豊洲市場でなに食べよう? ランチにおすすめの人気店13軒をご紹介

築地の名店の味を、豊洲市場で楽しめる

83年にわたり東京の台所に生鮮食品を供給してきた築地市場が幕を下ろしたのが2018年。同年10月、企画立案から14年の歳月を経て豊洲市場が取引をスタートさせた。

施設の老朽化や品質管理・衛生面など、築地時代のさまざまな課題をクリアした豊洲市場は、あらたな東京の主要市場にふさわしい近代的な施設となっている。

場内は、「管理施設棟」「青果棟」「水産仲卸売場棟」「水産卸売場棟」の4つの建物に分かれ、それぞれ連絡通路で自由に行き来が可能だ。水産卸売場棟以外の建物内には飲食エリアがあり、築地市場内にあった39の食事処がそっくり移転してきている。築地時代のひしめきあうような雑多感はないものの、一流の味やサービスは当時のままだ。

この記事では、いずれもレベルが高い39店の中から、とくに口コミ評価の高い人気店13軒をピックアップした。市場で働く人たちが日々通うお店では、地に足のついた “現場感” を感じられることも魅力だ。

もっとも、ランチといっても14:00には閉まってしまうところが多いし、行列覚悟のお店では午前中早い時間に売り切れてしまう場合も。できるかぎり早めの来店が得策だ。

豊洲市場人気のランチ店 13選(目次)

店舗
(クリックで詳細)
エリア 特徴や内容
① とんかつ八千代 管理施設棟 ふわふわアジフライは一食の価値あり
② 大和寿司 青果棟 大トロのとろける味わいに悶絶
③ 印度カレー 中栄 水産仲卸売場棟 100年の歴史を誇る老舗のインドカレー
④ 天房(てんふさ) 青果棟 豪快な天丼は豊洲市場の “力めし”
⑤ 寿司大 水産仲卸売場棟 行列の先にある一流の味
⑥ 鳥めし 鳥藤 豊洲市場 水産仲卸棟 名物の親子丼、味の決め手はスープにあり
⑦ 仲家 水産仲卸売場棟 自慢の海鮮丼は味も値段も優等生!
⑧ 禄明軒 水産仲卸売場棟 コスパ抜群の本格洋食メニュー
⑨ ふぢの 水産仲卸売場棟 辛みがくせになる酸辣麺はリピート必至
⑩そば処 豊洲 富士見屋 青果棟 市場の人と肩を並べてそばをすする
⑪ 寿司処 やまざき 管理施設棟 カウンター越しのパフォーマンスも一興
⑫ 魚河岸トミーナ 豊洲市場店 施設管理棟 豊洲市場で唯一のイタリアン
⑬ 魚がし料理 粋のや 水産仲卸売場棟 おなじみの魚定食でホッと一息

① とんかつ八千代

ふわふわアジフライは一食の価値あり

香ばしくきつね色に揚がった衣の中で新鮮なネタがみずみずしく光る。絶品フライの数々にむかしからの常連客が集うお店。

「世界一おいしいのでは!?」と評判の絶えないアジフライはやさしさすら感じるふわっふわの食感。小気味よい衣のカリカリ感とあいまって口の中で軽やかにほどける。これにプリプリとした弾力がたまらないエビフライと、絶妙な火加減で甘やかなレア感が信条のホタテフライをあわせ「C定食」1,600円はサービス定食として絶大な人気だ。

また、フライとならぶ名物メニューが火・木・土曜限定の「チャーシューエッグ定食」。自家製の甘ダレがたっぷりと染みたぶあついチャーシューは食べごたえ満点。とろとろの卵とからめて口いっぱいにほおばれば、思わず笑いがこみ上げてくるようなおいしさだ。

ちなみにプラス100円でかけてくれるカレーがまたスパイシーでやみつきの味。小さなのれんをくぐった築地時代とは店の風情こそ大きく変わったが、味と下町人情あふれる接客は変わらないままだ。

