大阪名物たこ焼きがここに結集!
たこは、高タンパク、低カロリーでとってもヘルシーな食材。タウリンやミネラルが豊富な健康食で、好物のあわびや蟹の旨味成分を吸収すると言われている。ご馳走豊富な大海原で、ミネラルをたっぷり浴びた天然たこを使った大阪の伝統食、たこ焼き。
その発祥の店を含む超名店が軒を連ねる難波。そのなかでも選りすぐりの人気店を10店紹介。
①道頓堀くくる
タコが飛び出す!びっくりたこ焼き
くくるの創業は1973年。白ハト印の「明石焼」「たこ焼」から始まり、有名百貨店にて販売を開始した。その後、1982年に社名にもあり、幸せの象徴でもあるハト(鳩)の鳴き声「クックル」からくくる・KUKURU と改称し現在に至る。
1985年には当時まだ珍しかった「変わり種」のたこ焼きメニュー20種類を開発。「たこ家道頓堀くくる」の本店の前身となる「タコヤキハウス・KUKURU」を道頓堀にOPENした。
天然たこのとれたてのおいしさを保つため、船内で瞬間冷凍して店頭まで運ぶという。とれたてのプリプリ食感が味わえる「たこ」が魅力だ。
外はカリカリ、中はトロトロ。こってりソースで召し上がれ。
本店だけの限定メニューは「びっくりたこ焼き」。大きくぶつ切りされたタコがニョキッと飛び出す豪快な逸品だ。
[土曜・日曜・祝日]11:00-22:30(店内は最終入店21:00)
②たこ八 道頓堀総本店
頬張れますか?大粒たこ焼き
ここに来れば大阪グルメがよりどりみどり。たこ焼き、お好み焼き、明石焼き、ねぎ焼きが大集合の「たこ八」はグルメ激戦区・道頓堀のど真ん中に店を構える。
たこ八のたこ焼は「まわりはこんがり、中身はふんわりとろけるように」がその特徴だ。大粒だけに食べると口いっぱいにアツアツのおいしさが広がる。
生地は選び抜いた三種類の小麦粉と山芋の粉を独自の割合でブレンドし、さらに数種類の調味料を混ぜ合わせ作り上げている。
具は大粒のタコにそれを引き立てるネギ、天かす、紅ショウガ。職人が銅板で1つ1つ焼き上げる。
使い込まれた銅板は同じ職人が1枚の銅板から手で叩き出したもの、これも創業時から変わらぬこだわりだ。
とん平焼きも名物のひとつ。アルミ皿にトロッとダイナミックに盛り付け、生野菜が添えられている。フワッとした薄焼きの玉子生地がなんとも美味。中は野菜のシャキシャキ感、豚肉のカリカリ感が躍りだす。
【2・3F】11:30-23:00 (ラストオーダー22:00)
③あっちち本舗
粉もん発祥の地 西成から
粉もんの本場こと西成発祥の「あっちち本舗」。こちら道頓堀店は2010年オープンと比較的新しいので内装もキレイで女性にもおすすめ。宗右衛門町7丁目、道頓堀川のすぐそばにある。
生地のおいしさを求めて鉄板にもこだわる。誰でも簡単に焼ける銅製のものではなく、あえて技術が必要な鉄製の鉄板を使用している。それにより薄くカリッとした皮、トロっとした中身のたこ焼きが味わえる。
1番人気は「しょうゆマヨネーズ味」だ。薄く塗られたしょうゆにマヨネーズ、青ネギ、鰹節がたっぷり。ソースこってりだけじゃないたこ焼きの魅力を存分に楽しめる。
[土曜・祝前日]9:00-翌3:00
④会津屋 ナンバ
ミシュランガイドが認めた「元祖」
会津屋は言わずと知れたたこ焼き発祥の店。大阪名物を生んだ本家会津屋の味やいかに。
こちら会津屋のたこ焼きはソースやマヨネーズをかけない。削り節も青のりもソースもかけない。タコの風味とだしの香りを上品に味わう「本物のたこ焼き」を味わえる。
クセになる口当たりの「ねぎ焼き」も絶品だ。新鮮なネギがたっぷり入っており、香りがより豊かになるオリジナル商品だ。
たこ焼きの原型となった「ラヂオ焼き」は会津屋だからこそ提供できる商品。タコではなく肉、コンニャクなどが入った昭和初期そのままの味だ。
ミシュランガイドのビブグルマンにも掲載された名店、一度は訪れてみては。
⑤たこやき座
ゆったり飲めるたこ焼きレストラン
難波千日前、なんばグランド花月のななめ前にたたずむ「たこやき座」。広々、ゆったりとした店内で長居しながらたこ焼きを楽しめるお店だ。
