名古屋で美味しいフグを食べよう
冬の味覚といえば、ふぐ。てっちり(ふぐ鍋)、てっさ(ふぐ刺し)などの定番料理からお店独自の創作ふぐ料理まで、季節限定の味覚を味わい尽くしたい。名古屋でふぐ料理が楽しめるお店をピックアップ。
名古屋でふぐが旨いお店10選(目次)
店舗 (クリックで詳細) |
特徴や内容 |
① 名古屋 浅田 | 味だけでなく器も楽しめる食事 |
② 可ん寅(かんとら) | 名古屋初のふぐ料理店 |
③ 魚鉄(うおてつ) | 旬の会席料理 |
④ 美舟 | 日本酒がふぐ料理にマッチする |
⑤ 山葵野(わさびの) | 旬の食材が楽しめる小料理屋 |
⑥ 割烹きらく | 北海道産の天然魚介を空輸するお店 |
⑦ 楽楽楽(さんらく) 八事店 | 旬の魚介類と和牛と本格ふぐ料理 |
⑧ 冨士屋本店 | 昭和12年創業の伝統の和食 |
⑨ フグ料理 徳福 | コスパの良いふぐ専門店 |
⑩ 百福 | 絶品の国内産高級とらふぐ |
① 名古屋 浅田
味だけでなく器も楽しめる食事
JRセントラルタワーズ・タワーズプラザ12Fにある「名古屋 浅田」。慶應3年(1867年)に創業した旅人宿「浅田」をルーツに持つ、加賀料理の店だ。
名古屋駅にありながら、都会の喧騒を忘れるひっそりした雰囲気。畳敷きの個室とカジュアルなテーブル席が用意されているため、さまざまなシチュエーションで活用できる。アクセスがよいのもメリットのひとつ。
食材の鮮魚はもちろん、野菜、水・蕎麦粉にいたるまで産地金沢から直送。また、加賀藩前田家のルーツである東海地区の食材も取り入れ、素材の持ち味が最大限に生きた丁寧な料理をいただける。
ドリンクには加賀料理にぴったりな北陸の日本酒を始め、地元の銘酒やオリジナル純米大吟醸も。テーブル席の会席には、2時間のフリードリンク付きコースも用意されている。
旬の季節にはてっさやから揚げなど、ふぐ料理の提供も。タイミングがよければ、石川を代表する珍味「フグの粕漬」も食べられる。美しい器が、料理の味を引き立ててくれるに違いない。
独自の食文化を培った加賀料理の味を、ぜひその舌で味わってほしい。
[土曜、日曜、祝日]11:00-15:00/17:30-22:00
② 可ん寅(かんとら)
名古屋初のふぐ料理店
栄駅から徒歩3分の場所にある「可ん寅」は、昭和9年に名古屋初のふぐ料理店として開店した老舗店。使用するふぐは天然とらふぐのみである。
いくつかのコースがあり、ふく刺、ふく寿司、ふく唐揚げなど定番ふぐ料理から、ふく正油焼、ふくサラダなどのオリジナル料理も登場する。
店内は和空間となっており、カウンター席に座ると職人がふぐをさばく様子を目の前で見られる。カウンター席のほか、テーブル席や個室などさまざまなタイプの席があり、接待やお祝いごとで使う人も多い。
ランチであれば2,000円ほどでふく雑炊に小鉢やデザートがついた「ふく雑炊御膳」が食べられる。ふぐの形をしたかわいい「ふく最中」はお土産にもぴったり。
冬の王者とらふぐは驚くほどの弾力。味がしっかりしているので、シンプルな味付けで十分おいしい。上品で深みがあるふぐの白子は、ふんわりと軽く口の中でとろける。知識豊富なおかみさんの話を聞くのも楽しみのひとつだ。
5月からの鰹、6月からの鱧もふぐと肩を並べる人気料理。高級店でありながら温かな雰囲気の当店で、絶品ふぐ料理を堪能しよう。
③ 魚鉄(うおてつ)
旬の会席料理
名古屋の中心街から少し離れた場所にあり、市内の隠れ家的名店として人気が高い「魚鉄」。外装内装ともに和のイメージが忠実に再現されており、数人での個室から100人規模の宴会場まで幅広いシーンで利用できる。
送迎バスが用意されているので、大人数での食事にも最適。バリアフリーの館内はエレベーター完備で、お年寄りにも安心だ。キッズメニューも用意されている。
提供される料理は旬の食材にこだわった懐石料理の数々で、希望のシチュエーションによって料理人が最適のコースを提案してくれる。
