お酒も料理も雰囲気も!高円寺の秀逸居酒屋をご紹介
サブカルの街として名高い高円寺は、バンドマンやお笑い芸人、デザイナーやイラストレーターなど、業界関係者やアーティスト系の人々も多く訪れる(または住んでいる)。そのせいか、高円寺には夜遅くまで開いている居酒屋やバーが多い。ここでは、そんな中でも厳選されたお酒はもちろん、アテや料理も絶品という秀逸な店を紹介する。仲間と賑やかに、または一人でしっぽりと美味しいお酒を飲みたくなったとき、ぜひ参考にしてほしい。
高円寺の料理も美味しい居酒屋・バー15選(目次)
店舗 (クリックで詳細) |
平均予算 | 特徴や内容 |
3000円-4000円 | 高円寺屈指の高コスパ!絶品串焼きを食す | |
4000円-5000円 | 市場の気っ風を料理に込める/td> | |
3000円-5000円 | クラフトビールと生ソーセージに舌鼓 | |
2000円-4000円 | 九州の本格郷土料理を楽しめる | |
3000円-6000円(夜) | 絶品レモンサワーと創作料理を堪能 | |
3000円-4000円 | 高円寺を代表する沖縄居酒屋 | |
2000円-3000円 | しっぽり飲める隠れ家的な小料理屋 | |
3000円-5000円 | 豪快!カツオの藁焼きは注文必須 | |
1000円-2000円 | 高円寺の夕暮れに立ちのぼる、焼鳥の煙 | |
3000円-4000円 | イタリアンワインと野菜が自慢のバル | |
2000円-3000円 | 銀座のおばんざいを高円寺価格で! | |
2000円-4000円 | 宮城の郷土料理をふるまう居酒屋 | |
1000円-2000円 | ここしかない四文屋の鉄板焼き | |
2000円-3000円 | 気軽に、でもがっつり肉を食べたい人に | |
夜2000円-3000円(夜) | 出来立てクラフトビール日常の中に |
① カドヤ(高円寺駅北口)
高円寺屈指の高コスパ! 美味しい串焼きを食べるならここ
高円寺で種類豊富な串焼きを安く食べられると評判の店。炭火で焼くので外は香ばしく、中はしっとりジューシー。トッポキ豚巻きやパクチー巻き、タコのアンチョビバターなどの変わりダネも人気だ。阿波踊りの本場、徳島の鶏を使っているところに店主のこだわりが感じられる。
単品料理も、炙り〆さば、いぶりがっこチーズ、厚焼玉子、山芋竜田揚げなどいろいろつまめて楽しい。スープの味が選べる炊き餃子やもつ鍋は寒い日にもってこいだ。
コスパの良さもこの店の特徴。飲み放題が1時間1000円、2時間1500円と破格で、日本酒や生のフルーツサワーなども飲める。時間無制限の飲み放題女子会プランもあるので、女性のみのグループも気軽に利用してほしい。
気さくな雰囲気で地域の人たちにも愛される「カドヤ」。本格的な串焼きと美味しいお酒、フレンドリーなスタッフとともに、和やかな時間を過ごそう。
住所: 東京都杉並区高円寺北2-20-4 カメタビル 1F
② 魚貝 ののぶ
市場に根付く魚貝ワールドの気っ風を料理に込める
魚と貝の素材の美味しさを最大限に引き出した絶品料理を、厳選された日本酒とともにいただけるお店。
店主は人気居酒屋やドイツの日本料理店で長く経験を積み、2016年、43歳のときにこの店を開いた。以来、日課は毎朝築地(今は豊洲)の市場へ行って新鮮な魚や貝を仕入れること。仲買人とのやり取りなどもアップした臨場感あふれるFacebookも人気だ。
仕入れる素材により、その日のおすすめは異なる。なかでも、「うにく(うにの和牛ローストビーフ巻き)」や「なめろう大葉包み揚げ」はわざわざ食べにくるお客さんもいる逸品だ。また、あん肝入りの刺身盛り合わせやローストビーフ肉寿司、毛ガニ甲羅詰め、本まぐろネギ間串など、素材の味にとことんこだわったメニューはボリュームも満点。「魚を高級食材とせず、おなか一杯食べてほしい」という店主の心意気が感じられる。
