェ、サンドウィッチなどをはじめ、食事も楽しめる。
栗の渋皮煮モンブランパフェ。ぐるぐるうずまきマロンクリームに栗の渋皮煮が乗っている。マロンクリームの中にはソフトクリーム、生クリーム、ライスパフ、コーヒーゼリー、そして焼き林檎が入っている。マロンペーストはしっかり濃厚で食べ応えあり。
フルーツミックスホットケーキ。少し厚めの米粉のホットケーキ1枚にフルーツかのっていて、横にホイップクリーム、メープルシロップが添えてある。生地自体は甘くなく、サクッとした感じ。フルーツはバナナ率高し。
⑨ティーノカフェ
オールデイカフェバー
川崎市川崎区のカフェ、そしてダイニングバーTino Cafe(ティーノカフェ)。夜はカフェバー・ダイニングバーとして2つの顔をもつTinoCafeは、カフェでありながらもワインなどのアルコールがとても豊富。川崎で唯一の個人経営のカフェ・喫茶店・ダイニングバーとして地域で愛されている。
ガラス張りの店内は日中は日差しが明るく居心地がいい。テラス席もゆったりできる。
料理やケーキにも力を入れており、パティシエの作るオリジナルケーキや契約農家からの無農薬野菜、オーナー自らチェックして決めた、こだわりの業者から卸したお肉を使った料理などこだわりぬいたフードも魅力だ。
ガトーショコラはまったりとした濃厚な味。テーブルに出された直後はひんやり、少し置くとまったりとした口溶けに。
⑩ワイアードカフェ
雑穀ロコモコボール
アトレ川崎3階にある、スイーツ、おしゃれな無国籍料理が楽しめる「ワイアードカフェ」。「つながり」をテーマに、ヒト・モノ・コトが出会う場所というコンセプト。世界を旅する感覚で、都市生活者の「日常」と「非日常」、「リアル」と「バーチャル」をつなぐ、そんな空間。
ロコモコボール。雑穀米の上にハンバーグ、アボカド、皮むきトマト。香辛料の効いたデミグラスソースがかかっている。女性ウケもよいであろう、アボカドとトマトは食感が良く、美味しい。香辛料が効いたソースも食欲をそそる。雑穀米でまた新たなロコモコのテイストに。ハンバーグも粗挽きで、ひとつひとつがハイクオリティなロコモコ丼である。
⑪モリノ
あの頃のミルクセーキ
25年以上前からあるティールームモリノ。ショーケースにメロンソーダや、カレー&ナポリタンプレートの見本が並ぶ、こちらもノスタルジック系の喫茶店だ。
名物は開店当初から変わらぬ「ミルクセーキ」。牛乳、卵黄、砂糖、バニラエッセンスを混ぜて作る昭和のバズスイーツだ。こちらは泡立っているタイプで風味が口いっぱいに広がる。
もう一つの看板メニューはカレー&ナポリタン。コーヒー付きで920円、なかなかガッツリした一皿だ。ナポリタンは、モチモチとした食感。ケチャップはよく炒められながら、酸味が残ってちょっと多めだ。玉ねぎ、マッシュルーム、そして厚切りのベーコン。このベーコンが食べ応えあって美味。
カレーはビーフカレーで、大きなブロック肉が入っている。中辛程度の辛さ、コクや粘度もあり、専門店のクオリティだ。
⑫伊右衛門カフェ ラゾーナ川崎
京都福寿園の心意気が抹茶ラテに
創業200年の老舗、福寿園。サントリーは難交渉の末に共同開発にこぎつけ、創業者「伊右衛門」の名を使い、日本古来の生活に触れ心和ませる、というイメージを作った。
日本茶をはじめとしたティードリンクのメニューはもちろん、ほっこりする和食のフードメニューも充実。「こだわりスープとおむすびの伊右衛門御膳」は、和食の伝統である「一汁三菜」を基本に、「栄養をバランスよく摂取し、体の中から健康になること」を考えたメニューだ。
「茶美豚の根菜豚汁とおむすびのたっぷり御膳」、1230円。4種のおむすびから1つ選べるが、おすすめは「碾茶入り昆布」。大きな器にたっぷり入った豚汁。大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、豚肉は炙ってあり、香ばしさが感じられる。
抹茶を使ったドリンク、スイーツももちろん数多く取り揃える。おすすめは焦がし抹茶ラテ。老舗の意匠と現代の感覚が出会いは、ここでしか味わえない。