焼き物の器が暖めてあったりお祝いごとの時には特別サービスをしてくれたりと、心遣いも素晴らしい。結納やお食い初めなど、人生の節目に使う人も多いという。
夏には鱧会席、冬には、ふぐ鍋やあんこう鍋のコースも。8,800円~と言う手ごろな値段なのもうれしい。コースにもよるが、てっさにから揚げ、ふぐ鍋と最初から最後までふぐ三昧である。
魚も肉も楽しみたい人には「とらふぐと和牛しゃぶしゃぶコース」がおすすめだ。
④ 美舟
日本酒とふぐ料理のマリアージュ
地下鉄東山線の藤ヶ丘駅から1分場所にある「美舟」。世界97カ国を回る外国航路船のコックとして、長年経験を積んだシェフが作る料理を堪能できる。
席はカウンター、個室のみとゆったりできる雰囲気。席をつなげれば団体でも利用可能だ。大きないけすに泳ぐふぐが、テンションを上げてくれる。
師崎から直送されるとらふぐを始め、600坪の自家農園で採れた野菜、佐賀県のイカなど食材にも妥協がない。日本酒は地酒にこだわり、地元の銘酒「蓬莱泉空純米大吟醸」も用意されている。
天日干したふぐひれを使用したひれ酒は、冷酒で飲むのもおすすめ。口の中でじんわりとろける「白子酒」は一飲の価値あり。
ふぐ料理がメインとなっていて、ふぐづくしコースは「美舟」や「羽豆」などをはじめ、贅沢なふぐしゃぶメインのフルコースまで幅広い価格設定で用意されている。
単品には「ふぐ焼売」「ふぐ白子豆腐」「てっぴサラダ」なんていう変わり種メニューも。ふぐ好きにはたまらない店だろう。
[日曜、祝日]17:00‐22:00 (L.O.料理21:00ドリンク21:00)
⑤ 山葵野(わさびの)
旬の食材が楽しめる小料理屋
地下伏見駅4番出口よりすぐの割烹料理店「山葵野」。四季折々の旬の食材をふんだんに取り入れた、日本料理が自慢の店だ。
名古屋を代表するビジネス街にあり、接待などで利用する人も多い。1,000円台から楽しめるランチメニューもサラリーマンに人気だ。
素材選びに一切の妥協を許さない大将は、その日その時に最高の状態の食材しか使用しない。当然、おすすめメニューは毎日変わり。極上の逸品が味わえる。
中でも店主がもっともこだわりを持っているのが手打ち蕎麦。長年の研究の末完成した蕎麦は、喉越し、香り、風味すべてにおいて蕎麦好きをうならせること間違いがない。
冬季限定のふぐコースはてっさ、唐揚げ、てっちり、〆の雑炊となっており予算に合わせて内容アレンジ可能(前日までに予約)。
そのほか、寿司職人としての修業時代の経験を生かした「押しずし」など、熟練の技が光る逸品が楽しめる。『本当に上手い和食』が食べたい人はぜひ「山葵野」へ。
[月曜-金曜]17:30-22:30(L.O.22:00)[土曜、祝日]17:30-22:00(L.O.21:30)
⑥ 割烹きらく
北海道産の天然魚介を空輸するお店
地下鉄東山線亀島駅より徒歩5分の場所にある「割烹きらく」。北海道岬水産から空輸される、新鮮な魚介類を料理長自慢の割烹で提供する。
カウンターはヒノキの1枚板、テーブルはイチョウの1枚板と店内はほっと落ち着ける雰囲気。『喜楽』という角印の通り、ゆったりくつろげる場所だ。オレンジ色の優しい灯が、心をゆるませてくれる。
養殖物は一切使用せず、油もオリーブオイルと米油のみ。単品はなく、メニューは日替わりのコースのみというこだわりよう。有田焼をはじめとするアンティークの器も見ものである。
料理に合わせる日本酒も、新鮮な魚介とのマリアージュを極めた品々を揃えている。お酒に合わせて器を変え、冷酒はより冷たく、熱燗は温かいままいただける。
コースには北海道の魚貝を堪能できる「北海道コース」のほか、約15,000円~の「きらくおまかせコース」など。冬場には、生の毛ガニも食べられる。
10月~3月はふぐコースも用意されており、てっ皮、てっさ、唐揚げ、焼き、てっちり、雑炊、デザートといった内容となっている。
⑦ 楽楽楽 八事店
旬の魚介類と和牛と本格ふぐ料理
楽楽楽 八事店は、季節の食材とふぐ、スッポンを楽しめる店。八事店のほか、名古屋の東・上社にも店舗を構える。
