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高円寺のおすすめランチ店10選【カフェ、喫茶店、定食屋】

「種々雑多」が魅力の高円寺でおいしいランチ店を探そう

高円寺といえば「阿波踊り」を思い出す人も多いだろう。一商店街の行事として始まった阿波踊りは、今や約100万人の観客が訪れる東京の夏の風物詩となった。

それ以外にも、東西南北に走る昔ながらの商店街やアーケード、そこに点在する古着屋やライブハウス、歴史ある銭湯や寺社仏閣など、高円寺にはさまざまな顔がある。

また、地域の底力ともいおうか、個人店が多いことも特徴だ。駅前の目抜き通りや中央線の高架下、そしてせまい路地裏に至るまで、じつに多くの店舗が看板を下げる。

そんな中から、この記事では高円寺のグルメスポット、とくにおいしいランチをいただける店に焦点を当てた。変化に富んだ街の魅力を映し出したような個性溢れる店の中から、ぜひお気に入りを見つけてほしい。

高円寺のおすすめランチ店 10選

①HATTIFNATT(ハティフナット)【カフェ】

メルヘンチックな世界で至福のカフェタイムを

高円寺駅北口から徒歩5分、あづま通り商店街にある古民家を改装したメルヘンチックなカフェ。小さな扉を開けて木の階段を上ると、テイストの異なる2つの部屋が広がる。手前の部屋はナチュラル系のインテリアでまとめられた落ち着いた雰囲気。その奥には壁一面にカラフルな動物のイラストが描かれた絵本のような空間だ。さらにやや急なはしごを上ると、木のぬくもり溢れるロフト席があらわれる。隠れ家感満載のこの特等席は人気が高く、予約が必須だ。

おしゃれな雰囲気だけでなく、レベルの高い料理もしっかり楽しもう。こくのあるホワイトソースが決め手の「玄米きのこたっぷりドリア」やひき肉の代わりに刻んだたこが入った「たこのタコライス」、煮込んだ野菜の旨みたっぷりの「玄米トマトカレー」など、どれも本格的な味わいだ。

食事のあとは、ぜひデザートでしめてほしい。かぼちゃクリームと甘酸っぱいりんごがマッチする「かぼちゃ君ちのモンブラン」、ヘーゼルナッツとキャラメルの香ばしさが食欲をそそる「さくさくシフォンのバナナのショート」など、見た目も華やかな絶品スイーツはおすすめだ。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺北2-18-10

アクセス: JR中央線高円寺駅北口から徒歩4分
営業時間: 月曜-土曜 12:00-23:30
日曜 12:00-22:00
定休日: 不定休
価格帯: 1000円-1999円

 

 

②Dogberry(ドッグベリー)【カフェ】

テーマは「高円寺のもう一つの家」。抜群の居心地の良さを味わって

高円寺駅北口から徒歩3分。建物の2階で入口が少しわかりづらいが、大きな黒い看板を目印にしよう。店内は程よく照明が落ち、ヴィンテージ風のインテリアでまとめられたムーディな雰囲気。仕切りを利用した半個室的な空間で、まったりと食事を楽しめる(もちろん夜はお酒も充実)。ゆったりしたソファ席や、大人数OKの座敷もあり、シーンに合わせた利用が可能だ。

ランチは数量限定の「デリプレート」のほか、「カレープレート」と「ベジタブルプレート」を用意している。人気のカレーはタケノコとオクラがごろごろ入ったうえに半熟の目玉焼きがトッピングされ、食べ応え十分。そのほかのプレートも総じてボリューム満点でコスパ良好だ。また、自慢のスイーツもランチセットでお得に食べられのがうれしい。

ちなみにランチタイムは11時半から17時半までと余裕がある。さらに子連れはもちろん、ペット同伴もウェルカム! ゆるやかな高円寺タイムに暮らす人々の憩いの場となっている。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺北3-24-6 フォーラム高円寺2F

アクセス: JR高円寺駅北口から徒歩3分
営業時間: 日曜-木曜・土曜・祝前日 11:30-翌3:00
金曜 17:00-翌3:00
定休日: 無休
価格帯: 昼1000円 夜1000円-3000円

 

 