お酒の種類も多く、好みを伝えれば店主がセレクトしてくれるので、カウンター越しの会話を楽しんでみよう。ちなみに皮までいただく生レモンサワーはリピート率が高い。
居酒屋割烹といったほうがいいかもしれない。店主の食へのこだわりとホスピタリティ精神は、きっとお通しを口にしたときにわかるだろう。
住所: 東京都杉並区高円寺南4-8-5 KYビル 1F
営業時間: 17:00-23:30
③ ビアカフェ 萬感
おしゃれなカフェ空間でクラフトビールと生ソーセージに舌鼓
木のぬくもり溢れる店内は落ち着いた雰囲気のソファ席もあり。カフェ感強めと思いきや、カウンターの向こうを見れば金色のビールサーバーがずらりと並ぶ。大阪・箕輪ビールをはじめ、日本各地から厳選したクラフトビールと海外のビールを常時14種類用意。ほかにも、国産にこだわったジンやラムを豊富にそろえている。
フードメニューにも定評がある。スペイン風オムレツ、ポテトカーリーフライ、エビとトマトのアヒージョ、きのこのピザ、アグー豚のメンチカツなど、どれもビールとの相乗効果が計算された完成度の高い逸品だ。とくにお店がおすすめするのは生ソーセージ各種。たっぷりの肉汁と肉の旨みがダイレクトに伝わり頬が落ちる美味しさ。また、〆飯には本格スパイシーな「ほうれん草チキンカレー」も人気だ。
飲み放題のコースは、貸し切りや長時間利用も可能なので、忘年会や歓送迎会など幅広いシーンで使える。もちろん、お一人様のフラッと来店も歓迎。土・日・祝日は午後3時からオープンしているから、こだわりのクラフトビールでのんびり午後の一杯を楽しもう。
住所: 東京都杉並区高円寺南3-47-8 高円寺ニューナショナルコート 1F
[土・日・祝日]15:00-25:00(L.O.24:30)
④ 九州料理 マルキュウ
九州の郷土料理を楽しめるアットホームな居酒屋
高円寺駅南口にある氷川神社目の前。〇に九と書かれた白い提灯を目印にしていこう。入口はガラス張りで店内の様子がわかり、初来店でも入りやすい。(同じく南口アーケード近くに2号店もあり)
店名のとおり九州料理を提供する居酒屋で、宮崎県のチキン南蛮、熊本県のからし蓮根、大分県の九重豚ロース焼き、長崎県の風干し焼き、福岡県の明太子のてんぷらなどのご当地グルメがふるまわれる。アジやカツオ、鶏レバーのたたきなどに使われる醤油は熊本産で、甘めでこくのある味わいが特徴だ。どの品もリーズナブルな価格でいろいろな料理を注文できるのがうれしい。温かな接客も魅力のお店なので、スタッフにおすすめを聞いてみるのもいいだろう。
九州出身者の舌をうならせる郷土料理のほかにも、串焼き、モツ鍋、グラタン、春巻き、アジの開き、餃子、カキフライなどメニューはバラエティ豊かで、誰でも気軽に食事を楽しめる。カウンター席もあるので、おひとり様もOK。ただし人気店につき、とくに週末は予約が必須だ。
住所:東京都杉並区高円寺南4-29-8 シャルマンハイム 1F
⑤ 酒場ニホレモ
路地裏に佇む一軒家で絶品レモンサワーと創作料理を堪能
木の枠で囲まれた扉の横にあるショーケースには手作りのお惣菜が並ぶ。居酒屋というよりはおしゃれな隠れ家的カフェといった様相だ。
食中酒として優れたレモンサワーをはじめとするさまざまなお酒とともに、洋食の世界で経験を積んだ店長が独自性あふれる創作料理をふるまう。骨付き豚のロース焼き、刺しトロ肉寿司、ビストロ水餃子、一口クリームコロッケ、牛ひき肉と根菜のラグー手打ちパスタなど、どれも本格的なお味で、良心的な価格が魅力だ。
昼は、手作りの惣菜やパスタ、ホットサンドを選べる「デリランチ」も好評。天気のいい日は、お好みの惣菜3種を選べる「のせ弁」をテイクアウトして隣の公園で食べるのも気持ちがいい。
また、大人数でわいわいと盛り上がりたいなら、コースメニューがおすすめだ。レモンサワーと前菜、サラダ、メイン、パスタ、デザート、コーヒー(紅茶)がセットになる。「もっとレモンサワーが飲みたい!」という人はレモンサワー全種類飲み放題つきの「レモ放題コース」の注文が必須。
