四ツ谷駅近くのおすすめランチ店 15選　名店揃う「しんみち通り」もチェック

戦うビジネスマン必見！四ツ谷駅周辺の秀逸ランチ店

新宿区の南東に位置する四谷（四ツ谷と表記されることも）地区は、さまざまな顔をもつエリアだ。花街の風情を残す荒木町、閑静な住宅地が広がる内藤町、大使館やビジネスビルが立ち並ぶ麹町、慶應義塾大学病院を中心とする信濃町など… 江戸時代に端を発した商業の街、屋敷街、そして交通の要所としての歴史を今に伝えている。

そんな個性豊かな四谷地区のなかでも、この記事では四ツ谷駅周辺に目を向けてみる。徳川家康が四谷見附を置いたことを皮切りに発展したこのエリアには、新宿通り沿いを中心に多くの学校や会社が立ち並ぶ。周辺に飲食店が集結するのは自然のながれといえるだろう。とくに四谷口すぐの場所にあるしんみち通りには、行列必至の名店もちらほら。四谷は知る人ぞ知るグルメタウンなのだ。ここでは、数ある店の中から、戦うビジネスマンや勤勉な学生たちに一時の癒しと午後への活力を与える、珠玉のランチ店15選をお届けする。

四ツ谷のおすすめランチ店 15選

① スパゲティながい

パスタではなく「スパゲッティ」のお店

名店が並ぶしんみち通り沿いのビル2階にある、素朴な、でも味は超一流のザ・日本のスパゲティ屋さん。名店「ハシヤ」で修行したシェフの入魂の一皿を堪能できる。

種類豊富なメニューに思わず目移りするが、中でも人気は「ウニ タラコ イカ」のスパゲッティ。イカの食感とともに楽しむ旨みだらけの濃厚なソースが、海苔と一緒にまったりと麺に絡みつく。また、「卵とベーコン」もシンプルながら卵の絶妙な火通し加減や醤油の香ばしさがくせになる逸品だ。

どこか懐かしい味と雰囲気のスパゲティ専門店。男性の一人ランチにもぜひ。

② かつれつ四谷たけだ

行列に負けじと食らいつくカツレツ

ランチタイムの行列はしんみち通りの入口付近に到達している場合あり。年季の入った扉を開くとこじんまりとした店内を包む活気に期待が高まる。

初来店なら「ポークカツレツ定食」がテッパン。サクッと音まで美味しい衣に包まれる柔らかで甘味のある豚肉が絶品だ。濃厚デミグラスソースでいただくメンチカツや、好みのとんかつとのコラボを楽しめるポークカレーも人気。また、冬になれば定番のカキフライとカキバターを求めてファンが詰めかける。ぷりっぷりのカキ×バターの芳醇なこくが悶絶級。

ランチが15時までやっていてうれしいが、14時になっても行列が途絶えないこともあるのであしからず。

③　タイ ベトナム料理 GreeN （グリーン）

四ツ谷にいながらにしてアジア

四ツ谷駅から徒歩4分の場所にあるアジアンエスニック風情あふれるお店。タイ、ベトナム本場の味をリーズナブルに楽しめることで人気だ。2020年4月現在のランチメニューは

・こっくり×あっさりな「エビのグリーンカレー」
・牛の旨みがスープに染み出す「フォーボー」（しゃぶしゃぶ）
・鶏と野菜、ハーブが決め手の「フォーガー」（米麺）
・ジャスミンライスが香り高い「ガパオ　ムー」
・自家製カレーペーストが風味豊かな「カオソーイ」（カレーラーメン）

春限定の「カオソーイ」は手羽元が入って食べ応えあり。平打ちの卵麺がこくのあるスープにほどよく絡む。優しい味わいのフォーは夜も人気で、食欲不振ぎみの時でもするすると食べられる。自然派アジアンフードでほっこりしたい、そんな人に一押しのお店だ。

④　四谷 ブルズ亭　焼肉

肉質はお墨つき！懐に優しい価格も魅力

麻布十番に本店を置く黒毛和牛専門店。ここ「四谷　ブルズ亭」では、ソファでゆったりくつろぎながら焼肉を楽しむことができ、接待ディナーなどにも利用される。夜はめずらしいトリュフユッケが食べられることも有名。

美味しいお肉を手軽に提供することモットーとするが、ランチはとくに太っ腹だ。タン塩やハラミ、本日の赤身などを盛り合わせた満腹ランチや、噛むほどに旨みがあふれるもつ煮込みランチ、絶妙なレア感のローストビーフ丼など選択肢いろいろ。どれもサラダ、小鉢、スープ、ドリンクが付いて800円～1600円（2020年4月現在）。さすがは専門店で肉そのものの質はもちろん、一品料理の火加減やソース一滴にまで料理人のこだわりが垣間見られる。しっかり食べて、午後にむけて満タンエネチャージ！

