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【函館】をもっと楽しむために! ぜひ訪れたいカフェ・喫茶店 10選 

魅力あふれる函館の街でホッとひといき

函館観光は楽しい。朝市でぴちぴちの海鮮丼を食べて坂道や洋館が印象的な風情ある街並みを歩き、ラーメンやスープカレーといったご当地グルメに舌鼓をうちつつ、夜はてっぱんの函館山から全国屈指の美しい夜景を満喫する。

ほかにも多彩な見どころや楽しみ方で人々を魅了する函館は、来るたびに新しい発見に出会える街だ。時間を惜しんでここもあそこもと周りたくなるが、疲れたら街中にたたずむカフェや喫茶店を訪れてみてほしい。まだ知らないとっておきの函館時間が流れているはずだ。

函館で訪れたいカフェ・喫茶店10選(目次)

店舗
(クリックで詳細)
特徴や内容
① ロマンティコ ロマンティカ オリジナルパフェは食べごたえ十分!
② レイモンハウス 元町店 生ソーセージは老舗ならではの絶品
③ みなとの森 函館ベイエリアで本格イタリアン
④ 喫茶 想苑 ジャズが染みる特別な時間
⑤ 茶房 菊泉 函館グルメも楽しめる古民家カフェ
⑥ キングベーク 本店 フレッシュなパンのおいしさに感動
⑦ ティーショップ夕日 丘の上で待つ “最高の瞬間”
⑧ カリフォルニア・ベイビー 函館市民の青春の記憶
⑨ ピーベリー 五稜郭を眺めながら至福のモーニング
⑩ 珈琲専科 巴山 懐かしの洋食メニューやパフェが充実

① ロマンティコ ロマンティカ

オリジナルパフェは食べごたえ十分!

市電「大町」電停から徒歩3分。レトロな建物が点在する弁天町の中でもひときわ目を引く水色の古民家。扉を開けると温かみのあるカフェ空間で、思い思いの時間を過ごすお客さんたちの姿がある。地元の人には「ロマロマ」の愛称で親しまれ、雑誌にも掲載される人気店だ。

アンティーク調の雑貨が味わい深い店内では、パスタやオムライス、ハンバーグセットなどの充実フードメニューでしっかりおなかを満たせる。スイーツ系もいちおしで、レアチーズ、カシスシャーベット、バニラアイス、葛ジュレが層をなす「パフェ・カドー」はスプーンを垂直に下ろして4つのハーモニーが楽しむ食べ方が正解だ。

店頭に並んださくさくのクッキーはいろいろな味があっておみやげにもぴったり。ホールケーキの注文もできるから大切な記念日にも利用したい。

店舗情報
住所: 北海道函館市弁天町15-12 1F
アクセス: 大町電停から徒歩3分
営業時間: 11:00-23:00
定休日: 火曜

② レイモンハウス 元町店

生ソーセージは老舗ならではの絶品

電十字街電停から徒歩5分。函館の地でハム・ソーセージ作りに生涯をささげたカール・レイモン氏の意思と技術を今に受け継ぐ。レイモン氏の工房の跡地に建つレイモンハウスは、1階はショップとフードコーナー、2階には資料館が併設されている。

ショーケースには「ウインナー」や「ボロニア」が看板のソーセージやハム、ベーコンがずらりと並び、思わず目移りしてしまうほど。箱に入れて郵送もできるので函館土産やギフトに利用するのも最適だ。

フードコーナーでは注文を受けてから焼いた熱々を頬張れるホットドッグや焼きソーセージが人気。とくに元町店限定の「チューリンガードッグ」は、めずらしい生ソーセージのホットドッグで、歯を押し返すような弾力と旨みたっぷりのジューシーな味わいを堪能できる。函館の街を散策しながらの食べ歩きにもぜひ。

店舗情報
住所: 北海道函館市元町30-3
アクセス: 十字街電停から徒歩5分
営業時間: [フードコーナー] 9:00-18:00
[ショップ] 9:00-18:00
[歴史展示館] 9:00-18:00
定休日: 年中無休

③ みなとの森

函館ベイエリアで本格イタリアン

函館の人気観光エリア、金森赤レンガ倉庫の一角にあるイタリアンカフェ。函館近郊でとれた肉や魚を大沼産の炭火で焼き上げるなど、シェフのこだわりあふれる料理が自慢。カフェでまったりしつつもしっかり食事もしたいという人におすすめだ。

広場に面した明るい店内でいただくランチは、サラダやスープ、デザートなどがついて1,200円(税別)とコスパの良さもポイント。パスタや炭火焼き、ハンバーグのセットをチョイスできる。また、道産ソーセージとポテトワッフルのプレートランチ(1,000円 税別)はブランチにぴったり。ただし限定6食なので早めのオーダーが安心だ。

