【広島市】“お好み焼き以外” のおすすめランチ ～市街地編～ ジャンル別に全28選をご紹介

広島市街地のおすすめランチ【洋食】5選（目次）

① Koharu亭

店主の情熱ほとばしる絶品洋食の数々

袋町電停から少し歩いた広島テレビ向かいのビル1階。真っ赤なテーブルクロスのかかるテーブルには箸が置かれているが、洋食がメインのレストラン。厨房を一人で切り盛りする店主が繰り出す料理の数々は、味のレベルは言うまでもなく、料理へのこだわりと愛情がひたひたと伝わってくる、そんな一皿だ。

この店の看板は昔からの多いハンバーグ。お皿をもってみるとずっしり重く、肉肉しさ100％のボリュームがうれしい。6種類の選べるソースをたっぷりと絡めて頬張ると、味わい深い肉の旨みとジューシーな肉汁で口の中がいっぱいに。このハンバーグとカレーの黄金コンビを楽しめるオムライスもはずせない一品。

また、「洋食屋でなぜ？」との疑問はさておき特製ラーメンもためしてほしい。濃厚こくうまカレー味、エビとズワイガニの醤油味、ハーブ香るクリーミートマト味など、オリジナリティあふれる面々がせいぞろい。くわえてパスタ、メンチカツ、広島鶏のチキン南蛮などとにかくメニューの幅が広いこともポイントだ。おしゃれな店内で、店主のほとばしる情熱をびしびしと感じるちょっと他にはない街の洋食屋さん。

② 肉のますゐ

平べったいサービスカツにノスタルジー

八丁堀停電から徒歩2分。店名を掲げた看板の堂々たる文字と心躍るレトロなショーケースはただものではない雰囲気。昭和31年創業の「肉のますゐ」は広島を代表する老舗洋食屋の一つで、親子3代で通う常連客も。上質の肉を中居さんが丁寧に調理してくれるすきやきが創業以来の看板だが、ランチの洋食メニューもはずせない。

ファンの多い「サービスカツ」はおどろきの350円、ライス付き。皿の上に横たわる平べったいカツはラードで揚げられサクサクと小気味よい食感。そこにますゐ自慢のブラウンソースがじんわりと染みてライスが順調にすすむ。豚肉の薄さと噛みごたえ、そして肉の下でいつのまにやらソース色に染められたキャベツとポテサラも、常連おなじみの味わいだ。

ほかにも、カツレツ、プレスハム、オムレツ、ハンバーグがそろう「特ランチ」900円など。“うまい・安い・早い” をかなえる威勢のよさをいつまでも貫いてほしいノスタルジーあふれる洋食屋さん。

③ 洋食　こけもも

付け合わせの完成度からわかる丁寧な手仕事

中区土橋町の洋食屋「広亭タナカ」の2号店として中町にオープンした「こけもも」。喫茶店風情の店内にほっこりしながらシェフこだわりの洋食をいただこう。

11:30からのランチはミートソーススパゲティやハンバーグ、エビのトマト煮、ビーフシチューなどのメニューにスープや一口パン、デザートまたはコーヒーがつく。

他の洋食屋ではあまり見ない「エビのトマト煮」は、海老のぷりぷりとした食感とその旨みが溶け出すこっくりとしたトマトソースがパンにもごはんにも合う一皿。てっぱんのハンバーグは表面は香ばしく中は肉汁たっぷりでも脂っこさはないので軽やかな食べ心地だ。サラダや付け合わせの惣菜からも手間をかけた仕込みと丁寧な調理がうかがえるので、一つ一つじっくりと味わってみて。

また、デザートで人気のプリンは昔ながらのほどよい固さとカラメルソースのほろ苦さがポイント。時代に流されずに独自性を貫く姿勢が料理や店づくりの随所にあらわれる洋食屋だ。

④ リゾート

種類いろいろ！懐かし風情のグラタン専門店

立町駅から歩いて1分ほど。ホテル山城屋の先を左に曲がり赤い看板を見つけたら、ビル3階へのぼっていこう。あるのは扉一つ、中が見えないので不安になるが、一歩入ればホッとするような明るくリラックスした空間が広がる。

この店の自慢はずばり、グラタン。訪れた人の大半がたのむ「グラタンランチ」は、人気トップ3のグラタン＝モナコ・オスカ・アンドレ（なぜこの名前かはスタッフに聞いてみて）とたっぷりのボウルサラダ、手づくりスープがつくもの。ちなみに一番人気はモナコで、鶏肉入りのケチャップライスにホワイトソースがかかった定番中の定番。やさしい甘みのケチャップライスとまろやかな自家製ホワイトソースのコンビは一度食べたらまた食べたいと思わせる味だ。またサラダにもこだわるお店で、名物は「オニオンサラダ」。玉ねぎと鰹節の和テイストがグラタンと絶妙な好相性で箸が止まらなくなる。

ほかにもカツグラタンやタイカレーのライスグラタン、カキフライグラタン、ラザニアなど種類いろいろでメニューを見ながら目移りしてしまいそう。変わらない味に常連客も多いグラタン専門店リゾートで、あつあつのほっこりランチを楽しんで。

⑤ 洋食香房　ミクニ

昔ながらの洋食を童心に帰って味わう

八丁堀駅から徒歩約3分。昔ながらの洋食を食べたくなったらぜひ行ってほしいお店。足を踏み入れると広がる飴色の上品な店内にはテーブル席が並び、仲間と談笑しながら食事をする人もいればコーヒー片手に一人でのんびりくつろぐ人も。気取らない雰囲気が魅力だが、通販で全国配送もする広島の有名洋食店だ。

看板メニューは昭和16年の創業から3代わたって受け継いできた自家製デミグラスソースを使ったタンシチュー。広島産和牛タンはほどけるように和柔らかく濃厚な味わいだ。このタンシチューを手軽に楽しめるサービスランチは、ほかにハンバーグが不動の人気。貫禄する感じさせる黒々としたハンバーグの上には目玉焼きがどん！ 箸でハンバーグを二分すれば、あふれ出す肉汁と深みのあるデミグラスソースに黄身がしたたり、これ以上ない三重奏をかなでる。まだ物足りない、という人はかにクリームコロッケとハーブエビフライの豪華なダブルトッピングで満腹ランチを堪能しよう。

昭和を知る人も知らない人も、懐かしい気持ちに浸れるお店。