⑤ ラ・ボケリア 四ツ谷　

まるっと鍋ごと食べられるパエリア

エレガントな大人空間でちょっぴり贅沢なランチを楽しみたいならこちら。素材の味を最大限に引き出すスパニッシュの真髄を堪能して。

店の自慢はスペイン料理の代表選手、パエリア。平日ランチ限定で、香味野菜と魚介の旨みたっぷりの「魚介のサフランパエリア」をまんまる鍋ごと一人で堪能できる。また、いろいろな味を楽しみたい人には「10種のスパニッシュ御膳」がおすすめ。季節のスープ、魚のカルパッチョ、スペイン産ポークのグリルなどの惣菜にミニパエリアが付く。色とりどりのお惣菜が並ぶ見た目も美しい。がっつり食べたい！という人には2種のタパスやサラダが付く「イベリコ豚のグリル」を。ボリューミーでも胃にもたれないのがうれしい。

ちなみに20人～50人なら貸切りや個室利用が可能でパーティーにもぴったりのこのお店。スパニッシュ未経験、という人も案外いるから話題性という意味でも幹事さんにおすすめだ。

⑥ 嘉賓 （かひん）

シンプルすぎる看板メニューは必食

四ツ谷駅の四谷口から三栄通りを3分ほど歩いた左手、ビルの2階。創業40年を超える老舗中華屋の看板メニューは「カキソース和えソバ」。プチプチと歯切れのよい細麺をオイスターソースであえ、炒めた葱の旨みを添える。葱以外の具は一切放棄したその思い切りの良さは自信のあらわれ？たしかに箸が止まらなくなる不思議な味だ。ランチはお粥がセット。炭水化物の掛け合いというところにまた疑問符が浮かぶが、食べれば納得。こくのある和えソバの小休止にお粥がぴったりなのだ。ちなみにお粥は鶏肉（または牛肉）入り。

他にも、カキソース和えソバと並ぶ人気メニューの水餃子や、チャーハン、五目やきそば、海老チリなどの定番中華が豊富にそろう。近所で働く人の中には週4日はここで食べる超常連もいるそうだ。

⑦ バンビ 四谷店

昭和リアルな洋食屋さん

初来店ともなれば食券を買う段でワクワクが止まらない。ステーキ、ハンバーグ、海老フライ、鉄板焼き…昔ながらの洋食には人を童心に帰らせる魅力があるようだ。

ランチの定番は「バンビスペシャルMix」。ハンバーグとエビフライ、クリームコロッケがセットの王道メニュー。ハンバーグにかかる甘めのソースは懐かしい味でチーズとよく合う。また、熱々の鉄板でジュージューと運ばれてくる「和牛ハンバーグ ビーフストロガノフ」は、ボリュームたっぷりだが軽やかな味わいで胃にもたれずどんどん食べられる。

年季の入った古参の厨房を取り囲むカウンター席に腰をおろして、今なお歴史を刻む四ツ谷発・日本の洋食をじっくり味わおう。

⑧ エル・アルボル

ほんのり日本情緒のメキシカン

しんみち通り沿いにある、地域住民や学生、サラリーマンに愛される家庭的なメキシコ料理店。激辛ファンがこぞって注文するハバネロの肉詰めが有名。

メキシカンだがどこか昭和の洋食屋風情が漂うお店で、ランチは味噌汁がセットというところに好感がもてる。

・肉厚でチーズとろける「メキシカンオムレツ」
・ピリッと刺激的な「ポークチリソース煮」
・野菜たっぷり「タコアロス」（タコライス）

など、メキシカンメニューのほかに、ハンバーグ、チキンカツ、ポークジンジャーといった定番洋食メニューがずらり。“地元の食堂” 的なほのぼのとした雰囲気に心癒されることうけあいだ。

⑨ 支那そば屋 こうや

麺通をうならせる絶品ワンタンメン

著名人のファンも通うこの店の自慢はワンタンメン。全体としてもボリューム満点のラーメンにひき肉がみっちり詰め込まれた大ぶりの雲吞が5個浮かぶ。食べきれない人はあえてワンタン単品で注文するのもあり。やや濁ったスープは鶏ガラと豚骨のWベースで、このあっさりスープのファンも多い。

他にもシンプルな支那そばやチャーシューメン、温汁つけ麺などいろいろあるが、隠れた人気メニューはタンメン。しゃっきりと炒められた野菜の山盛り加減はなかなかの圧巻だ。夏季には上海涼麺も一押しで、蒸し鶏、クラゲ、ズワイガニまで入った冷麺に、まろやかな胡麻ダレがかかる。

気取らない町中華ムードに思わず昼下がりの一杯を楽しむサラリーマンも。あてには腸詰や牛モツ煮込みが最高だ。

⑩ ワインダイナー　ヴィンゴ

美味しい「富士山」めしあがれ

しんみち通りに入ってまもなく、洋食屋「バンビ」を曲がったところにある小さなワインバー。このお店のランチは個性派ぞろいなことで有名だ。

店内のお客さんの7割くらいが食べているのが名物ローストビーフ丼、その名も「富士山」。器の上にそびえ立つ薔薇色のお肉マウンテンは、熱烈インスタグラマーでなくても思わずカメラを構えたくなる。見た目のインパクトのみならずお味も最高。柔らかなローストビーフがまろやかな胡麻ダレとあいまって口の中でほどけるおいしさ。だしをかけていただくひつまぶし風もまた違った味わいでおすすめだ。