デザートワッフルやパンケーキも種類豊富なのでぜひカフェ使いにも。素材の光るアラカルトやちょっと豪華なコースメニューをじっくり楽しみたいならディナータイムがおすすめだ。

店舗情報
住所: 北海道函館市豊川町11-5 BAYはこだて敷地内
アクセス: 十字街電停から徒歩5分
営業時間: [平日] 11:30-21:30
[土日祝] 11:00-21:30
定休日: 年中無休

④ 喫茶 想苑

ジャズが染みる特別な時間

青柳町電停で下車し、函館公園の緑を愛でながら歩くこと約5分。函館山の下山道の一角にたたずむ「想苑」は、山小屋のような外観が風情たっぷりの喫茶店だ。ジャスが流れる落ち着いた店内にはグランドピアノやマスターの集めたたくさんのレコード・CDがあり、不定期でジャズライブも行われる。

しっとりとした雰囲気に心をほどきながらいただくオリジナルのブレンドコーヒーは、やや酸味のある奥深い味わい。13時までのモーニングセットでお得にコーヒーをいただけるほか、ピラフやドライカレーのセット、パフェや自家製パウンドケーキなどもあり、食事も喫茶も楽しめる。

「自分だけのお気に入りにしたい」そんな気にさせるひっそり感が、心くすぐる一店。

店舗情報
住所: 北海道函館市青柳町3-15
アクセス: 青柳町電停から徒歩5分
営業時間: 9:30-21:00
定休日: 第3火曜

⑤ 茶房 菊泉

函館グルメも楽しめる古民家カフェ

末広町電停から徒歩7分。異国情緒あふれる元町エリアでぜひ訪れたい「茶房 菊泉」は、和の粋を存分に感じられる風情たっぷりの古民家カフェだ。建物は大正10年に建てられた酒問屋の別邸(函館の伝統的建築物に指定)をほぼそのままのかたちで再利用。店中央にあるいろりは冬になると火が入り、冷えた足を温めながらお客さん同士がおしゃべりをする姿も。

函館グルメを楽しめることでも人気で、ライスもソースもイカ墨だらけの「ブラックオムライス」や、塩クジラの入った郷土料理「くじら汁」などがおすすめ。また、豆腐と白玉粉で作った3色の白玉がのった「とうふ白玉パフェ」は、胡麻アイスや自家製あんことの相性抜群で見た目も味も涼やかなデザートだ。

和室で木や畳の香りに癒されるのもよし、テーブル席ですがすがしい見晴らしを楽しむのもよし。おだやかな時間と空間の中で心洗われるような喫茶タイムを。

店舗情報
住所: 北海道函館市元町14-5
アクセス: 末広町電停から徒歩7分
営業時間: 10:00-17:00
定休日: 木曜

⑥ キングベーク 本店

フレッシュなパンのおいしさに感動

北海道の素材にこだわるバラエティ豊かなパンやスイーツを提供する「キングベーク」は、昭和4年創業の老舗ベーカリー。亀田本町にある本店と、函館駅前ビル店の2店舗を展開し、“毎日食べたいパン屋さん” として市民も御用達だ。

ブレッド系、サンド系、天然酵母系、惣菜系、とにかく種類が多く、イートインコーナーでは焼き立てを食べられることがパン好きには無上のしあわせ。また、有名なのが360円(税別)の破格でいただけるモーニングB。道産小麦とバターのおいしさがぎゅっとつまったもちもちのトーストとベーコン、とろける卵の三重奏で朝から心ときめく口福を味わえる。

くわえてパスタ、牛丼、カツ丼、ビーフシチューなどパン以外の本気ごはんも朝7時から食べられるのだから向かうところ敵なしといったところ。36年ぶりに復活したスパイシーな「キングカレー」は一食の価値あり。

店舗情報
住所: 北海道函館市亀田本町7-8
アクセス: 五稜郭駅から徒歩7分
営業時間: 7:00-21:00
定休日: 年中無休

⑦ ティーショップ夕日

丘の上で待つ “最高の瞬間”

市電の終点どっく前で降りたら、外国人墓地を通り過ぎてえっちらおっちら丘を登ったその先にあるパステルピンクの趣きある洋館。明治18年築の旧函館検疫所で、その後廃墟化していたところを平成18年に「ティーショップ夕日」として生まれかわった。

店名のとおり、海に沈む美しい夕日が見られることで有名。当然晴れた日には窓際の席に座ることは簡単ではない。けれど “最高の瞬間” には店のスタッフが正面のドアを開け放してくれるので、丘の上からピンク色に染まる空と海を心置きなく眺めることができる。

