パリの裏路地風?名店ひしめく「裏なんば」
パリの街を歩くと、どこの路地にも小さなテントが張り出たカフェ、ビストロがたたずむ。地元の人々に愛され、居心地のいい雰囲気と確かな腕が自慢の小料理屋はフレンチならではの文化。
と、思いきや。大阪なんばには「裏なんば」と呼ばれる美食の激戦区がある。パリにも東京にも負けへんで!大阪らしいアットホームさもありながら、本場志向のスターシェフたちが腕によりをかけるフレンチの名店を厳選してご紹介。
①グリルキャピタル東洋亭 なんば店
創業120年の洋食を手軽に!
難波駅からおよそ100メートル、なんばダイニングメゾンの7階にある老舗洋食屋「グリルキャピタル東洋亭 なんば店」。キャピタル東洋亭は京都にルーツをもち、創業120年という歴史をもつ。
ランチはトマトサラダがサービス。冷えたトマトがフレッシュでおいしい。
「百年カレー」は看板メニューのひとつ。シャバシャバとしたルーは牛肉と牛すじを煮込んだ独特の深み。萩原畜産豚のロースカツと合わせたカツカレーが大人気。カレールーをソースのように贅沢にかけながら。
二枚看板の相方は「百年洋食ハンバーグ」。ホイルに包まれたハンバーグにナイフを通すと照り輝くハンバーグが顔を出す。ふっくら蒸し焼きで満足感たっぷり。赤ワインの効いたデミグラスソースが染み込んでいる。じゃがバター、牛すじもご一緒に。
カフェ15:00-17:00
ディナー17:00-23:00(L.O.22:00)
②創作料理 宿
フレンチと割烹のコンビネーション
心斎橋駅より徒歩3分、木目で和のテイストを感じさせる外装が出迎える創作料理の店「宿」。産地直送の鮮魚、旬の野菜など、季節の食材を活かしたフレンチを楽しめる。フレンチと和が融合した料理は「素材」「器」「空間」にこだわる。店内も落ち着いた木目が基調で、モダンインテリアが料理を映えさせる。
フレンチの道で36年腕を磨いてきたというシェフが紡ぎだす料理が求めやすいお値段で。コース料理はその季節毎の旬を大切にし、最後まで楽しめるよう味付けやバランスを吟味している。
ランチタイムは3600円から、ディナーは4600円からコースを用意。
ディナー17:30-22:30
③フリジェリオ
洗練されたデザイナー空間のレストラン
カフェやセレクトショップが立ち並ぶ南堀江の一角にあるフレンチレストラン「frigerio」。チャペル併設の式場の敷地内にあるレストラン。祝いの日クオリティの料理を、通えるお値段で。
旬の食材の持つポテンシャルを丁寧に引き出し、繊細な味わいが心を満たす品々。フリジェリオでは「美味しさと遊び心の相乗効果」を謳い、本格フレンチでありながら胸が高鳴り、笑顔になれる「プラスα」を提供する。
ドレスコードがありそうなラグジュアリーでスタイリッシュな内装だが、堅苦しさはなく、子ども連れのファミリーも伸び伸びと食事ができる。
パスタランチは1650円という価格設定も驚き。気軽に、様々なシーンで利用したい。
夜17:30-22:00(20:30)
④ビストロあじと
ボリューム満点ビストロ
南海難波駅から徒歩3分、千日前にあるビストロ「あじと」。その名にふさわしい大人の隠れ家的な雰囲気をまとっている。
居心地のいい空間と美食が同居する。肩肘張らず楽しめるのがビストロの良さだ。
日本人の舌にグッと寄せた小料理は、フレンチの敷居を下げつつもうなるような味。厳選した日本酒も取り揃えるジャパニーズフレンドリーのフレンチ。
あじとの黒毛和牛あら挽きハンバーグ(1680円)は隠れた人気メニュー。肉々しい粗挽きがミートマニアの心を鷲掴み。ソースも濃厚でお酒との相性もバッチリだ。
リーズナブルなコースもおすすめ。名物のトンテキが味わえる「満腹3,300円コース」はゴルゴンゾーラソースのピザ、トンテキ、パスタなどお腹いっぱいのメニューを揃えたコースだ。トンテキは上品にガーリックが香り、ガッツリ、それでいて上質という逸品。
[日曜・火曜-木曜]17:00-23:00
[金曜・土・祝前日]17:00-23:30
⑤ビストロolympic
オシャレ空間に産地直送
こちらも千日前、巷では「裏なんば」と言われる飲み屋の激戦区からご紹介。同地区の魚の名店「魚屋ひでぞう」がオープンしたビストロスタイルの創作イタリアンフレンチ。自慢の鮮魚を活かしながら、「ひでぞう」の立ち飲みとは違ったテイストで人気を博す。
人気店がひしめく通りの角に、外観もシャレオツな「ビストロOlympic」がある。テラス席、オーニングテントの雰囲気はパリの裏路地をおもわせる。ドアを開けて中に入ると、渋い外観からは想像がつかない広さ、そして天井の高さ。壁面の棚にはイラストレーター・阿野義知氏の作品がさらに空間を彩る。洗練された内装が、食べる前からテンションを上げてくれる。
「産地直送!贅沢海鮮などおまかせコース」は2時間飲み放題がついて5000円。本日のスープ、前菜の盛り合わせ、名物鮮魚のカルパッチョ、自家製生地のピザ、揚げ物盛り合わせ、おすすめ肉料理、〆のショートパスタといった内容だ。
女子会にも人気のお店でカジュアルにフレンチを。
土曜:17:00-25:00
日曜祝日:17:00-24:00
⑥ル クロ
古民家テイストフレンチ
西心斎橋の路地裏、古民家を改装した隠れ家的なお店が「ル クロ」。あたたかみのある日本家屋の香りに癒されながら、「お箸で食べるフレンチ」を堪能できる。
テレビでも取り上げられたブイヤベースは絶品。エビが大きく身もぷりっぷり。エビ味噌で濃厚に仕立てられたスープは魚介の味がこれでもかと詰まりまくっておりコクがある。
ディナーのコースは5800円から。「ル・クロコース」は冷製オードブル、温製オードブル、お魚料理、お肉料理、デザートまたはチーズ、パン、コーヒーまたは紅茶がついている。
個室ありなので会食などにも。
⑦Anvers
ジビエも楽しめるビストロ
フランス国旗の看板が目印。目の前で削る香り高いトリュフ、野性味溢れるジビエ、口どけの良いフォアグラなど。フランスを渡り歩いたシェフが、厳選食材を丁寧に仕立てる。「フランス料理の感動を肩肘張らずに楽しんでほしい」。そんな想いから、高級感がありながらも寛げる空間づくりにもこだわる。
店の自慢はジビエ。仔猪、鹿を始め、希少なジビエ料理を楽しめる。日本ジビエ振興協会会員だからこそ入手できる新鮮な野生獣をご堪能あれ。
肉や美食フレンチにはワインが欠かせない。Anversではソムリエが厳選したワインが常時100種類以上ラインナップ。セラーの中で徹底して管理されているので、コンディションもパーフェクト。カジュアルなものからブランドワインまで幅広く取り揃え、あなたの特別な時間にお供する。