店内はすべてテーブル席。柔らかいソファー席でマイペースにたこ焼きをつつける店はそう多くない。昼から居酒屋のように利用できる、観光にも地元の方にもおすすめである。たこ焼きをつまみにちょい飲みもいいが、たこやき座は飲み放題つきコースがあり、しっぽり語らう二軒目としてもバッチグー。
付き出し三種盛り合わせ、生だこポン酢、地鶏たたき、たこやき、どて焼き、サラダ、お好み焼き、〆はやきそば。2時間飲み放題つきで2980円とリーズナブル。
[土曜・日曜・祝日]9:00-24:00(L.O)
⑥たこ焼道楽 わなか
トロトロ重視の行列店
難波3丁目、蓬莱の向かいに位置する屋台と立ち飲みのたこ焼き屋。かつて千日前に寿司屋や菓子屋を営んでいた 「わなか」は近所の子供に親しまれていたという。その軒先でたこ焼を焼き始めたのが 現在の「わなか」の ルーツ。その後に菓子屋をやめ、純然たるたこ焼屋として営業をはじめる。なんば花月が現在の場所に移転してからは千日前が盛況となり、芸人や観光客に愛される人気店になっていった。
フワトロで中はもちろん表面も柔らか、串で刺すとホロホロと崩れる。2階には立ち食いスペースがあり、焼きたてをハフハフできる。昼間はたいてい長蛇の列ができる人気店だ。
「味に歴史あり。情熱あり。」
⑦元祖 味穂
出汁でいただく〆のたこ焼き
レトロな赤い看板に「味穂」と渋い雰囲気が漂う昔ながらの大衆居酒屋。冷酒と一緒にいただきたい純和風のお店だ。
アメ村を少し南に行った場所。まわりは活況で雑然としているが、店頭で絶えずたこ焼きを焼いているのですぐに分かるはず。小料理屋の小皿のような器で提供されるたこ焼きは香ばしい焦げ目が美しい。しかし中はフワトロで至極やわらかい。自力で形を保てないほどだ。透き通った出汁につけていただくのが味穂スタイル。
おでんやどて焼きもあり、地元では〆の定番として愛される。大根はよく煮込まれて染み込んだあの頃の味。どて焼きは自他共に認める「こってり」で、濃厚味噌が名古屋を思わせる。
【土曜・日曜・祝日】14:00-翌7:00
⑧たこ焼き十八番 SONS-DOHTONBORI店
女子も気軽に寄れる粉もん屋
割烹や喫茶店、数軒の飲食店を営んでいた社長・石井富美恵が「女の子が気軽に寄ってける、たこ焼き屋をつくりたいわぁ」と、平成2年西中島南方駅前にたこ焼き屋を開業。それが「たこ焼十八番」の始まりだ。
生地にはだしと牛乳をブレンドし、タコ、紅ショウガ、小エビをまぶす。この牛乳が味の決め手。薄力粉のクセがとれてまろやかな味に。カリッとした食感は職人技のなせる技。生地に天カスを巻き込むように素早く小まめに返し、熱伝導率の良い銅板で生地表面を均一に焼きつけていく。そして10分、技術と素材が合わさって外はサクッと、中はクリーミーな珠玉の「一球」ができあがる。
王道ど真ん中のたこ焼きはソースマヨがおすすめ。
⑨道頓堀 赤鬼
頬張れますか?大粒たこ焼き
こちらもミシュランガイド「ビブグルマン」に認定された名店。そのほか、「ヒルナンデス!」、「羽鳥慎一モーニングショー」、「しゃべくり007」、「ミヤネ屋」など取材多数。自称「マスコミ露出度大阪一」の人気店だ。
美しい球形のたこ焼きはグルメの舌もうなる逸品。王道の甘口ソースはコク深く、すべての人に愛される優しい味。上級者にはピリ辛ソースがおすすめ。体も心もホットに。通のあなたのための「岩塩」もある。たこ焼き本来の味が楽しめる。
ここでおすすめしたいのは「とろとろチーズ」。まるでチーズフォンデュのような上品なたこ焼き。これはぜひお試しあれ。冬は氷がかかった特別メニューもある。
⑩大阪で1番おいしいたこやきくん なんば店
桜エビに白ワイン?グルメたこ焼き
難波千日前に店を構える「大阪で1番おいしいたこやきくん」。看板に偽りなし。ちょっと繊細でひと味違うたこ焼きを提供している。
無添加のだしを使用した生地は素材の直球勝負。雑味なしの絶妙な香り。紅生姜の代わりに桜エビを使用することで魚介のダシをさらに加える。
タコを「魚介」ととらえ、シーフードを引き立てる「白ワイン」を仕上げにかけるところが新発想。フルーティな味わいになっている。鹿児島県産の「荒亀節」という粗めの鰹節がカリトロ食感を引き締める。
あのお笑い芸人「千鳥」の二人も若手時代に通ったというその味をあなたの舌でお試しあれ。