近くの銭湯とのコラボ(レモンサワー風呂!)やスペイン料理を楽しめるフェアなど独自のイベントも行っているので、気になる人は店のホームページやTwitterをチェックしてみよう。
住所: 東京都杉並区高円寺北3-20-19 マガザン高円寺
[土・日・祝]11:30-翌0:00(L.O.23:30)
⑥ 抱瓶
踏み入れてみればそこは「ウチナー」。高円寺を代表する沖縄居酒屋
高円寺周辺は沖縄料理屋が多いが、その先駆けといえるのがここ「抱瓶」だ。本店である「きよ香」は1961年創業と歴史が長く、那覇市には抱瓶の支店がある。
料理は、ソーキそば、ゴーヤーちゃんぷるー、ナーベランブシー(ヘチマの味噌炒め)、グルクン唐揚げなど、沖縄本場の味が楽しめる。飲み物も泡盛をはじめ、ビール、日本酒、酎ハイなど種類豊富に用意。泡盛梅酒や泡盛ほっぴーも人気だ。
店内はスタッフの元気な声(ときには歌声)が飛び交い、明るく活発な雰囲気。開放的な空気の中で、隣り合わせた客同士が自然と友達になってしまうこともあるとか。また、店では沖縄の舞踊音楽をはじめ多彩なライブが行われており、地域の活性化にも一役買っている。
「抱瓶」とは、泡盛を入れる陶製の器のこと。今から600年以上も前から飲まれてきた泡盛は、原料にタイ米が使われているのが特徴だ。沖縄文化の象徴ともいえる泡盛をたしなみながら、東京の小さなウチナ―で南国気分を味わってみてはどうだろうか。
住所: 東京都杉並区高円寺北3-2-13
⑦ 舌笑(ごち)
夜中3時までしっぽり飲める隠れ家的な小料理屋
高円寺駅北口から徒歩3分。雑居ビルの細い階段をのぼって扉を開けると。女性オーナーの優しい笑顔と、隠れ家のようにひっそりとした空間に出会う。カウンター6席と2人掛けのテーブルが2席のこじんまりとした店内だ。
お酒は日本酒や焼酎が中心で、オーナーが日本各地から厳選して集めた逸品ばかり。お得な飲み比べセットで新しい味にふれるのもいいだろう。旬の果物を入れた果実酒も人気で、季節ごとに変わる味を楽しみに訪れる人もいる。
美味しい銘酒を味わいながら食べるアテも絶品だ。里芋と長葱の塩煮、いちじくと生ハムの白和え、ホタルイカのコンフィ、牛すじコンニャク、うりとツナの味噌炒めなど、季節の素材を使って丁寧に作られた手料理がふるまわれる。〆には野菜がたっぷり入ったスープカレーもおすすめだ。
オーナーのこだわりに溢れつつも、どこか家に帰ってきたような温かみある「舌笑」は、高円寺の街を体現したような店といえる。日常の雑事を忘れてゆったりと過ごしてみてはどうだろうか。
住所: 東京都杉並区高円寺北2-7-13 高円寺銀座ビル 3F
⑧ まんまじぃま
豪快!カツオの藁焼きは注文必須。ライブ感溢れる高円寺の魚酒場
お酒とともに美味しい魚料理を食べたいならここ、「まんまじいま」がおすすめだ。漁師町の港を彷彿とさせる店内の中央には大きなコの字型のカウンター。そこにはさまざまな魚介が所せましと並び、市場のような活気に溢れる。週末ともなれば18:00には満員になるので、予約のうえ来店しよう。
新鮮な魚は高知から仕入れている。高知といえばカツオのたたき。こちらでは、カウンター前の焼き場で豪快に藁焼きしてくれる。クリスピーに焼かれた皮の香ばしさと赤身のプリっと感が絶妙にマッチ。塩たたきなので、素材のおいしさをダイレクトに楽しめる。ほかにも、刺身、揚げ物、サラダ、煮込みとメニュー豊富だ。また「まんま」というだけあって〆はごはんものが一押し。お米にもこだわった「土鍋鯛めし」や「しらすと大葉めし」は味もボリュームも大満足の一品だ。
お酒はビール、サワー、ハイボール、日本酒各種とりそろえており、値段もお安めなのがうれしい。2014年オープンと老舗の多い高円寺の中では若めだが、その実力はホンモノだ。迫力あるキッチンのライブ感も楽しみながら、美味しいお酒と新鮮な魚に舌鼓を打とう。
住所: 東京都杉並区高円寺南4-27-18 ケーアイ高円寺ビル 1F
営業時間: 17:00-24:00(L.O.)
