夜景を見ながらコスパランチ、絶品コース
横浜には老舗のフレンチも多い。特に、横濱元町 霧笛楼はカフェ、銘菓などもハマっ子に浸透している本物の名店だ。
開港当初から西洋文化と交わり、横浜の気風を織り交ぜながら独自の発展を遂げてきた「横浜フレンチ」を楽しめるお店を10店、厳選。
本格フレンチの技巧をランチで気軽に楽しめるお店や、デート、誕生日など特別な日にも使えるお店が多数。
①ピア21
シーフードがおいしい海辺のビストロ
「ピア21」はインターコンチネンタルホテルを見上げる桟橋にある。みなとみらいの洋上に浮かぶその名も「ぷかり桟橋」は三方に海、一方に横浜の街並みを望む優雅なロケーション。ほど近くに横浜ベイブリッジも見える。
カジュアルなアラカルトから、シェフ自慢のセットメニューまで海の幸をふんだんに取り入れたメニューの数々を楽しめるビストロだ。
ランチディナーそれぞれのコースメニューと、共通のアラカルトから選べる。
「鮪ホホ肉と帆立ソテー バルサミコのビネグレット」。鮪はホロホロで食べやすく、バルサミコでさっぱり食べやすい。野菜の食感もアクセントだ。
「牛肉のステーキ マデラワインソース」は人気のメイン。美しい焼き色の牛肉がなんとも食欲をそそる。マデイラワインとは、ポルトガル領マデイラ島でつくられる強アルコールワインだ。発酵途中でブランデーを添加し、アルコール度数を高める。これをフォン・ド・ヴォーと煮詰めると、ぶどうの甘みと旨味が凝縮したソースになる。
デザートのチョコレートケーキも濃厚と評判。
インターコンチネンタルホテルがオペレーションする一流のフレンチを、海の上で。
【アフタヌーン】 14:30-17:00
【ディナータイム】 17:00-20:00(ラストオーダー)
②ロティスリー レイ
ラグジュアリー、だけどコスパgood!
「がっつりお肉が食べたい」、そんな気分の人にはこちらのフレンチ。
高島駅、横浜駅からみなとみらいに続く道にある「グランモール公園」。タワーマンション、オフィスビルのさなかにあって緑豊かな公園の脇に、みなとみらいグランドセントラルテラスというグルメゾーンがある。海風と緑、きれいに舗装された新しい道。
そんな景観のなかで楽しむフレンチは格別だ。
圧倒的な人気メニューは平日限定ステーキプレートだ。大きなプレートに大きなステーキとサラダ、フライドポテト、クスクスが盛り合わせてあり、ステーキソースは別添えになっている。富士の溶岩石グリラーでダイナミックに焼いており、肉の表面には平行線の焦げ目が付いている。肉の色味鮮やかなミディアムレアの焼き加減。アメリカ産ブラックアンガス牛は歯応えがあり、満足感たっぷり。
パンまたはライスに、コーヒー/紅茶までついて1650円とお得だ。
ディナーのケーキ付きアニバーサリープランは乾杯スパークリングがついて3500円。メインはノルウェー産サーモンのグリル、仔羊のグリル、牛サーロイン、国産鶏肉のローストチキンのなかから選べる。
ディナー 17:30-21:00(L.O) [土曜・日曜・祝日] ランチ 11:30-15:00(L.O)
ディナー 17:30-21:00(L.O)
③横濱元町 霧笛楼
ハマっ子が愛してやまない老舗
横浜を代表する小説家、大佛次郎の小説「霧笛」の舞台となった元町百段坂のふもとに立地することから命名された「霧笛楼(むてきろう)」。元町らしい白亜の外装の美しさも注目だ。店内はクリーム色の壁とブラウンの木でコーディネートされ、大人の落ち着きのある空間だ。レストランは横浜でも指折りのフレンチの名店だが、「横濱煉瓦」などの銘菓で知られる洋菓子、隣接するカフェも有名だ。
地元食材をふんだんに使い、和の要素をプラスした食べやすいフレンチが人気の秘密。
「霧笛楼ブイヨン・ドュ・レギューム」。レギュームは野菜の意だ。10種類の野菜が牛肉の香るブイヨンに溶け込んでいる。優しくもしっかりした旨味。
「シャラン産鴨胸肉のポワレ」は上質な肉をシンプルに黒胡椒ソースで。柔らかく、臭みなく、旨みを感じられる胸肉だ。五郎島金時のローストが添えられている。
トラディショナルで横浜のオリジナリティあふれる味を体感できる名店。
17:30-20:00(L.O.)