③Baby King Kitchen(ベイビーキングキッチン)【カフェ】

子どもの心を忘れない大人へ。お子様ランチが食べられるカフェ

高円寺北口を出て左手の中通り商店街にある「お子様ランチ」で有名なカフェ。子どもの屋根裏にある秘密基地をイメージしたという店内は遊び心満載。まず特徴的なのは赤いすべり台とぶらんこで、子どもはもちろん大人も遊んでよい。部屋の至るところに絵本やおもちゃ、らくがき帳などがあり、料理を待つ時間もわくわく楽しい。

店の代名詞ともいえるお子様ランチは、定番のほかに、女の子心をくすぐる「お姫様ランチ」やちょっとぜいたくな「王様ランチ」もある。チキンライスにのせた旗まで手作りという気持ちのこもったお子様ランチは、子ども心を忘れない大人にも大人気だ。

また、映画や絵本に出てくる料理をアレンジしたオリジナルメニューもこの店の代名詞。「おばあちゃんと焼いたニシンのパイ」や「黒猫が大好きなホットケーキ」など、おなじみのシーンを思い浮かべながら食べたい。ほかにも、ハンバーグ、ピザ、オムライス、ロコモコ、ハヤシライス、豚角煮丼などメニューは種類豊富。かわいらしい店の雰囲気をまといつつも、味はどれも本格的でどこか懐かしい。「お母さんの味」が原点にあるというオーナーのこだわりの表れだろう。

店のスタッフは親切でフレンドリー。男子だからと躊躇は無用。年齢性別かかわらず、だれもが楽しめるお店だ。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺北3-2-15 珍来ビル2F

アクセス: JR中央線高円寺駅北口から徒歩3分
営業時間: 11:30-23:00
定休日: 不定休
価格帯: 1000円-2000円

 

 

④Yonchome Café(ヨンチョウメカフェ)【カフェ】

映画やドラマのロケ地としても有名な高円寺の老舗カフェ

高円寺南口すぐのビル2階にある老舗カフェ。業界人の出入りも多く、映画やドラマの撮影に使われたり、楽曲の題材になったこともある。といっても派手な印象はなく、店内は開放的でリラックスした雰囲気だ。

充実したフードメニューには定評があるうえ、ランチはコスパの良さも魅力だ。全品サラダとコーヒー(紅茶)がついて税込800円、ライスとパスタは大盛りサービスがある。メニューは日替わりのランチディッシュ、ライスディッシュ、パスタ、パンメニューから選べる。ハンバーグ、チキンのトマト煮込み、ハッシュドビーフ、タコライスなどがあるが、内容は週によっても変わるので、飽きることがない。プラス210円でデザートをつけるのもおすすめだ 。

窓の外に目を向けると、ロータリーを歩く人々や、東西へ行き交う中央線が見える。カジュアルな中にどこか非日常的なムードが漂うヨンチョウメカフェ。ステンドグラスやアンティークの時計など、オーナーこだわりのインテリアが物静かに配置された唯一無二の空間で、しばし時間を忘れておいしいランチを堪能してはどうだろう。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺南4-28-10 高円寺リリエンハイム 2F

アクセス: JR中央線高円寺駅南口から徒歩1分
営業時間: 日曜-木曜 11:30-翌0:00
金曜-土曜 11:30-翌1:00
定休日: 無休
価格帯: 昼1000円-1999円 夜2000円-4000円

 

 

⑤トリアノン【喫茶店】

有名洋菓子屋が営む喫茶店はフードメニューも本格派

昭和35年創業で、受賞歴も多い老舗洋菓子屋だが、喫茶の食事メニューもファンが多い。ミートソース、サンドイッチ、ピザトースト、カレーライス、ビーフシチュー、グラタンなど、昔ながらの洋食が食べられる。ミートソースやナポリタンは、別添えで粉チーズがたっぷりついてくるのがこの店の特徴。これでもかというくらい豪快にチーズをかけて、濃厚マイルドなおいしさを堪能するのがおすすめだ。トースト系も食べごたえ十分で人気のメニュー。ピザトーストは淵がこんがりと焼かれた厚切り食パンにこくのあるトマトソースと野菜やチーズがたっぷりとのる。真ん中に添えられた爽やかな酸味のピクルスがアクセントだ。