具材の旨みが生パスタに絡む新感覚の「混ぜパスタ」も人気。料理の枠（わく）なんてとうの昔にとっぱらったのであろう店主の新進気鋭フードに今後も乞うご期待！

⑪ 四ツ谷胡桃屋（くるみや）

トッピングいろいろの讃岐うどん

四ツ谷でおいしい讃岐うどんを食べたくなったら迷わずこちら。だしが香る甘めのつゆと、しっかりこしのある茹でたて中太生麺にはまる人続出。

なかでも人気は「小海老とごぼうのかき揚げうどん」。小海老といってもだいぶ大きめでプリっとした食感におどろく。太めに切られたごぼうもサクッと音の鳴る歯ごたえが小気味よい。また、こってり気分の日にはカレー南蛮や明太子クリームうどん、あっさり派には紀州梅わかめうどんが一押し。今日はごはん…という人は特製ダレが染み込む鶏のカラアゲ定食などいかが？

⑫ イル・ド・パスィオン

気品あるフレンチを手軽に

四谷駅から徒歩3分。新宿通りをちょっと横にそれた所にある明るく家庭的なフレンチレストラン。ランチは4つのコースから選べる。一番手軽な2200円のコースは、パン、前菜、メイン、デザート、飲み物がセット。前菜は季節のサラダとポタージュ、メインはパスタまたは肉料理をチョイス。値段が上がるごとに内容が変わり、アイテム数が増えるが、どのコースとも素材を生かし丁寧に作り込まれた料理が印象的で、ソース一滴にまでシェフのこだわりが感じられる。

グルメなお店が多い四谷界隈だが、フレンチをいただけるお店は案外少ない。友人や同僚と気軽にフレンチを食べたいときはせひ来店を。

⑬ 四谷 政吉

ハイクオリティの立ち食いそば屋

立ち食いそばと聞いてあなどるなかれ、庶民価格ながらも味は一級品。信州のそば粉を使った細くてこしのあるそばに、しっかりだしの効いたつゆが絡む。そばといえば天ぷらだが、こちらのお店では揚げたてを食べられるのがうれしい。（もちろんそばも茹でたて）。小海老天、牡蠣天、たらこ天、いか天…　いろいろあるのでその日の気分で楽しんで。

わかめやねぎが取り放題と太っ腹なので自分好みにアレンジしよう。ちなみに月最終日（晦日）は大盛り無料なので行列は覚悟して。

⑭ Island Burgers （アイランドバーガー）

旨みたっぷりのパティは驚くほどジューシー

四谷三丁目駅から徒歩2分。新宿通り沿いにあるビーチサイド風情あふれるおしゃれなハンバーガー店。「本当に美味しいハンバーガーを食べてほしい」と脱サラして修行を重ねた店主のこだわりが随所にあらわれるグルメバーガーは一食の価値あり。

オーストラリア産の赤身肉に牛脂でこくを添えたパティは毎日一つ一つ手ごねで仕込む。まさに肉厚、そして旨みたっぷりのジューシーな味わいは感動もの。そんな絶品パティを包むバンズは酒種酵母が生み出す独特のふっくら感で、こちら単体のファンも多い。

豊富なラインナップのなかでも看板は「「ベーコン・エッグ・チーズバーガー（1390円　※2020年4月現在）」。自家製ベーコンの香ばしさとチーズ・玉子のまろやかさが濃厚ソースと絶妙に溶け合う。ほかにもアボカド、パイナップル、サルサなど南国ムード満点のトッピングもおすすめ。サイドメニューやドリンクも充実しているのでカフェとして利用するもの◎

⑮ アントニオ アトレ四谷店

随所に光る老舗イタリアンの真髄

日本にイタリアンを初めて紹介した南青山にある老舗レストラン「アントニオ」のカフェスタイルがこちらのお店。駅ビルにあることからさまざまな人が気軽に利用できるカジュアルさの中にも、本格イタリアンの真髄がしっかりと息づく。

・炭火焼きランチ（大山鶏のグリル、カジキのオーブン焼きなど）
・パスタランチ（リゾットもあり）
・スープランチ　
・サラダランチ　

などのセットを用意。肉の旨みや柔らかな食感、パスタソースの奥深い味わいや野菜の新鮮な歯ごたえに、手間を惜しまない名店のこだわりが光る。スープやガーリックトースト、ドリンクが付くので明るい店内でゆっくりランチを楽しんで。ティラミスやパンナコッタなどの手作りドルチェもおすすめだ。

四谷ランチでお気に入りの一皿に出会う

JRと地下鉄2路線が乗り入れる四ツ谷駅。多くの学生やビジネスマンが往来し、周辺はまちがいなく都会の一等地なのだが、どこかのどかな雰囲気も漂う。赤坂御苑や外堀の緑が心癒してくれることはもちろん、おなかを空かせて街を歩けば昔ながらの気取らない店に多く出会えることも理由だろう。ゆずらない味と庶民派価格は四谷ランチの大きな魅力。とはいえ店の数はとにかく多いから、記事を参考に、ぜひお気に入りの一皿に出会ってほしい。