洋と出会う街
神戸は言わずとしれたオシャレタウン。映えと安らぎのカフェタイムを過ごすなら、この記事を参考にしてみては?
朝ドラのドラマになったパン屋、名門ブランドのチョコレート、こだわり抜いたコーヒー、紅茶。いつもとちょっと違うカフェエクスペリエンスを堪能できるカフェを、三宮駅周辺から12店ご紹介する。
①カファレル 神戸北野本店
ブランドチョコレートをカフェスペースで
カファレルはイタリア発のチョコレートブランド。1826年、創業者ピエール・ポール・カファレルによって、伊ピエモンテ州の街トリノで最初のチョコレート会社として始まった。
イタリアチョコレートの代表でヘーゼルナッツを贅沢に練り込んだ「ジャンドゥーヤチョコレート」は、カファレル社のチョコレート職人が発祥。
高い品質と優れた味わいは、古くからヨーロッパ各地の王室や貴族ご用達チョコレートとして認められ、190年以上に渡りイタリアのチョコレート業界の老舗ブランドとして、世界中のグルメに愛され続ける。チョコレートの品質の重要性を本当の意味で理解し、厳選された材料のみを使用し、他社では決して真似のできないチョコレートを提供している。
日本では神戸と東京に3店舗しかなく、イートインスペースで楽しめる北野本店は貴重だ。ケーキもジェラートが添えられた立派なデセールに変身。優雅なカフェタイムを。
②カフェ ケシパール
日常の小さな輝き
ケシパールは核を入れず、偶然生まれる希少性の高い真珠のこと。天然無核真珠とも。その歴史は大変古く、古代インド神話では神の心を飾るものとされ、日本でも古事記などの最古の文献に「しらたま」「あわびだま」「まだま」などの言葉で登場する。
ケシパールは核がないためとても小さく、熟練の職人が手間ひま掛けて加工する。石言葉は「ひとときの休息」。カフェケシパールも、たくさんの人に愛され、心が安らぐ場所になるように、という願いが込められた店名だ。
カフェケシパール自慢の自家製チーズケーキ。毎朝、ケシパールのキッチンでひとつひとつ心を込めて作る。オープン時から日替りチーズケーキとして多くのレシピを創作してきた。
小さなカフェなので、一日に用意される気まぐれチーズケーキは数種類しかない。SNSなどでケーキを公開しているのでぜひチェック。
現在ケシパールは東京の堀口珈琲の豆を使用している。珈琲のフロンティアを開拓する「探求者」、珈琲という素材の魅力を最大限引き出す「技術者」、美味しい珈琲を求める人々の「案内者」であるという自負と気概を持って、近年の珈琲界を牽引する堀口珈琲。
豆の品質の高さが生み出す、珈琲の既成概念を覆すようなクリーンな味わい。高い技術の焙煎によって最大限に生かされた豆の風味がもたらす、強烈な個性を伴いながらも心地よい「特別な体験」。ケシパールでは現在4種のブレンドを用意し、一杯一杯、心を込めて丁寧にドリップする。
「チーズケーキとのマリアージュ」を楽しんで。
[月曜-木曜]13:00-20:00
[金曜-土曜]13:00-22:00
③茜屋珈琲店
教えたくない…隠れ家カフェタイム
神戸三宮駅から130メートル、北長狭通にある静かな珈琲店。雰囲気は「オシャレトロ」で居心地がいい。
なにより、おいしいコーヒーを飲めるのがポイント。
「モカマタリ」。イエメン北西部の高地栽培されたコーヒー豆で、ありふれた「モカ」の中でも最高級の豆だという。
ファーストインパクトはすり潰したような苦味。豆本来のもつ、もっと味わいたくなる苦味。消えると寂しくなる不思議な刺激だ。ツンとした酸味はストレートに味わう刺激とは違う。爽やかな香りとともに訪れるまろやかな酸味。明らかに他のモカとは全く違うテイストだ。
落ち着いた空気を吸って、ゆったりしたカフェタイムを。
④カフェ フロインドリーブ 本店
朝ドラのモデルになったパン屋
1977年-78年の連続テレビ小説「風見鶏」のモデルとして知られるパン屋。
早くに両親と弟を亡くした初代ハインリッヒフロインドリーブは、14歳でパン屋の見習いとして働き始め、18歳からはベーカーとして10年間ドイツ海軍に従事した。
第一次世界大戦中に日本軍の捕虜となり、日本で迎えた終戦の翌年には敷島製パン株式会社の初代技師長に就任。1924年、40歳の時に日本の妻ヨンと2人で神戸の中山手に「フロインドリーブ」を開店した。お店の営みは順風満帆だったが、第二次世界大戦中には神戸大空襲により建物が全焼。失意の中、隣接地に土地を借り、終戦の翌年にやっとの思いでお店を再開。日本でドイツパンを普及させた名店となった。
ドイツのパンはハードタイプが主流。自然発酵期間を待ち、煉瓦窯で焼き上げたパンは、弾力があり、ぎっしりと身が詰まっている。ライ麦、グラハム、小麦をそれぞれのレシピと製法で白パン、黒パン、ロールパン、菓子パンに仕上げる。
ひとつひとつ焼き色や形が違うのは、伝統ある手作り製法を続けているから。味はもちろん、それぞれ違う表情も楽しんで。
⑤GREEN HOUSE Silva
森のなかのカフェ
JR三ノ宮駅すぐ北側、ビルの並ぶエリアにいきなり木が茂っている。緑のなかには店の看板犬、トラキチがお出迎え。トラキチの半生は公式サイトで公開中。激動の人生を辿った彼の眼差しを横目に、グリーンハウスへ。
店内は天井も高く広々としていて、都会のど真ん中とは思えない解放感とゆったりさ演出されている。