④横浜モノリス
桜木町の高層フレンチ
桜木町駅を出てすぐ、海に向かって左手に、映画館や雑貨屋の入った複合施設、ヒューリックみなとみらいがある。
同ビルの低層には130の物販店や飲食店が入居するショッピングタウン「コレットマーレ」、映画館「横浜ブルク13」、ホテル、フィットネスクラブ、オフィスなどが入居している。
「横浜モノリス」はヒューリックみなとみらい の最上階にあるフレンチダイニングバー。
「テロワール」は全5品のライトなランチコース。
前菜のビーツのカクテルサラダ〜生ハムとハーブを添えて、魚料理の鰆のロティ ヴェール プランタニエ、肉料理は豚ヒレのロティ 春野菜のアッシュ〜ミックスビーンズを添えて、デザートCamomille~グレープフルーツとベルガモットのマリアージュ~、プティフール小さな焼き菓子といった内容。
一歩足を踏み入れれば、ラグジュアリーで洗練された空間と眼下に広がる景色、 横浜を代表する港町やベイブリッジの景観を愉しめる。歴史ある港町の風情を損なうことなく、かつ現代の感性を十分に活かした空間で贅沢な時間を。
17:30-20:30(30分刻みで4部制) [貸切パーティー]2時間制
12:00-22:00(ラストイン20:00)
⑤Audi Delight Cafe
A5和牛バーガーが楽しめる
Audi Delight Caféは日本で唯一のアウディ公認カフェ。フレンチ出身のシェフが作る旬の食材を使った料理を楽しめる、本格グルメカフェだ。夜景が見えるレストランとしても利用できる。
看板メニューは近江牛100%のジューシーな「Audi Burger」。150gの大きなビーフパティが食べ応え抜群な逸品。トマトもオニオンもジューシーで、フレンチシェフらしい繊細な味覚の妙も感じられる。バンズにはアウディの4リングスが刻印されている。
フライドポテトにはトリュフで香りがつけられている。
ロッシーニバーガーもおすすめだ。贅沢にカットされたフォアグラに、濃厚なペリグーソース、旨みの詰まったA5和牛のパティが織りなす至極のハーモニー。
名物のトロッとふわふわなフレンチトースト「パンペルデュ」も人気。
カフェながらコースもしっかりしている。フォアグラや牛リブロースのメイン等など、カジュアルフレンチ全5皿のコースが4000円。乾杯スパークリングワインもついてお得だ。
コース予約は22:00(最終受付20:00)
⑥フレンチーナ 横浜ベイクォーター
鮮魚とワインがおいしい
横浜駅付近のエリアからご紹介。横浜ベイクォーターはみなとみらい駅から「はまみらいウォーク」を歩いて、日産本社などの先にある。まるで施設全体が船のような形をしており、中にはグルメが立ち並ぶ。
同施設の中でも、5階は飲食店がしのぎを削るテナント競争の激しいフロアだ。
「フレンチーナ」は全席がゆったりとしたテーブル席で、大人数でも利用できる。
メインの「鰤のムニエルとハーブポテト アンチョビのソース」。素朴な味付けで、ぶり本来の味が楽しめる。身がやわらかくほろっとしている食感。クリームソースもくどくなく、魚介の旨味を損なわない。
「5種類の魚介のスチームココット」もシーフードのポテンシャルを引き出した一品。ブイヤベースのようにムール貝、アサリ、エビ、タラ、イカにプチトマトとブロッコリーをトマトベースのスープで蒸し煮。ディルなどのハーブが香る。
肉のメインも一品2000円程度とリーズナブルで、かなりお得感のあるお店だ。
カフェ15:00-17:00
ディナー17:00-23:00(LO22:15/ドリンクLO22:30)
⑦ダンゼロ
美しく、どこか神秘的な空間
