少し歩いてでも行きたい!こだわりちゃんこのお店6選
こだわり① 割烹 吉葉
割烹 吉葉
JR両国駅から北側に徒歩10分ほど。1980年代まで大相撲の本場所が行われた「蔵前国技館」、以降現在も大相撲興行の中心となっている「両国国技館」ともに10分圏内の位置に存在したのが旧宮城野部屋だ。1980年まで使われたこの部屋を改修し、ちゃんこ鍋や海鮮を提供する割烹に生まれ変わったのが「割烹 吉葉」である。
大鵬・柏戸・佐田の山の大型横綱の時代に個性派力士として活躍した関脇明武谷・陸奥嵐などが稽古した土俵がそのまま店内中央に残っており、雰囲気は十分。一時は最後のソップ型(やせ型力士のこと)とも呼ばれた明武谷関にちなんでソップ味(鳥だし醤油味)のちゃんこと行くのはいかがだろうか。
ちゃんこをはじめとする料理の味が確かなのはもちろんのことだが、割烹 吉葉さんの魅力は土俵を用いたパフォーマンスにある。大相撲の巡業などで行われる相撲甚句や、元三役格の呼び出しさんによる円卓席客の呼び出しに、相撲中継最後に耳なじみのある「矢倉太鼓」など、大相撲文化を思い切り満喫することができるお店である。相撲観光の一環にもおすすめできるエンタメ性抜群のお店だ。
住所:東京都墨田区横網2-14-5
[東京場所中の日曜・祝日]17:00-22:00(L.O.21:10)
こだわり② ちゃんこ道場 本店
両国で40年以上 ちゃんこ居酒屋で横綱飲み
両国の地にオープンして40年。9種類のちゃんこ鍋の他、多彩なメニューで飲める両国切っての居酒屋が「ちゃんこ道場 本店」である。ちゃんこ鍋専門店というよりは、居酒屋の幅の広い仕入れからバリエーションに富んだちゃんこを提供するお店、といったほうが正しいだろう。
ちゃんこだけで勝負するお店ではないため、ナンコツやとりのから揚げ、鮭ハラス焼きに枝豆冷ややっこなど、居酒屋で頼みたくなるようなメニューが一通りそろっている。特に海鮮に関しては評価が高く、コースについてくる刺し盛りでもその実力がわかるだろう。
9種のちゃんことシメのきしめんが人気な夜に対して、ランチは海鮮を用いた定食が人気。やや値上がりしてしまったが、それでもなおおいしい海鮮ランチのお店として人気だ。
住所:東京都墨田区緑1-28-4
こだわり③ 割烹ちゃんこ 大内
アットホームな割烹の鳥そっぷちゃんこ
テレビドラマ「孤独のグルメ」にて「一人ちゃんこ」として取り上げられたこともあるお店、「割烹ちゃんこ 大内」。ランチでもしっかりとしたちゃんこを食べられるとして人気のお店だ。
話タイトルにもあるように、一人でちゃんこ鍋が楽しめる珍しいこのお店。おすすめのちゃんこはドラマに登場した「とりそっぷ」だ。13種類もの具材の入った鍋にはつみれ、もも肉をはじめとする具材からでた何重もの出汁が残り、シメのうどんのうまみ風味の豊かさは両国でも随一のものである。
割烹という名前から会計には少し身構えてしまうが、一品料理に刺身から天ぷらまでがっぷり四つで飲まなければかなりお手頃にちゃんこ鍋を楽しめるお店である。
また、ちゃんこ以外のランチ定食は1,000を切る安さ。割烹のいい素材を生かした焼き魚などの定食は地元のお客さんで賑わっている。
住所:東京都墨田区両国2-9-6
こだわり④ 力士料理 琴ヶ梅
元祖塩ちゃんこに収まらない名店
マツコの知らない世界で「タルタル唐揚げ」が取り上げられたこともあるお店、「力士料理琴ヶ梅」。水晶鍋と呼ぶ塩ちゃんこはお取り寄せメニューとしても人気がある。この水晶鍋が、塩ちゃんこの元祖ともいわれている逸品だ。