板前が目の前で調理してくれるカウンター、畳の座敷、掘りごたつの個室など、場面によって席を使い分けられるので、記念日や大切な日にもおすすめだ。
また、ソムリエと酒ディプロマが常駐しており、料理とマリアージュするお酒のセレクトもお任せ。日本酒ではなく、ワインと楽しむのもよいかもしれない。
ふぐは最高級の天然とらふぐを使用し、野菜から調味料まですべてにこだわりをもつ。テイクアウトができるのもありがたい。自家製ポン酢や薬味がついたテイクアウトは当日予約も可能だ。名古屋名物天むすをイメージした「ふぐむす」は、子どもにも喜ばれるだろう。
ふぐのコースは5,500円から楽しめる。例年11月後半~4月中旬、白子の入る季節のみ提供する11,000円の特上ふぐコースが人気。
内容は上鉄刺またはぽっきり、ふぐ唐揚、焼白子、白子うに蒸、上鉄ちり、雑炊となっている。
⑧ 冨士屋本店
昭和12年創業の伝統の和食
地下鉄栄駅出口より徒歩3分の場所にある「冨士屋本店」。創業は昭和12年、創業以来ふぐのなかでも最高級のとらふぐのみを調理している。
カウンター席もあり、おひとりさま大歓迎。全席掘りごたつの2階は最大38名収容可能で、忘年会や新年会にもおすすめだ。海鮮鍋や牡蠣鍋など、さまざまなコースが用意されている。
ふぐはとらふぐの中でも厳選した上級なものを使用。料理長特製の自家製ポン酢がふぐの味を引き立てる。刺身はもちろん、ふぐのアラ焼きや湯引きなどメニューもバラエティ豊かだ。
日本酒や焼酎などの品揃えも豊富で、とらふくヒレ酒が一番人気。栄でありながら、1,000円以下と言う価格もありがたい。つぎ酒は605円でできる。
とらふぐ料理は10月~3月の期間に提供しており、ふぐ刺、ふぐ鍋、ふぐのアラ 塩焼・醤油焼、白子焼、湯引き、煮こごりなどが楽しめる。
完全予約制のものもあるので事前にチェックが必要だ。
[土曜]17:00-22:00
※甘味処(3階)は、火曜-土曜 12:00-17:00
⑨ フグ料理 徳福
コスパのよいふぐ専門店
丸の内駅5番出口より徒歩3分の場所にある「徳福」は、数あるふぐ料理店のなかでも比較的リーズナブルな価格でふぐが楽しめる店だ。
メニューにはすべてふぐが使われ、さまざまな調理法でふぐの旨味を味わい尽くせる。値段はお手頃でも、味はすべて本格的だ。
長崎や熊本から届く新鮮な活けふぐを店内で捌くので、てっちりはまだ身がピクピク動いていることも。
福岡出身の調理人が作るふぐ料理を引き立てるのは、九州産の醤油や徳島のスダチ、北海道の昆布など10種類以上の厳選素材を独自配合したこだわりのポン酢。ニンニクが効いた辛めのもみじおろしでいただくのもおすすめだ。
コースは6,000円~となっており、おすすめは8,500円の「禄コース」。ゆびき、てっさ、唐揚げ、焼きふぐ、泳ぎてっちり、雑炊、デザートといったメニューになっている。
鮮度抜群のふぐ料理を、ぞんぶんに堪能できるだろう。
⑩ 百福
絶品の国内産高級とらふぐ
地下鉄東山線新栄駅徒歩5分ほどの場所にある「百福」。国産の高級とらふぐを贅沢に使用した料理を提供する店だ。
入り口にあるいけすでは生き生きと泳ぐふぐの姿を見ることもでき、新鮮さがうかがえる。
お酒にあてにちょうどよいてっさや唐揚げ、煮こごりなど逸品料理が充実。ぴくぴくと動く捌いたばかりのふぐの身に驚く人も多い。
炭火でじっくりこんがり焼き上げた「焼きフグ」は、肉厚のふぐの旨みが凝縮され、噛めば噛むほど味わい深い。
コースは5,500円~で、ゆびきの突き出しに鍋皮やてっさ、雑炊などがつく。おすすめは7,700円の「大黒コース」。焼きふぐの旨味が思う存分に味わえる。すべてのコースで、+400円でてっさはぶつ刺しに変更可能。
この値段でこの満足感はなかなか味わえない。
美味しいフグ料理を食べよう
ふぐの旬は秋の彼岸から春の彼岸までと言われている。お店によっては提供時期が限られているので注意が必要だ。事前に調べて予約してお店に行こう。