⑨ 大将 本店
高円寺の夕暮れに立ちのぼる、焼鳥の煙
1977年創業、高円寺駅南口ロータリーに面した焼鳥屋の老舗。高円寺圏内に2号店と3号店もあるが、メニューは少しずつ違う。15:30開店で、夕方になると親子連れや仕事帰りの常連さんが持ち帰りをたのむなど、地域にも親しまれる店だ。
香ばしく焼かれた柔らかいひな肉や、驚くほど臭みがないレバーなど、定番はどれも安定の美味しさ。それに絡むこってり甘辛いタレは、どこか懐かしい味わいだ。串は1種類2本からの注文で、おすすめの盛り合わせだと各種1本ずつ皿に並ぶ。
単品料理も、ホルモン味噌炒め、メンチカツ、アジフライ、センマイ刺しなど酒のアテにぴったりの一品がそろう。ファンが多いのがサーブも早いマカロニサラダ。濃い味のコンビーフが大き目のマカロニとマヨネーズによく合う。また150円とリーズナブルな「スタミナ漬け」も人気。茹でた砂肝をポン酢と葱で和えたシンプルメニューだが不思議と箸が止まらない。
ふと見るとさりげなく有名俳優やお笑い芸人がグラスを傾けていたりする「大将 本店」。しかしそんな風景も何ということもない日常の一コマのように映るのは、高円寺マジックの仕業なのかもしれない。
住所: 東京都杉並区高円寺南4-27-9 豊興業ビル 1F・2F・3F
⑩ 高円寺アッカ
イタリアンワインと野菜が自慢のカジュアルなバル
高円寺駅南口にあるパル商店街(アーケード)を過ぎ、青天井のルック商店街が始まってすぐの場所にあるワインバー。ソムリエが厳選するイタリアンワインを種類豊富にそろえている。どれをたのんでよいかわからない時は、カウンター越しにおすすめをリクエストしてみよう。グラス1杯500円からと良心的なので、いろいろなワインを気軽にお試しできる。
ワインと相性抜群のおつまみも本格的なお味で評価が高い。とくに店を特徴づけているのは惜しみなく使われる新鮮な野菜たち。お通しのチーズ2種を楽しんだら、店自慢の「20種彩り野菜のサラダ」を注文してみよう。さまざまな季節の野菜が、生、ボイル、フライと各素材に最適な方法で表情豊かにサーブされる。その他、「10種類の野菜のミネストローネ」、「アサリと小松菜のワイン蒸し」、「ゴルゴンゾーラと野菜たっぷりのグラタン」、「仔羊の香草焼き グリル野菜添え」など、どれも天然の美味しさをそのまま頬張れるヘルシーで贅沢な逸品だ。
カウンター11席、とテーブル8席程度のこじんまりした店内。濃いブラウンを基調とする落ち着いた雰囲気で、女性が一人で静かに飲むたい時にもぴったりだ。商店街での買い物や散歩帰りに、ふらっと立ち寄ってみるのもいいだろう。
住所: 東京都杉並区高円寺南2-50-10
⑪ 区民酒場 左利き
銀座のおばんざいを高円寺価格で!珍味もいろいろ
2018年、高円寺駅北口にオープン。「左利き」とは呑み好きを指す言葉で(大工が左手に持っていた工具であるノミに由来)、その名のとおり、店には高円寺界隈の呑ん兵衛が四方から集まる。
全国各地から取り寄せた日本酒はおよそ50種。お得な利き酒し放題のコースも好評だ。そんなこだわりの銘酒にぴったりな自慢のおばんざいは、他であまり見ない個性的なものもちらほら。半熟玉子 生うにのせ、ホヤの塩辛、モウカの星、銀ダラの幽庵焼き、からすみフライドポテト、ゴルゴンゾーラのハムカツ。また、ほんのりアジア色も特徴で、麻辣よだれ鶏、鶏とみょうがのスパイスカレー、ピリ辛ラム肉冷奴など、ふつうの居酒屋にはない異国情緒が漂っている。