元関脇 琴ヶ梅関が現役引退の際に、所属していた名門佐渡ヶ嶽部屋のちゃんこ長とともに立ち上げたこのお店。元ちゃんこ長が料理を担当するだけあり、最も相撲部屋のちゃんこに基づいたちゃんこが味わえるといってもいいだろう。
また「ゆずの冷やしちゃんこ」など、ちゃんこの幅を広げるメニューも開発しており、こちらも人気。力士の実力だけでなく、ちゃんこのおいしさにも定評のある佐渡ヶ嶽部屋の味。両国からは少し離れるが、それでも訪れて味わいたい名店の料理だ。
住所:東京都墨田区錦糸3-4-4 サガラビル 1F
こだわり⑤ 料亭 時葉山
ちゃんこもおいしい割烹 時葉山
都営大江戸線両国の隣駅森下駅から歩いて7分。そこから都営新宿線でとなり駅の菊川駅を最寄りとするちゃんこ鍋を出す割烹が、「料亭 時葉山」である。
時津風部屋出身の力士「時葉山」が引退後に創業したちゃんこ鍋の老舗であり、他店と一線を画した高級路線の小料理屋的な一面も持つお店である。コースで提供されるメニューのメインとしてちゃんこ鍋が振る舞われるが、その前に振る舞われる前菜や刺身のクオリティの高さからぐっと客の胃袋を引き付ける。そしてメインの鍋、雑炊、デザートに至るまで丁寧な接客とともに振る舞われる。価格設定にも満足できるお店だ。
また、時葉山さんは日本酒メニューにも定評がある。「十四代」をはじめとするいわば高級酒を、日本酒の仕入れで絶大な支持をあつめる「はせがわ酒店」から仕入れているが、それらの飲み放題メニューが時間無制限4,000円で提供されている。おいしい魚とちゃんこでゆっくり飲むのに最適のお店としておすすめしたい。
住所:東京都江東区森下4-24-10
こだわり⑥ えり瀬
フレンチから転身 異色のちゃんこ
JR両国の隣駅である、浅草橋駅(中央総武各駅停車)と馬喰町駅(総武本線)の間に位置するちゃんこ鍋のお店が「えり瀬」さん。魚へんに入ると書いて魞(えり)瀬と読むお店だ。
もともとフレンチを開業していた店主が、あまり軌道に乗らないとある親方に相談したところ、ちゃんこ屋を進められて業態を変えたというこのお店。店主が自信をもって提供するのは塩味のちゃんこ。土鍋ではなく鉄鍋で提供されるちゃんこは出汁が効いており、ナンコツ入りのつくねなどの具材とスープの相性が抜群。
またこのお店では季節に合わせてちゃんこ以外の鍋も提供されている。フレンチ出身の店主が選んだ食材の季節鍋はぜひ一度味わっていただきたい逸品。鴨鍋にはシメが蕎麦など、ちゃんことは違った楽しみ方ができる。
ランチは浅草橋でも屈指の人気店。780円均一のランチメニューはメインがおいしいのはもちろん副菜も豊富。連日近所のビジネスマンで賑わいを見せる。
住所:東京都台東区柳橋1-3-7 小島ビル 2F
JR総武線浅草橋駅 徒歩1分
都営浅草線浅草橋駅 徒歩1分
JR総武線馬喰町駅 徒歩5分
まとめ
大相撲の歴史とともに年々深まっていく両国のちゃんこ文化。大相撲を観戦だけして帰るにはあまりにもったいない街「両国」の、一つの大きなエンターテイメントとなっている。
部屋や年代、ちゃんこ長などの変化により、その性格を大きく変えるちゃんこ鍋。力士ゆかりの部屋料理も食べ、胃袋でも相撲文化を満喫してみてはいかがだろうか。
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