悠久の京都でこだわりテイクアウト!
四季折々の魅力をもついにしえの都、京都。「世界都市人気ランキング」で1位に輝いた古都には、国内外から多くの人が訪れる。観光の楽しみは、趣きある街並みを散策することはもちろん、おいしいものを食べることも然り。星の数ほどある飲食店でじっくり腰を据えるのもいいが、たまにはテイクアウトしてマイペースに食事を楽しむのもいい。この記事では、京都市内でテイクアウトにおすすめのお店12選を紹介する。地元に愛されるローカルなお店も登場するので、京都っ子になった気分で読んでみてほしい。
京都でテイクアウトがおすすめのお店12選(目次)
店舗 (クリックで詳細) |
最寄り駅 | 特徴や内容 |
① 牛京(ゴキョウ)西陣本店 | 北大路駅 | できたての焼肉弁当が500円ぽっきり! |
② 北山権兵衛 | 北山駅 | 心も舌もとろける至福の親子丼 |
③ コーヒーショップヤマモト 下鴨店 | 松ヶ崎駅 | こだわりをはさんだ絶品サンドイッチ |
④ オステリア・バスティーユ | 四条駅・烏丸駅 | 彩り豊か! “イタリアンフレンチ” のお惣菜 |
⑤ ザ テラス オブ キョウト | 四条駅・烏丸駅 | 四条烏丸にオープンした新星イタリアン |
⑥ グランドバーガー | 出町柳 | ビックサイズで腹ペコも大満足! |
⑦ 天むす 喜多 | 五条駅 | 手のひらサイズの極上グルメ |
⑧ マルニ カフェ | 五条駅 | 不定期のお弁当は “食の宝石箱” のよう |
⑨ hokkaido 高田家 | 伏見桃山駅 | 濃厚なコクのカニコロは一食の価値あり |
⑩ マカリモカレー | 丹波口駅 | ヘルシー&おしゃれなベジタリアンカレー |
⑪ やよい寿司 | 一乗寺駅 | 跳ねるようにぴちぴちのネタが自慢 |
⑫ ヤマダベーカリー | 元田中駅 | ちょっと幸せになれる街のパン屋さん |
① 牛京(ゴキョウ)西陣本店
できたての焼肉弁当が500円ぽっきり!
地下鉄「北大路駅」から徒歩13分。A5ランクの仙台牛やA5~A4ランクの山形牛をふるまう焼肉店。卸業者直営のお店のため、極上の肉をリーズナブルな値段で楽しめるのが魅力だ。店内には精肉店があり、イートインで堪能した肉をこれまた破格で買って帰ることもできる。
テイクアウトの受付は10:00~14:00。注文を受けてからその場で焼いてくれるので、店で食べるのと同じように作り立てのアツアツを味わえる。
お値段がこのご時世におどろきの500円ぽっきり。
・和牛炭火焼丼
・牛タン塩弁当
・和牛カルビ丼
・和牛ハンバーグミックス弁当
・和牛プルコギ弁当
・日替わり弁当
などがテーブルの上にところせましと並ぶ。
「和牛カルビ丼」は肉厚のカルビからまろやかな旨みが口の中でじゅわり。焼き立ての香ばしさも食欲をそそる。
きんんぴらや和え物などの種類も豊富で、なによりおいしい。ふらっと立ち寄りでも持ち帰れるが、予約をしておくと引き取りがスムーズだ(050-5872-6773)。
※テイクアウトは昼のみ
② 北山権兵衛
心も舌もとろける至福の親子丼
地下鉄北山駅から歩いて3分ほどの距離にある地元にこよなく愛されるそば・うどんのお店。季節のそばと天ぷら、混ぜごはんのセット(1350円)など、気軽に、でもきちんとおいしいものを食べたい常連客がふらりと訪れては温かくお腹を満たしていく。品書きが多彩なので、家族連れでも安心して利用できる。
テイクアウトするならぜひ食べてほしいのが「親子丼」(1130円)。ふるえるくらいにトロトロの玉子の中に、これまた驚く柔らかさのかしわがゴロゴロと。こっくりとした本返しのつゆがしっとり染み込んでごはんがどんどんすすむ。
寒い季節にぴったりの「炊きなべ」(一人前 3500円 二人前より)は、活け車エビや焼き穴子が入った豪華な内容。しめのうどんもついたお得なセットだ。山盛りの具材と出汁を別々にパックして提供する。