絶景に圧倒されながらも茶道をたしなむ奥さんの淹れる日本茶のおいしさも忘れてはならない。煎茶・玉露・抹茶・ほうじ茶などをとりそろえ、お茶にあったお菓子も出してくれる。九州や静岡の銘柄が多く、福岡産八女茶の「玉露」(800円)は茶葉にポン酢をかけて食べる一味ちがった楽しみ方が評判だ。

店舗情報
住所: 北海道函館市船見町25-18
アクセス: 函館どつく前電停から徒歩約15分
「船見町」バス停から徒歩3分
営業時間: 10:00から日没まで
定休日: 木曜、第2・第4水曜
※11月下旬から3月中旬は冬季休業

⑧ カリフォルニア・ベイビー

函館市民の青春の記憶

末広町電停から徒歩5分。BAYはこだてや金森倉庫などの観光スポットが並ぶ運河沿いにある水色の一軒家。大正時代の郵便局をリノベーションし、高い天井で開放感のある店内には古きよきアメリカンテイストがただよう。

通称「カリベビ」の看板メニューといえば「シスコライス」。ミートソースとソーセージをバターライスに乗せたもので、函館市民のソウルフードともいえる一品だ。若い時分によく食べていたお客さんがわが子に “伝承” したいと親子で来店することもあるそう。甘めのミートソースがどこか懐かしい味わいで郷愁をそそる。

ほかにもこのミートソースを使ったスパゲティ各種やハンバーグ&ピラフ、ドライカレーなどのフードのほか、スイーツやドリンク類も豊富。オールディーズな雰囲気に浸りながら函館散策の一休みにぜひ利用してみて。

店舗情報
住所: 北海道函館市末広町23-15
アクセス: 末広町電停から徒歩5分
営業時間: [月曜・火曜・水曜・金曜] 11:00-22:00
[土曜・日曜・祝日] 10:00-22:00
定休日: 木曜

⑨ ピーベリー

五稜郭を眺めながら至福のモーニング

五稜郭公園をすぐ目の前にした「ビーベリー」は、香り高い自家焙煎コーヒーに定評のある喫茶店。香りが逃げないようにと2日ごとに焙煎して丁寧に淹れたコーヒーはつうもうなるおいしさだ。

すがすがしい一日のスタートにぴったりなのが午前中限定の「おはようsunセット」と「おねぼうセット」。焼き立てのパンにハーブ入りのオムレツやソーセージ、チーズ&まるごとじゃがいもが入って朝からおなか大満足。サラダとヨーグルト、もちろん自慢のコーヒーもつくので、ゆったりとしたモーニングタイムを楽しもう。

そして何よりのごちそうは四季折々の五稜郭公園の眺め。春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色。初夏はオーナーが大切に育てるバラも美しく咲く。

店舗情報
住所: 北海道函館市五稜郭町27-8
アクセス:「中央図書館前」バス停から徒歩1分
五稜郭公園前駅から徒歩12分
営業時間:[月曜-木曜]8:00-20:00
[金曜・土曜] 8:00-22:00
[日曜] 9:00-18:00
定休日: 月曜

⑩ 珈琲専科 巴山

懐かしの洋食メニューやパフェが充実

五稜郭駅から約1.5㎞先の赤川沿い。遠くから車で乗りつける常連さんも少なくない昭和48年創業の老舗喫茶店だ。赤レンガの柱や年季の入った調度品に昭和風情がただよい、タイムスリップしたような気分に浸れる。

ステーキ、グラタン、ハンバーグ、スパゲティといった昔ながらの洋食メニューがそろいぶみ。なかでも自家製ホワイトソースに魚介をたっぷり入れ込んだ「地中海風ドリア」はおすすめだ。くわえてパフェやサンデーといった冷たいデザートの充実ぶりもこの店の魅力。「特製チョコレートパフェ」や「巴山特製ビッグパフェ」は大きなグラスいっぱいのコンテンツと山盛りフルーツで座ったまま食べるのは難しいかも?

創業当時は珈琲専門店だっとこともあり、コーヒーへのこだわりも一級。日替わりで違う味が楽しめるので、毎日のように通うファンもいる。豆も量り売りで販売しているのでコーヒー好きは要チェックだ。

店舗情報
住所: 北海道函館市富岡町2-36-19
アクセス: 五稜郭駅から車で約2
営業時間: 10:00-21:00
定休日: 年中無休

まだ知らない函館に会いにいこう

海鮮丼、カレー、ラーメン、洋食など、グルメには事欠かない函館。今日は何を食べようかと頭を悩ませるのも観光の醍醐味だ。店候補をあげる際には、ぜひカフェや喫茶店も加えてほしい。長く市民に親しまれるお店も多く、函館の生きた魅力をたっぷりと味わえるからだ。爽やかな風に背中を押されて開いた扉の向こうには、きっとまだ知らない函館があなたを待っているはず。