店舗情報
住所: 東京都江東区豊洲6-6-1 豊洲市場7街区 管理施設棟3F
アクセス: 市場前駅から徒歩4分
営業時間: 5:00-13:00
定休日: 水曜・日曜・休市日

② 大和寿司

大トロのとろける味わいに悶絶

青果棟にある大和寿司は、築地時代のファンをはじめ外国人でもにぎわう人気店。行列必至だが店内は比較的広めのつくりなので回転は速い。

経験豊富な仲卸と仕入れ担当が確かな目利きで仕入れたネタは言うまでもなく鮮度抜群。その醍醐味を存分に楽しめるおまかせコースはマグロ大トロ、ボタンエビ、玉子、スミイカ、根室のバフンウニ、鹿児島のカンパチなどその日のおすすめ9品に味噌汁がついて4,400円。脂ののった大トロのとろけるような味わいに場内ならではの至福を感じる。

旬の素材も常にそろえているから気になるネタは追加注文でしっかり堪能。苦手なネタがあれば考慮してくれるやさしさもうれしい。とくに土曜は11時を過ぎるとネタがきれてくるということで、限りなく朝に近いランチで来店するのが賢明だ。

店舗情報
住所: 東京都江東区豊洲6-3-1 豊洲市場 5街区青果棟 1F
アクセス: 市場前駅から徒歩3分
営業時間: 5:30-13:00
定休日: 日曜・祝日・休市日

③ 印度カレー 中栄

100年の歴史を誇る老舗のインドカレー

大正元年に日本橋で創業。1935年の築地市場開設にともない築地市場に移転、その後豊洲市場へ。東京魚河岸の歴史とともに歩んできた味わい深いインドカレーを召し上がれ。

おすすめは「印度カレー」、「ビーフカレー」、「ハヤシライス」の3品。このうち2品を選べる「あいがけ」をたのむ人が多い。印度カレーは香り高いスパイスのほどよい辛みがクセになる定番のポークカレー。ビーフカレーはやや甘口で子どもでも食べやすく、ハヤシライスはトマトの酸味が上品な中にもどこか懐かしい味わいだ。

また、魚介の旨みが溶け込んだ「築地魚河岸シーフードカレー」や食べごたえ十分の「炙りチャーシューカレー」もファンが多い一皿。名物の山盛り千切りキャベツをカレーに浸しつつ、大正のハイカラグルメを令和の豊洲で堪能しよう。

店舗情報
住所: 東京都江東区豊洲6-5-1 水産仲卸売場棟 3F
アクセス: 市場前駅から徒歩3分
営業時間: 5:00-14:00
定休日: 日曜・祝日・休市日

④ 天房(てんふさ)

豪快な天丼は豊洲市場の “力めし”

豊洲市場内で働く人が朝食をとる姿もよく見られるてんぷら専門店「天房」。大豆油とごま油をブレンドした特製の油で揚げられたてんぷらはからっと香ばしく、サクサクと耳に心地よい口触りも楽しい。

いちおしは大きなネタがダイナミックに丼からはみ出す「大えびあなご天丼」。こっくりとしたタレをたっぷりとかければ最後のごはん一粒まで残したくない。また「本日の天丼」はその日の仕入れによって変わるネタも楽しみ。ホタテ、キス、ヤリイカなど一期一会の新鮮な食材をじっくりと味わおう。

くわえて最近ではの豊洲移転後の新メニュー「まぐろ刺身定食」も要チェック。新鮮なまぐろの刺身と名物のてんぷらを一緒に食べられるということで人気アイテムの仲間入りを果たしている。

場内の人が丼ものを食べるときには、山椒をたっぷりふりかける。こうすると朝からあっさりと食べられるのだとか。豊洲市場の活気を支える “力めし” で午後へのパワーチャージは完璧。

店舗情報
住所: 東京都江東区豊洲6-3-1 豊洲市場 5街区 青果棟 1F
アクセス: 市場前駅から徒歩2分
営業時間: 7:00-14:00
定休日: 日曜・祝日・休市日

