小江戸のひるげ
江戸時代には親藩・譜代の川越藩の城下町として栄えた都市で、歴史的建造物を多く残す川越は「小江戸」の別名を持つ。
川越駅から徒歩圏で、かつグルメサイトで高評価を受けるお店を14店、厳選してご紹介。
埼玉の中核ともいえるここ川越で、おいしく、良コスパのランチをお探しなら、この記事を参照してみては。
①麺匠 清兵衛
ヒラメとノドグロの出汁ラーメン
川越駅西口からすぐ、駅から1分という好立地に店を構える「清兵衛(せいべえ)」。魚介ベースのとりそばが人気だ。
看板にはラーメンのスープに使用されている魚の種類が書いてある。天然ヒラメ、のどぐろ、天然鯛、帆立貝柱、そして本日のアラ。豪華な面々が名を連ねる。
スープは濃厚と淡麗を選べるが、一番人気は「特選淡麗とりそば」。あっさりな味わいのなかに魚介の旨味が活きている。ややウェーブのかかった中細つるしこ多加水麺は、喉越しよく、スルスル入っていく。チャーシューは豚バラチャーシューとももの鷄チャーシュー。軟骨の入った鷄つくね、海苔、タケノコ、半熟煮卵、白葱に三つ葉。和だしの味わいをとくとご堪能あれ。
②おいしい時間
埼玉で本格沖縄料理
関東ではなかなかありつけない本格沖縄料理。海ぶどう、ソーキそば、沖縄そば、もずく酢、ゴーヤチャンプル…。島のものはなんでもござい。
アグー豚のハンバーグ。静岡の某有名ハンバーグを彷彿させるおいしさ。豚のしっかりした味を感じられ、粗びきなのひき肉で肉肉しさも文句なし。あふれる肉汁は下に敷かれた野菜やマッシュポテトにしみこんで最高だ。
刺身中心の「海人定食」1200円。刺身4種ともずくの天ぷら、その他諸々と大満足の内容。店内メニューには「泡盛飲み比べ」も。飲み比べは「石垣島」「本島南部」「本島北部」の3コース。それぞれ3種類の泡盛を飲み比べることが出来る。
「石垣島」1000円は八重泉・玉の露・白百合の3種類。
③ちゃりや
絶品親子丼
川越駅から200メートル、脇田本町にある鶏料理の店、「ちゃりや」。串のうまい居酒屋としてもランチのお店としても人気だ。
一番人気の親子丼。とろとろの半熟玉子が金色に輝く。
まずはサラダと鶏スープから。サラダはミニサラダではなく結構大きめで、焼いた油揚げもあってボリュームたっぷり。鶏スープは薄めの味付けで落ち着く。
プルプルと揺れる卵とともにかき込むと、鶏と出汁の香りがふわっと広がる。歯ごたえのある締まった肉質の鶏肉が素晴らしい。玉子のコクとやや濃いめのタレが相まって、なんとも言えないうまさ。
焼鳥丼も美味。お店の真ん中の厨房で焼鳥を焼いて、出来立てを提供してくれる。暫し待って提供された焼鳥丼は、香ばしくふっくらした焼鳥が美味しいのはもちろん、ご飯との相性も良い。
④麺や 彩~iro~
コーチンが滲み出た旨さ
透き通ったスープに旨味がしみ出た一杯。おすすめは塩そば。まずはスープを一口。名古屋コーチンの旨味が詰まっている。あっさりな味付けのなかに名古屋コーチンの旨味が効いている。麺はしなやかな細ストレート麺、トッピングの低温レアチャーシューは塩とハーブのみで味付けされたもので厚みもあり肉肉しい。味玉は濃い目の味付けでアクセントになっている。
醤油そば 850円。煮干や魚介も感じられる。極細ストレートの低加水麺によく絡む。精白度が高い小麦を使用した三河屋製麺製。
⑤フェリチタ
幸せは舌から
川越駅から徒歩5分、新宿町の新宿栄ビルにあるパスタ、イタリアンのお店。店名「felicita」は”幸せ・幸福”という意味であり、「楽しく・おいしく・リーズナブル」をモットーに地元で愛され続ける。
シェフ自慢のパスタの中でも一番人気なのが、「渡り蟹のトマトクリームソースリングイネ」。口に入れた瞬間、海の香りとトマトの旨味が口の中に広がり、心を打たれる。他、多数のパスタを用意しており、ランチではパスタコースがドリンク付で\650からとお求めやすい。
⑥ピム・チャイ
カイチオライスでおしゃタイランチ
川越市新富町、本川越駅から100メートルにあるタイ料理店。
カイチオライス。たまご焼きの載った、日本人にもフレンドリーな料理だ。タイ風オムレツとも称される。エスニックの風合いはあまり感じられないが、香草が効いた逸品だ。
ランチのおすすめはシーフードカレー900円。サラダ、スープ、ココナッツタピオカ、ドリンクがついてこの値段。一般的な中辛よりやや辛く、じんわり汗がふきだす。ふんわり卵でスパイスが包まれている。玉ねぎとセロリのスライス、セロリはほんのりアクセント。パッタイに黄色たくあんと、厚揚げのようなものが入っている。
東武東上線 川越市駅より 徒歩9分
本川越駅から93mメートル
⑦まぐろラーメン大門
マグロのラーメン?