カフェご飯からダイニングバーまでさまざまな表情を見せるグリーンハウス。
食事メニューはパスタやプレートランチなどガッツリしたものから、ケーキまで幅広い。
人気のケーキ「パニエ・オ・フリュイ」。見た目も華やかで映え度バツグンだ。タルトだから生地固めで、サクッとした上にフルーツがいろいろと散りばめられている。アーモンドのビターな風味に爽やかなフルーツの甘味。大きめのお皿にクルクルかけられたソース。高級感があって、均整のとれたスイーツだ。
⑥PATISSERIE TOOTH TOOTH 本店
日常の小さな輝き
「日本三大ケーキのまち」として知られ、ハイレベルなケーキ屋が集う神戸。三宮周辺の中でも、屈指の人気を誇るのがこの「PATISSRIE TOOTH TOOTH」だ。食べログのTOP5000に選出されている。
1997年に洋菓子の専門店として生まれた「パティスリートゥーストゥース」は、開業以来、美味しいもの好きな神戸っ子たちのお眼鏡にかなうよう、丁寧に、ときにはやんちゃに、”こだわり”と”遊び心”を重ねている。お菓子つくりへ情熱を注ぐ職人たちの”こだわり”と、アートやモード、音楽といった”遊び心”がマリアージュしたブランド。神戸に新しい風を吹かせた。心地よい音楽が流れる賑やかな店で人気を集めたのが、四季の移ろいをあしらった果実たっぷりのタルトと、しっかり焼きこんだ素朴なお菓子たちだった。
定番というクレームブリュレ。薄めのカリッとしたカラメルとなめらかなプリンのようなカスタードクリーム、ほんのりとした苦味と濃厚なカスタードの相性がとても良い。分厚すぎず、パリッとした薄いカラメルが美味。
⑦tea room mahisa
教えたくない…隠れ家カフェタイム
三宮駅の北側、東急ハンズの西向いにある「tea room mahisa」。1987年に紅茶屋マヒシャとして開店して以来、変わっていないものがある。深く濃く入れた紅茶に、たっぷりとミルクを入れて楽しむスタイル。 はじめは紅茶の濃さに驚く人も多いという。少し偏った商品構成になっているが、それこそがマヒシャのこだわり。樽出しの原酒のような、荒削りな力強い紅茶。オリジナルな一杯を。
薄暗く、落ち着いた店内で甘味と紅茶。紅茶と3種のデザートのアソートがおすすめ。アソートプレートはスコーン、レモンドリズルケーキ、ベイクドチーズケーキ。スコーンは、全粒粉のスコーンで食感たのしい、香ばしい。クリームやブルーベリーソースにつけて。ベイクドチーズ、レモンのケーキもしっとりさっぱり、濃く深い紅茶によく合う。
⑧ショコラ リパブリック 三宮店
チョコレートの共和国や〜
三宮駅から徒歩5分。濃厚なチョコレートを使用したスイーツに定評のあるこちらのお店。テイクアウト、カフェ利用どちらも対応している。
丁寧な接客や洋館のような雰囲気も素晴らしく、ケーキを選んでいるだけで、楽しい気分に。カフェエクスペリエンスはこうでなくちゃ。
人気メニューの神戸生チョコモンブランは、パリパリのコーティングチョコレート、ふわっとしたチョコレートスポンジ、濃厚で甘味の強いチョコレートクリームが三位一体となって、チョコレート好きには堪らないケーキ。
どのメニューも見た目華やかで、映え重視のあなたもぜひ訪れてみては。
【金曜-土曜】12:00-翌1:00
【日曜・祝日】10:00-22:00
⑨トリトンカフェ
おしゃパンケーキカフェ
三宮駅から北野坂を上がり徒歩5分にある「TRITON CAFE」。都会の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた空間の店内は、木の温もり溢れるテーブルや、アンバーな照明で落ち着いた空間が広がる。昼間は大きな窓から明るい光が差し込み、夜はシックなグレーの壁と照明が心地良く、一人でもワインを楽しみたくなるような雰囲気だ。
お昼は人気のランチメニューやパンケーキを提供。ディナーは厳選食材を使用した本格的なフランスを感じるビストロメニューやパティシエが作るケーキなどが味わえる。
おすすめはプレミアム卵の焼きプリン。このプリンを目当てで来ました。コクのあるうまみを誅求したこだわりの卵を使い、じっくり低温で焼き上げた濃厚なトリトンカフェ特製のプリンだ。プリンの黄色とカラメルの茶色は少し薄め。スプーンをいれると柔らかい弾力で、食べてみるとなめらか。口の中でとろけていく。カラメルはさっぱりしてほんのりの苦み。あわせて食べてかなりの美味しさ。
⑩Peanuts café
スヌーピー好き必見
I’M NOT EATING,I’M DINING…
ただ食べているんじゃない、食事をしているんだ。
PEANUTS Cafeは、コミック「PEANUTS」にゆかりのあるアメリカ西海岸をテーマにした
ナチュラルでどこかウィットな遊び心の溢れる普段使いの大人なカフェ。「Peanuts」は、チャールズ・M・シュルツによるアメリカ合衆国の漫画で、特に犬のキャラクター「スヌーピー」は有名だ。
スヌーピーやウッドストックなどのキャラクターにちなんだ西海岸的コンフォートフードやデザートはもちろん、バリエーション豊かなドリンクメニューも楽しめる。
カフェにはグッズコーナーを併設し、普段使いはもちろんギフトにもぴったりなオリジナルグッズを多数取り揃えている。ここ神戸でPEANUTSの世界観を体感できる、PEANUTS Cafe。ピーナッツファンならばぜひ訪れたい。