住所は「横浜市西区みなとみらい1-1-1」。みなとみらいの中心であり様々なイベントの会場にもなる「パシフィコ横浜」の2階という立地のフレンチレストラン。
「DANZERO」とはスタート地点を意味した言葉。ダンゼロに訪れた全ての人に幸せなスタートを切ってほしいという想いが込められている。
内装にはこだわりが詰められている。海の中を思わせるエントランス、高さ5mものバカラ製のシャンデリアが飾られたラグジュアリーな空間のなか、光と音の演出と伝統的なフレンチ料理が楽しめる。
北の海で育った蟹達とホワイトアスパラガスのブランマンジェ海の幸と彩野菜のスノードーム。白い「ドーム」はホワイトアスパラガスのムースだ。中には蟹の身。彩り野菜が可愛らしいハート型に模られた赤いニンジン、独特の形のロマネスコ、紫色の大根、星型に切られた黄色いニンジンなどが散りばめられている。
[Lunch] 11:30-15:00(L.O14:00)
⑧ドゥ エピセ
中華とワインのマリアージュ
はい、続いては中華街から、中華をご紹介します。
横浜・元町のメイン通りから少し路地を入ったところに、ひっそりと佇む「ドゥ エピセ」。フランス語でスパイスを効かせるという意味だ。中華料理の新しい形“ヌーベルシノワ”と、
様々なワインのマリアージュを楽しんでほしい、というのがコンセプト。
季節感あふれる食材を活かしながらスパイスの香り豊かに、そしてフレンチのように美しくアレンジしている。シノワズリーテイストを随所に散りばめたスタイリッシュな落ち着いた空間で、ボルドー・ボンタン・ド・コマンドリーの称号を贈られたソムリエが厳選するワインと新鮮な驚きに満ちた一皿との幸福なマリアージュを。
「大人のためのスタイリッシュなチャイニーズダイニングでフルコース」はゆるぎない本格中華の技術と西洋と東洋の食材の織り成す魅惑のコースだ。
選べる乾杯ドリンク1杯、旬の前菜盛合せ、季節のスープ、海鮮料理、肉料理のWメイン、マンスリーヌードル、デザート盛り合わせ、中国茶が楽しめる。
ディナー 17:30-22:00 (21:00 ラストオーダー)
⑨ミリー ラ フォーレ
開放的なカジュアルフレンチ
元町・中華街駅2番出口より徒歩1分。山下町ローズホテル内にあるブラスリーがベースのフレンチカフェ。
オープンキッチンがあり、開放的なフレンチレストランとなっている。ホテルメイドのパンが楽しめる朝食、世界の料理が楽しめる人気のランチバイキングやティータイム、ディナータイムにはソムリエお勧めのワインと共にディナーを楽しめる。
また特筆すべきは、中華街という立地もあり、名店「重慶飯店」の中華をいただけることだ。とくにオードブルは秀逸。
ポンドステーキディナーが人気。オーストラリア産のキメが細かく脂身の少ない赤身ロースだ。じっくりと焼き上げるステーキは2人で1ポンド(450g)とボリューミー。3種のソースをお好みで。
⑩ル シエール
天空から横浜を眺めながら
今回ご紹介する中でもっともラグジュアリーなお店。その店名は「天空」を意味する「ル シエール」は、みなとみらいの一等地にそびえる横浜ロイヤルパークホテルの68階にある。ベネチアングラスのシャンデリアがお迎えする店内はヨーロッパの古城や邸宅をイメージ。
ゆとりのある個室は大切な会合やご接待に最適だ。
「プロヴァンス風ピストゥースープに蛤を添えて」は口当たりなめらか。トマトの品のある酸味とガーリックの香り、それが蛤の旨味とマッチしている。
澄んだ青空の日には遥かまで見通しながら食べるランチが格別。
昼も夜も、みなとみらいから好アクセスのロイヤルパークホテルで非日常を味わえる。