飲食店がUber Eats (ウーバーイーツ) に出店を考えるとき、気になるのが費用面。Uber Eats にお店を出すにはどのくらい費用がかかるか、手数料はどうなっているかなど、Uber Eats レストランパートナーの支出について解説します。
Uber Eats 店舗の登録料・手数料(目次) |
Uber Eats 店舗の費用:登録料 |
Uber Eats 店舗の費用:写真撮影料 |
Uber Eats 店舗の費用:手数料 |
Uber Eats 店舗の費用:広告費(任意) |
Uber Eats 店舗の費用を出前館・Wolt と比較 |
Uber Eats (ウーバーイーツ) 出店にかかる費用
Uber Eats (ウーバーイーツ) 出店にかかる費用は
登録料
写真撮影料
出店後
手数料
広告費(任意)
あわせて4つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 【出店前】Uber Eats の費用:登録料
「登録料」は、Uber Eats に出店するうえでの初期費用にあたります。
金額は50,000円(税込)です。
50,000円の登録料は、一括で支払うのではなく、Uber Eats 開店後に売上から毎週、差し引かれます。なお、売上がない週には差し引かれず、次週に繰り越されます。
登録料の内訳は、
「タブレットレンタル料」
「諸経費」
です。
タブレットレンタル料
Uber Eats (ウーバーイーツ) に出店した後、受注や売上管理は、タブレットに管理アプリを落としておこないます。タブレットは、iPadなど自前のものを使えますが、Uber Eats に借りる場合は、レンタル料が発生します。
レンタル料は、22,500円(税込)です。
なお、ネット環境がない場所で使えるLTEモデルをレンタルすると、毎週250円の通信費が別にかかります。
諸経費
このほか、Uber Eats に店舗登録する際にかかる手数料、タブレット端末設定にかかる手数料、出店に関するレクチャーにかかる手数料などの諸経費が登録料に含まれます。
②【出店前】Uber Eats の費用:写真撮影料
Uber Eats に掲載する写真は、13,000円(税込)でUber Eats 側に委託できます。
プロのカメラマンが店舗きて、TOP画面に出るメインの写真1枚と、商品の写真15枚を撮ってくれます。
撮影料は出店後に毎週の売上から10週に分けて差し引かれます。
写真を撮ることが得意な場合は自分で撮影するといいですが、そうではない人は、プロにお任せすると気が楽でしょう。
③【出店後】Uber Eats の費用:手数料
続いて、Uber Eats (ウーバーイーツ) 出店でかかるもうひとつの費用、「手数料」を見ていきましょう。
Uber Eats に出店して注文を受けると、店舗側はそのつど、Uber Eats に手数料を払います。(他のフードデリバリーも同様です)
Uber Eats 手数料の計算方法
手数料の金額は、
売上の35%
です。
【例】
パスタ(¥1,000)・ピザ(¥1,200)
の注文 ※1回分
¥2200(¥1,000 + ¥1,200)× 0.35 = ¥770
手数料は ¥770
というように計算されます。
手数料は、Uber Eats が配達パートナーに支払う報酬や、Uber Eats のプラットフォームの運営費にあてられます。
手数料はどうやって支払う?
Uber Eats の手数料は、店がわざわざ振込みをしたりする必要はありません。
まず、Uber Eats での売上は、毎週、店舗側の登録口座に振り込まれます。その際に、35%の手数料がUber Eats から差し引かれるかたちです。
手数料分は価格に上乗せ
Uber Eats へ手数料を支払うと、当然売上は少なくなります。その分は、商品の価格に上乗せすることが通常です。
くわえて、包材やカトラリーにかかるコストも価格に組み込む必要があるでしょう。
イートインと同じ商品の場合、デリバリーのほうだけ価格を上げることに抵抗があるかもしれません。しかし、イートインとデリバリーの客層は異なるのと、デリバリーユーザーは割高なことも織り込み済みで利用していることが多いので、その点はあまり心配しなくていいでしょう。
④【出店前】Uber Eats 店舗の費用:広告費(任意)
Uber Eats でもっとお店をアピールしたい場合は、広告を出すことも方法です。
広告を出すとUber Eats の目立つところにお店が表示され、これまで知られなかった注文者にも気づいてもらえるでしょう。
広告費は自分で設定
Uber Eats に広告を出すのにかかる費用は、通常 1日200円台~800円台で Uber Eats側から推奨されます。これ以外の金額も、自分で細かく設定が可能です。
広告費発生はクリック時
実際に広告費が発生するのは、注文者がお店をクリックしたときです。Uber Eats の広告費は、週ごとの支払い金額から差し引かれます。
Uber Eats 店舗の費用を出前館・Wolt と比較
気になる店舗の費用、他のデリバリーはどうなっているのでしょうか?
ここでは、登録料や手数料などの費用について、Uber Eats 、出前館、Wolt の3つのフードデリバリーで比べてみます。
(横にスクロールしてください)
Uber Eats | 出前館 | Wolt | |
登録料 | 50,000円 ※1 | なし | なし |
月額費用 | なし | なし | なし |
手数料 | 35% | 25%+税 | 30%+税 ※2 35%+税 ※3 |
サービス利用料 | なし | 10%+税 | なし |
写真撮影料 | 13,000円 | なし | なし |
タブレットレンタル料 | 登録料に含む | レンタルプランなし |
〈Wifiモデル購入〉 19,000円+税 〈セルラーモデル購入〉 23,000円+税 |
クレジット利用手数料 | なし | なし | 最大3% |
違約金・解約料 | なし | なし | なし |
※1 2024年4月現在キャンペーンにより無料
※2 タブレットを購入するプランの場合
※3 タブレットを購入しないプランの場合
どのデリバリーも固定費や解約料は0円
登録料は、Uber Eats のみかかりますが、無料キャンペーンが継続する限りは実質0円です。
月額費用や、違約金・解約金がかからないのも、3つのデリバリーで共通しています。
タブレットのレンタルをおこなうのは、Uber Eats のみ。登録料にタブレットレンタル料が含まれているので、タブレットを借りたい店舗は、登録料無料キャンペーン中にUber Eats に登録しましょう。
まとめ
Uber Eats (ウーバーイーツ) に出店する際に、店舗側にかかる費用について説明しました。大きなものは「登録料」と「手数料」で、2024年4月現在は50,000円の登録料が無料になるキャンペーン中です。Uber Eats の費用の仕組みはシンプルなので、あまり心配はいりません。店舗の新しいファン獲得にむけて、まずはUber Eats レストランパートナーに気軽に登録してみましょう。(執筆者:めしレポ編集部)