テイクアウトにやや難のあるそば・うどんだが、自宅でもおいしく食べてほしいと工夫を重ねている。そのやさしさも含めて大切にお持ち帰りしたい。
③ コーヒーショップヤマモト 下鴨店
こだわりをはさんだ絶品サンドイッチ
松ヶ崎駅から徒歩11分。コーヒー好きが通う雰囲気のよい喫茶店。スタッフが丁寧にいれたこだわりのサイフォン式コーヒーは、奥行きのある上品な味わい。
おいしい一杯と一緒にいただきたいのがサンドイッチで、厚切り玉子がインパクト大のたまごサンドイッチや、赤身の断面がしずる感抜群の和牛カツサンドイッチなどが人気だ。ほかにもモーニングやランチ限定のパスタ、バターの香るフレンチトーストなど常連がこよなく愛する逸品が目白押し。
「たまごサンドイッチ」(奥 720円)は、ほんのり甘いふわふわの焼きたまごにはまる人が続出。トマトソースは好みでマヨネーズに変更もできる。「ミックスサンドイッチ」(手前 1000円)はコンソメのジュレをまとった濃厚な味わいの和牛が突き抜けた存在感。
「和牛カツサンドイッチ」(1750円)は絶妙はレア感がポイント。デミグラスソースが染み込んだ衣とパンの境界線がまたなんとも美味。
「フルーツサンドイッチ」(920円)は果物のジューシーさが際立つ。特製生クリームは甘すぎずすっきりとした後味で食べやすい。
毎日パン屋さんから仕入れる柔らかな食パンも要チェック。おいしさとこだわりがギュッとはさんだサンドイッチは公園ランチにも最適だ。
④ osteria_bastille(オステリア・バスティーユ )
彩り豊か! “イタリアンフレンチ” のお惣菜
四条駅または阪急烏丸駅から徒歩5分。オステリア=イタリア語で居酒屋 であるように、気取らない空間で家族や仲間とにぎやかに過ごせるお店。子連れも歓迎でママ会などにも多く利用されている。イタリアンとフレンチを融合した独創的な料理は、お酒にぴったりの前菜から素材が光るパスタ、ボリューミーな肉料理まで幅広くそろう。
定番の「日替わりボックス」(1000円税別)はお店のこだわりを体現した目にも鮮やかなアイテム。一箱の中に野菜から肉や魚とそろっていて、いろいろな味や食感を楽しめる。
2020年のクリスマスは「バスティーユ お家セット」でホームパーティがぐっと華やかに。前菜9種の盛り合わせ(写真)や、聖護院カブラのポタージュ、海の幸リゾット、鶏モモ肉ロースト&鴨ロースにデザート2種がついて1人前10,000円(税別)より。
テイクアウトはそのほか「日替わりシェフカレー」(1000円)や「シェフのきまぐれサラダ」(600円)、また手作りスイーツも好評なので、ぜひチェックしてみて。
⑤ The Terrace of Kyoto(ザ テラス オブ キョウト)
四条烏丸にオープンした新星イタリアン
京都四条烏丸にある池坊短期大学の地下1F。2020年12月にオープンしたフレッシュなイタリアンで、先斗町にある名店から敏腕シェフが集う実力店だ。ランチタイムは日替わりのお弁当に南国風の店内やテラス席でいただけるランチ、午後はこだわりのスイーツでゆったりカフェに、夜は洗練イタリアンと厳選ワインやバーテンダーが注ぐカクテル各種。一日をとおしてさまざまなシーンで利用できる。
テイクアウトのお弁当は作り立てのメインや副菜も入って600円と超良心的。ブラス100円でコーヒーもテイクアウトできるので、ホッと一息つける時間を過ごせそう。
お店初のテイクアウト、メインは焼き目が香ばしい照り焼きチキン。オーブンでじっくり焼いているからとってもジューシー。サイドのナポリタンは本格派のソースにシェフの意気込みを感じる。
店内でいただくパスタは盛りがよく、メインの肉料理もボリュームが大きい。「おいしいものをおなか一杯食べてほしい」という店の優しさがつまった日替わり弁当も、今後どんなアイテムが登場するか楽しみだ。
阪急「烏丸駅」26番出口から徒歩1分
⑥ GRAND BURGER(グランドバーガー)
ビックサイズで腹ペコも大満足!