⑤ 寿司大

行列の先にある一流の味

“豊洲でもっとも行列ができる店” との異名をもつ「寿司大」。大げさではなく2~3時間の待ち時間はざらで、早いときは10時台に受付が終わってしまうことも(開店は朝5時半)。早めの来店が肝心だ。

人気のおまかせセットは、おすすめのにぎり10カンにお好みのにぎり1カンと巻物1本、味噌汁がついて4,800円。北海道の北寄貝、佐渡ヶ島のブリの醤油漬け、東京湾のタチウオ、銚子の金目鯛昆布締めなど。「最高」でなければ仕入れないという厳しい目利きをクリアして皿に並んだ珠玉のネタは、江戸前ならではのほどよい味付けも特徴だ。赤身の醤油漬けや穴子など、ふだん食べなれているネタほどに一流の味わいが際立つようだ。

忙しい江戸っ子の小腹を満たす江戸前寿司だが、寿司大では急ぐ必要はない。陽気な板前との会話も楽しみながら、珠玉の1カンに心ゆくまで向き合って。

店舗情報
住所: 東京都江東区豊洲6-5-1 豊洲市場内6街区 水産仲卸売場棟 3F
アクセス: 市場前駅から徒歩3分
営業時間: 早朝5時30分より売り切れまで
定休日: 日曜・休市日

⑥ 鳥めし 鳥藤 豊洲市場

名物の親子丼、味の決め手はスープにあり

明治40年創業の鶏肉専門卸「鳥藤」が営む鶏料理のお店。明治、築地エリアの3店舗に続き、2018年に豊洲市場内にオープンした。

鶏一筋のこだわりがあらわれるのは早朝から8時間炊き続ける鶏だし白湯スープ。これをベースとした割り下で作る「親子丼」が店の看板メニューだ。国産地鶏の弾力と割り下のやさしいコク、半熟卵の柔らかなとろみがあわされば、二度でも三度でもリピートしたくなるおいしさ。

また、甘辛タレにたっぷりつけこんだとりそぼろ・焼き鳥・煮卵がのった「とりめし」や、ジューシーさがたまらない「竜田揚げ定食」、親子煮とカレーを一度に楽しめる「親子カレー」もランチタイムにぴったりのメニュー。

豊洲市場でおいしい鶏料理を食べるなら見逃し厳禁のお店。

店舗情報
住所: 東京都江東区豊洲6-5-1 築地市場 水産仲卸棟 6街区 3F
アクセス: 市場前駅から徒歩3分
営業時間: 7:00-14:00
定休日: 日曜・祝日・休市日

⑦ 仲家

自慢の海鮮丼は味も値段も優等生!

豊洲市場で行列ができる店といえば「寿司大」が有名だが、ここ「仲屋」の並びっぷりもすごい。自慢は種類豊富な海鮮丼。海鮮系は豊洲市場価格だと3,000円あたりが平均だが、仲屋の海鮮丼はその大半が1,000円台、2,000円台というコスパの良さも人気の秘訣。

もっともお値打ちの「なかおち丼」(1,200円)は値段に負けずボリューミー。濃厚な味でも脂っぽさがなくてあっさりと食べられる赤身が何重にもかさなり、しっかりおなかが満たされる。ほかにも「まぐろ4種丼」、「うに・いくら・なかおち丼」、「とろ・うに・なかおち丼」など選択肢はいろいろなのでお好きな海鮮をチョイスして。

また、海鮮丼だけでなく焼き魚やエビフライ、季節限定のカキフライといった定食系も評価が高い。市場の活きを存分に感じる “魚河岸めし”を手軽に楽しめる大満足のお店。

店舗情報
住所: 東京都江東区豊洲6-5-1 豊洲市場 水産仲卸売場棟 3F
アクセス: 市場前駅から徒歩5分
営業時間: 5:00-14:00
定休日: 日曜・祝日・休市日