ランチタイムでは、お好みのフードメニューがドリンクと本日のデザートがついて200円引きで食べられる。

ランチセットのデザート以外にも、パフェやメロンフロートなど定番の喫茶店スイーツもいろいろある。銀の皿でサーブされるプリンはフルーツや生クリームが盛り付けられ、ちょっとレトロな雰囲気が魅力だ。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺南4-26-12 1F

アクセス: JR中央線高円寺駅南口から徒歩1分
営業時間: 10:00‐21:00
定休日: 無休
価格帯: 1000円

 

 

⑥七ツ森【喫茶店】

おいしい食事とコーヒーを楽しみながら昭和レトロな世界に浸る

昭和53年創業の老舗喫茶店で、遠方からわざわざ訪れるファンもいる名店。創業当時そのままの店内には年季の入ったアンティークが点在し、一歩足を踏み入れたとたん昔懐かしい昭和の時代にタイムスリップする。

七ツ森の看板メニューといえば、テレビで紹介されたこともあるトップにケチャップならぬ海苔のあしらわれた「オムごはん」。牛肉のしぐれ煮ときのこの入った和風オムライスだ。ふわふわのオムレツを開いてごはんと一緒に口に入れると、しぐれ煮の甘がらだと山椒のぴりりとした辛みがあいまって絶妙な味わい。野菜カレーも定番で、大根や蓮根、カボチャなどの野菜がゴロゴロ入って食べごたえ十分だ。そのほか、まんまる卵黄がのったキーマカレーや、手作りデミクリームソースがやみつきになるハンバーグなどがある。ごはんものとパスタの日替わりランチもおすすめで、スープ、サラダ、コーヒー(紅茶)がセットになる。

「七ツ森」の店名は、店主が読んでいた宮沢賢治の童話からとったものだという。おいしい食事やコーヒーに舌鼓を打ちながら日常の喧騒を忘れ、ノスタルジックな気分に浸ってみてはどうだろうか。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺南2-20-20

アクセス: 東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅から徒歩4分
JR中央線高円寺駅から徒歩9分
営業時間:【ランチ】平日11:30‐14:30 土・日・祝日11:00‐14:00
【ディナー】平日17:30‐23:30 土・日・祝日17:00‐23:30
定休日: 無休
価格帯: 1000円

 

 

⑦ぽえむ【喫茶店】

坂道にある街の小さなコーヒー専門店

おいしいコーヒーとともにランチを楽しみたいという人はこちら。珈琲豆や珈琲ゼリーの量り売り、持ち帰りもできる珈琲専門店で、場所は高円寺南口から徒歩約3分、氷川神社近くにある。

2種類のチーズがまろやかにとろけるダブルチーズトーストや、マリネ野菜がたっぷりで断面も美しいハムサンド、どこか懐かしい味わいのハヤシライスなどが、コーヒーとセットになる。コーヒーはジャーマン、フレンチ、アメリカンなどから好みの種類を選ぼう。また、香ばしいスコーンやふわふわのシフォンケーキ、チョコの旨みが生きるクラシックショコラなど、スイーツも充実している。

赤レンガのかわいらしい店舗はこじんまりとした印象だが、奥に、外から見えないスペースがある。天井の梁などが山小屋のような雰囲気で、ホッとできる空間だ。ランチのあとはマスターが一杯ずつ丁寧に淹れてくれたおいしいコーヒーを味わいながら、ゆったりとした午後を過ごしてみてはどうだろう。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺南4-44-5

アクセス: JR中央線高円寺駅南口から徒歩2分
営業時間: 11:00‐22:00
定休日: 無休
価格帯: 1000円

 

 

⑧タブチ【定食屋】

カレーもラーメンも定食も食べたい人はここ!

高円寺の高架下を阿佐ヶ谷方面へ4分ほど歩くと見えてくる、真っ赤な看板と真っ赤なテントが目印。そこに書いてあるとおり、ラーメンとカレーが定番なのだが、カレーを食べている人が圧倒的に多い。カツカレー、スタミナニンニクカレー、牛丼とのW盛り。50円プラスの辛口カレーはルーの色が明らかに濃くなって味もパンチが増大。マイルドなふつうカレーとその日の気分で食べ分けているお客さんもいる。ラーメンはやさいラーメンやマーボメン、チャーシューメンなどがあり400円または450円と非常にリーズナブル。「カレーとラーメン、決められない!」という人は、いっそのことカレーラーメンを注文してしまおう。そのほか、生姜焼きやフライもの、豚みそ炒めなどの定食も人気だ。