寺町今出川にあるハンバーガーカフェ。京都御所や鴨川から近く、観光のついでに立ち寄りやすい立地だ。ビッグサイズのハンバーガーであるうえにパティや野菜の増量が可能だから、男性ファンも多い。
また、ハンバーガーのほかにもフィッシュ&チップスやガーリックシュリンプといったスナック系がそろい、ビールやワインとともに楽しめる。
肉感たっぷりのパティは「グランド」の名前を地でいくビックサイズ。絶妙な火加減で焼かれた表面は香ばしく中はジューシーで最後まで飽きのこないおいしさだ。
初回ならまず食べるべきはお店の看板「グランドバーガー」。2種類のチーズと厚切りベーコン、アボガドが入って食べごたえ満点。思い切ってかぶりつき、精一杯あごの力を使って噛みしめた瞬間、口の中ですべての具材のおいしさが黄金比率でとけあう感覚。ホクホクのポテトとセットで税込1350円。
野菜やたまご、パティのトッピングもできるのでここ一番の腹ペコ時にはさらなる具材増しもおすすめ。鴨川のほとりでゆったりバーガーランチもとっておきのひとときだ。テイクアウトならランチタイムでも予約可能なので事前に電話しておくとよいだろう(075-256-7317)。
⑦ 天むす 喜多
手のひらサイズの極上グルメ
祇園の名店割烹「阪川」で経験を積んだ主人が五条の街中に小さな天むすやをオープン。昼は天むすと出汁巻き、夜は単品メニューのみの割烹をふるまう。
むかしから馴染みのある業者から仕入れる素材は鮮度にとことんこだわる。昼のみ食べられる極上の天むす250円(税別)は、「こんなにおいしい庶民グルメがあったとは」と一度でとりこになる人も少なくない。
カウンター上の木箱には、海苔を巻かれるのを待つ天むすたちがずらりと並ぶ。シャリは酢めしでなくふつうのごはん。
のせるネタは海老・鯛・ハマチ・ホタテがレギュラー選手で、それ以外は季節により異なる。秋には松茸もお目見え。
節分の恵方巻や、ひなまつりの海老天ちらし、ほかお弁当も時期により登場。小さな木箱の中に日本の四季がにぎにぎしく詰め込まれる。
しみじみとおいしい出汁巻き680円(税別)はふるふると柔らかで繊細な食感。半切りサイズもあり。
天むすは1個から注文できて、お持たせにも最適だ。夜は天むすの提供はないが、天丼はある。全国の銘酒をたしなみながら、粋な割烹料理に舌鼓をうつのもこの上ない至福。
※天むすは昼のみ提供
⑧ マルニ カフェ
不定期のお弁当は “食の宝石箱” のよう
五条通り沿いにある年季入りのビル2階でひっそりと営業する「マルニカフェ」。中に入ると白が基調の明るい店内にさまざまなドライフラワーが飾かれ、アートな雰囲気が漂う。
レベルの高いカフェ飯が評判をよび、ランチタイムはお腹を空かせた地元のお客さんで盛況。素材に手を加えすぎない惣菜の数々は栄養バランスをしっかり考えられており、食べるとなぜか元気になれるというリピーターもいるほど。
チキンハンバーグや白身魚のタルタルなど、日替わりの定食が人気だが、不定期でお弁当(1500円税込)の販売もあるので公式SNSをチェック。
写真はとある月に販売されたお弁当。ふたを開けたとたん心が躍るほどに彩り豊かな見た目はまるで食の宝石箱。たやすく数えられないほどの多品目がギュギュッと詰まっている。数量限定のうえ、販売日時が限られているので早いもの勝ちになることは否めない。要事前予約。
お弁当が手に入らなくても、人気の「たい焼き」はテイクアウトできる。さっくりとした焼かれた皮ともっちりとした生地の中身が絶妙なコントラスト。カスタードは甘すぎないので大きさのわりにペロリと食べられてしまう。季節ごとに粒あんクリームチーズやさつまいもカスタードなど、限定アイテムが登場するのでこちらもお見逃しなく。
⑨ hokkaido 高田家(ほっかいどう たかだや)
濃厚なコクのカニコロは一食の価値あり
伏見桃山駅からほど近い「hokkaido 高田家」は、その名のとおり京都にいながら北海道料理を堪能できる居酒屋。北海道から届く新鮮な魚介と伏見の野菜を掛け合わせ、道産子である店主が真心を込めて料理する。透き通った味わいの刺身はもちろん、海鮮丼、ラムしゃぶ、スープカレーなど北国を代表するグルメを多彩に楽しめる。
テイクアウトにも力を入れており、お店の味を自宅でゆっくり味わえる。
一番人気は「MIX弁当」(900円)。名物のカニクリームコロッケとザンギを一度に楽しめて満足度が高い。売り切れ御免につき早めに注文しておきたい。
「カニコロ」のおいしさの秘訣は蟹味噌入りのベシャメルソース。濃厚まろやかな味わいだ。衣をサクサク仕上げにするためにパン粉の量や揚げ時間にもこだわっている。
「スープカレー」や「ザンギ弁当」(ともに850円)もいちおし。スープカレーは野菜の甘さがルウに優しく染み出し、体の芯まであたたまるおいしさ。
名前も見た目も超インパクト大の「痛風丼」(2300円)。白子の舌が小躍りしそうなプリプリ具合は新鮮さの証。これをお腹いっぱい食べて痛風になっても後悔はないかも?