まぐろラーメン?そんなものがあるのか。そう、このお店のスープは本マグロの頭をカットし、一度焼いてから大量に使用。さらに日高こんぶ、かつお、さばぶし、煮干しを使用した魚介の深みに、豚骨スープのパンチを合わせた一杯。
よそでは味わったことがない味になっている。豚骨スープがマグロスープの臭みを上手く消している。麺は丸太、ストレート、多加水麺。具材は海苔、葱、支那竹、チャーシュー。こちらのチャーシャーはしっかりと焦げ目が着くほど焙られていて、そして結構な厚みがある。
[日曜]11:00-14:00
[大晦日]11:00-18:00
⑧炭焼 基
オシャレに気軽に京料理
「基」はそばと京料理の店。埼玉県内にいくつか店舗がある。そばとランチのセットがあるのは、どのお店にも共通。しかし「牛タンハヤシ」が食べれるのは基の中でもこちらの店舗だけだ。
8時間煮込んだ牛タンハヤシは数量限定。ご飯大盛は無料。ゴロゴロとした肉塊がいくつも入っており、口の中でほどけるやわらかさ。ハヤシのベースもしっかり。
そして蕎麦がついてくるのが「基」のスタイル。十割に近い蕎麦だがのどごしがよく、なかなかのクオリティ。
この満足感で1000円以内とは、優秀なコスパ。
ディナー 17:00-翌0:00
⑨ニルワナム 川越店
ライタまぶしてビリヤニ
本場インド料理の本格的なカレーを食するならここ!野菜、チキン、卵、マトン、シーフードの5種類26品がラインナップ。ビリヤニをひとくち頬張れば、そこは小江戸ならぬリトル・デリーだ。
コスパ最高のランチは、なんと食べ放題1,100円。バイキングの例は以下の通り。ベッツビリヤニ、テランガナチキンカレー、マトンヴィンダルー、ベッジミロ、チキンロースト(ライチキンカレー)、ワダ&サンバル、ミックスパサヤム(デザート)。
さあお好きなだけ食べて。
埼玉県ではそう多くない南インド料理を、リーズナブルなランチ価格で。
17:00-22:30
⑩文殊 川越ホーム店
珠玉の駅そば
東武東上線川越駅下りホーム内にある、いわゆる駅そばのお店だ。その手軽さ、リーズナブルさに見合わぬ味を提供することで高評価を得る。
ゆでた蕎麦を温める、冷凍蕎麦を使うなどではなく、生蕎麦をゆでて提供する。ゆであがったら、水で一度しめて。それをまた湯通しして、どんぶりに入れ、つゆをかける。この手のこんだ提供方法の店は少ないだろう。
「むじなそば」はたぬきときつねを同時に味わえる名物そば。
[土曜・日曜・祝日] 7:00-21:00
⑪らーめん五葉 川越店
川越で家系
クレアモールの程近くにある家系らーめんの店。近くを通れば「あの」スープの匂いが漂う。
「五葉ラーメン 豚シャリ小 味玉アウトレット」1090円。五葉ラーメンの大定番。豚飯が¥200以下、訳あり味玉が¥50はかなりコスパ良し。これぞ家系というビジュアルがそそる。
スープは家系ど真ん中。豚骨醤油のパンチは感じつつも濃すぎない。ほどよい味の濃さで旨い。弾力のあるプリっとした、やや縮れた中太麺。ここでも家系ファンを裏切らない。
トッピングは海苔5枚に焼豚2枚、味玉が半分、ほうれん草。価格に対してボリュームのあるトッピングだ。焼豚も柔らかくて食べやすい。
豚シャリは、ラーメンと同じ焼豚に、ごま油とニンニク醤油の味濃いめの丼。これが麺とともに進む。
⑫とんかつハウス
川越イチのとんかつ
川越駅西口から正面の通りを徒歩10分ほどのウニクス川越の近くにある。
ランチは830円で、ロースカツ、ヒレカツ、カツカレー、しょうが焼き、ミックスフライ、カラアゲがある。そのほかアジフライなどもあり、チキンカツのランチなら580円と、ほぼワンコイン。
おすすめはロースカツ・ランチ。天塩のやきしおがとんかつの旨味をさらに引き出してくれる。味噌汁に漬物、野菜、レモンもつく。大盛り無料、ここ重要。
肉の食感は柔らかく、ロースだけに脂の甘味をふんだんに感じることができる。塩だけでも十分に堪能できる極上の旨味だ。
⑬石臼手打そば まつの実
民家風絶品そば
川越の小江戸町屋からは少し離れた場所に、ポツリとある民家風の蕎麦屋。
「石臼挽せいろとせいろの食べ比べセット」の2枚を注文。10分ほどで提供される。せいろと石臼挽のお蕎麦を丸い笊に盛られて並んでいる。
まずせいろから。白っぽく少し切りは太め。きれいに打たれた蕎麦だ。かなり風味があり歯応えもあって美味。表面が滑らかでのど越しも良い。
石臼挽の方は、せいろに比べて少し色が濃い目。切りは同じくらいの太さだが、表面がざらついていて黒や白い星が見える。せいろよりも強い風味が口の中に広がる。黒い星が飛んでいるので、噛んでいると時々穀物感を感じられる。
18:00-20:00(L.O.19:40)
日曜12:00-15:00
⑭川越大勝軒
ワンタン麺を啜るなら
本川越駅から徒歩1分ほど、新富町にあるラーメンとつけ麺の店。
永福町系といえば、ワンタン麺、1.5 玉1,000円。系列らしく銀のトレイに30㎝ほどの巨大丼ぶりと大きなレンゲ。メンマ、海苔、ワンタン、ハーフ玉子、ねぎ。チャーシュー。スープはラードがしっかりと入っている。煮干し、節も効いているが、苦みは感じられない。
豚骨などの動物系の出汁もしっかりと下支えしている。醤油ダレは思った以上に効いており、煮干し・節の香りは良くまとまっている。
麺は少しだけちぢれが入った中細麺。柔らかめな食感、ツルツルとした舌触りはさすがだ。ワンタンは皮のツルツル食感を楽しむタイプ。