決して広くはない店内で、食材ストックの入った段ボールがすぐそこまで迫る。しかしこの雑多な雰囲気が、なんとも心落ち着くから不思議だ。ふとしたときに無性に恋しくなるタブチのカレーや定食は、高円寺住民のソウルフードなのかもしれない。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺南3-67-1

アクセス: JR中央線高円寺駅から徒歩4分
営業時間: 11:00-22:00
定休日: 日曜日
価格帯: 1000円以内

 

 

⑨定食のヤシロ【定食屋】

「早い!安い!うまい! おふくろの味」昔ながらの大衆定食屋

高円寺北口の中通り商店街をぶらぶらと歩いていると、突如目に入る明るい黄色の看板。大きな文字で「定食のヤシロ」と書いてある。中に入ると昔懐かしい大衆食堂の風情が広がっている。小ぶりな緑色のテーブル席と、はしっこに麦茶のポットや灰皿が無造作に置かれたカウンター。その上には、家庭味あふれるさまざまな惣菜が大皿にのせられて一列に並んでいる。

店名に冠しているだけあり、定食メニューは各種ある。さばの味噌煮定食、さばの塩焼き定食、ハンバーグ定食、豚汁定食などなど。また、ハムエッグ、ウィンナー炒め、お浸し、冷奴、きんぴら、大根煮、卵焼き…、一品ものの種類が多く、1つ150円~ととにかく安い。このため、その日の気分で好きなものを選びオリジナルの定食を作るのも楽しいだろう

外食が続いたとき、実家の味が恋しくなったとき、仲間と他愛のない話をしながら食事をしたいとき、何も言わずただ、一人でごはんを食べたいとき。「定食のヤシロ」はきっと優しく迎えてくれることだろう。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺北3-17-3

アクセス: JR中央線高円寺駅北口から徒歩4分
営業時間: 10:30‐15:00 17:00‐23:00
定休日: 日曜日
価格帯: 1000円以内

 

 

⑩七面鳥【定食屋(町中華】

町中華といえばここ!定番のオムライスは懐かしいおいしさ

高円寺の町中華を代表する名店。昭和感満載の香ばしい店構えにものおじすることなく中に入ると、昔ながらの大きなコの字型のカウンター席と、小さな赤いテーブル席がある。ランチ時はこれらの席が満席になることもあり、待ち時間覚悟で行くのが無難だ。

お客さんの大半が注文するオムライスは、内側に焼き目、外側は半熟トロトロの玉子にケチャップがたっぷり。まろやかなおいしさでけっこうなボリュームでもペロッといける。その他、木耳と卵と豚肉の炒め、麻婆豆腐、生姜焼きなどの各種定食も人気だ。炒め物のタレはとろみがあり甘めの味つけでごはんがすすむ。また、雑誌のカレー特集で表紙を飾ったカツカレーのカツやから鶏唐揚げなどのフライものは、食べごたえのある衣のザクザク感にファンが多い。

ビールとアテをちびちびと楽しみながら昼間のゆるいテレビ番組を横目に料理を待つ。七面鳥には、昭和当時から変わらない日本ののどかな至福が健在だ。

店舗情報

住所: 東京都杉並区高円寺南4-4-15

アクセス: JR中央線高円寺駅南口から徒歩5分
営業時間: 11:30-15:00 17:30-21:00
定休日: 土曜日 不定日曜日
価格帯: 1000円

 

 

ゆるやかな高円寺タイムの中で至福ランチを堪能しよう

「高円寺に来るとなぜかホッとする」そんなふうに言う人もいる。たしかに高円寺には、ゆるやかに流れる時間と、来る者を拒まない懐の深さがあるかもしれない。たくさんの店が並ぶ商店街を見ると、時が止まったような老舗もあれば、ころころと店舗がかわる場所もある。古いものと新しいものが平然と混在し、日常の中で昔からあるものを大切にしつつ、変化していくこともいとわない。そんなおおらかな空気が、訪れる人の気持ちをゆるませるのかもしれない。

「なんでもあり」な高円寺の町を宝探し気分で散策しながら、おなかがすいたら、ぜひこの記事で紹介したお店に立ち寄っておいしいランチを堪能してほしい。