テイクアウトの受付は11:45~13:30/17:15~19:30。スムーズに受け取りたい場合は電話予約をしておこう(075-611-2229)。
※テイクアウトの受付は11:45-13:30/17:15-19:30
⑩ マカリモカレー
ヘルシー&おしゃれなベジタリアンカレー
阪急大宮駅と西院駅の中間エリアに位置する「マカリモカレー」はベジタリアンカレーの専門店。独自ブレンドしたオリジナルスパイスやフルーツの甘みを生かした手作りのチャツネ、たっぷりの野菜を取り入れ、添加物や化学調味料は一切使わない。自然の恵みのつまった安心・安全のカレーは、心もお腹も満たしてくれる。
「たっぷり野菜のカレー」は野菜のやさしい甘さが引き立つマイルドなお味。旬の野菜が入っているので食べながら季節を感じてほっこりした気分になれる。
「べジミートカレー」は大豆からできたべジミートを使ったキーマ風カレー。食べごたえがあるけれどカロリーは控えめ、食物繊維やミネラルが豊富でとってもヘルシー。
「麻婆カレー」は辣油と葱がたっぷり。キリリとした辛さで暑い夏にも寒い冬にもぴったり。
オンラインショップなら冷凍のルウも注文できる。「ホリデーシーズンギフトセット」(1点 660円~)は無料でラッピングもしれくれるので贈り物におすすめだ。
JR「丹波口駅」から徒歩15分
⑪ やよい寿司
跳ねるようにぴちぴちのネタが自慢
叡山電鉄一乗寺駅から徒歩5分の場所にある宅配・テイクアウトを専門にするお寿司屋さん。宅配エリアに住む人にとっては馴染みの店で、お皿を戻す際に「いつもありがとう」と手紙を添える家庭も少なくない。
気軽に利用できる一方でネタに対する店主のこだわりは格別。とくに生本マグロは毎朝市場へ出向いて仕入れている。刺身、握り、巻物、ちらしとバリエーション豊かな点も魅力だ。
彩り鮮やかな「特ちらし」(1600円税込)。この日のネタは、タイ、煮穴子、生本まぐろ、ボタン海老などの豪華盛り。季節やその日の仕入れによりネタは異なる。
「松風 特上にぎり」(一人前 2260円税込)は人気メニュー。生本まぐろトロの濃厚な旨みに思わず感激してしまう。
「生本マグロちらし」(1230円税込)は生粋のマグロファンもきっと満足する一品。売り切れ御免につき、予約をしておくのが賢明。
愛らしい一口サイズの「てまり寿司」は980円(税込)と良心価格。食べやすく子どもにも好評だ。
ほかにも品書きは多彩で目移りしてしまうほど。京都で本当においしい寿司を食べたいと思ったらぜひ注文を。
⑫ ヤマダベーカリー
ちょっと幸せになれる街のパン屋さん
京都北白川にある「ヤマダベーカリー」は1947年創業の老舗。焼き立てを求めて朝早くから地元のお客さんが並ぶ。近隣の幼稚園の給食に出すパンを作ることもあり、地域に住む人々の生活に寄り添う街のパン屋さんだ。
看板食パンの「ハイソフト」や、カレー生地にウィンナーが入った「ニューバード」など、むかしから変わらない定番商品をそろえるとともに、新しいアイデアと工夫にあふれるフレッシュなパンもさまざまに登場している。
「ハイソフト」はヤマダベーカリーのベストセラー。ふわふわの生地は芳醇な香りとほのかな甘さが特徴。好みの枚数にカットしてくれる。
ぎっしり詰まったりんごがとろりとあふれ出す「アップルパイ」。バターが香るデニッシュのサクサク食感もたのもしい。
「ミラノ風カツロール」は、ボリューミーなロースかつの上に自家製ラタトゥイユがたっぷり。食べる前に少しトースターで焼くと香ばしくなってさらにおいしい。
コーヒーとの相性抜群の「シナモンロール」。どこかホッとするようなシンプルで優しいお味。
一口でぱくり、の「三匹のこぶたたち」。中にはチョコレートが入っていて子どものおやつにも大人気。
ほかにも日々の食卓をちょっと明るくしてくれるパンたちがせいぞろい。いつまでも変わらずにいてほしいローカルいちおしのパン屋さん。
観光の箸休めにはテイクアウトがおすすめ
ふとした時にむしょうに京都へ行きたくなるのは日本人のDNAだろうか? 季節を感じながら趣きある寺社を見学してしとやかな街並みを歩き、トロッコ電車や川下りも楽しみたい。やりたいことが満載の京都観光は、楽しくも忙しく、ときに疲れてしまうこともあるだろう。そんな日の食事は気軽なテイクアウトを利用するのがいい。京都っ子もひいきにする名店の味をまるごとテイクアウトして、悠久の風に吹かれながらの公園ランチも素敵だ。