オーナーは銀座の飲食店に勤めた経歴があるが、この店では当時出していたものを「高円寺価格」(約半額)で提供しているという。料理の味は本格派、しかし安い高円寺の大衆酒場で、気軽に一杯ひっかけていくのはどうだろう。もちろん、杉並区民以外の人もウェルカムだ。
住所: 東京都杉並区高円寺北2-21-10 丸善ビル 1F
⑫ 炭火屋おだづもっこ
宮城の郷土料理を味わいながら、今夜はあなたも「おだづもっこ」
高円寺駅北口から徒歩4分、環七沿いにあるアットホームな居酒屋。気仙沼市出身の店主が、宮城県の郷土料理をふるまう。
店の一押しは「塩辛焼きそば」。塩辛と生クリーム、Wのコクが麺に絡みくせになる美味しさだ。また、三陸沖で水揚げされたサバの干物も自慢の逸品。炭火で丁寧にふっくらと焼き上げた身は脂がのって日本酒のアテにも最高だ。ほかにも、肉汁ジューシーな焼鳥や、味噌がしっかりしみた気仙沼ホルモン、たっぷりの薬味でいただくかつおとトンボ(びんちょうまぐろ)の刺身など、宮城出身の客もうならせる本場の味がそろっている。
また、思い切り飲みたい!という人には、料理10品と飲み放題がセットになった3,500円のコースがおすすめだ。時間無制限ととても良心的なうえに料理は唐揚げや串焼き、水炊き鍋や〆の雑炊までついておなかも財布も大満足だ。ちなみにお酒は生ビール、ハイボール、ワイン、カクテルなど40種類以上から選べる。
「おだづもっこ」とは宮城の方言で、お調子者という意味なのだとか。客同士が知らぬ間に友達になってしまうこの店で気持ちよくほろ酔いながら、あなたも今夜はおだづもっこになってみては?
住所: 東京都杉並区高円寺北1-3-2 ロングヒル高円寺ビル 1F
⑬ 四文屋 高円寺ガード下店
ディープな雰囲気が高円寺そのもの!ここしかない四文屋の鉄板焼き
どう見ても手書きであろう店の看板と扉のない開放的すぎる外観は、アングラ感あふれる高円寺ガード下でもひときわ異彩を放っている。全国に絶賛店舗拡大中の「四文屋」の中で、こちらは鉄板焼きが特徴のお店。豚、牛、鶏、野菜の肉巻きなどがジュウジュウと鉄板で焼かれ、店の外まで食欲をそそる香ばしいにおいが漂う。一番人気のホルモンは外はカリッと中はぷりぷり。じゅわっとあふれ出す脂と甘めのタレに箸がすすむ。
単品のポテサラや浅漬け、長芋わさびも常連客の定番で、鉄板焼き含めお値段すべて200円というわかりやすい設定。ちなみにお酒も200円が基本。サワーやホッピー中・外各200円で、マッコリや宝焼酎梅割りもある。生ビール400円は中瓶だ。
扉なしで冬は極寒なのではと不安になるが、入り口はビニールシートで覆われ、店内はストーブが効いているので無問題。それでも時おり入りこむ隙間風もまた味わいととらえて、高円寺らしい場末感を満喫しよう。
住所: 東京都杉並区高円寺南3-69-1
⑭ 牛八 高円寺店
気軽に、でもがっつり肉を食べたい人はこの店に直行
上記で紹介した四文屋の斜め向かい、その系列店であるのがここ「牛八」。(同じ高円寺に「魚の四文屋もある」)牛の串焼きをメインに提供する店で、四文屋と同じくお安く気軽に飲み食いできるセンベロにうれしい居酒屋だ。四文屋系特有の庶民的風情にあふれる店内は、カウンター席とテーブル席に分かれる。
お通しの大根おろしでやさしく胃袋の準備をしたら、いざ牛肉三昧の世界へ! ホルモン串、赤身串、冷製肉、サーロインステーキ、煮込み……これでもかというくらいに牛料理を堪能しよう。ホルモンも生肉もこの店ではすべて牛肉だ。
ホルモンはマルチョウ、シマチョウ、ギアラ、ツラミなど種類豊富。赤身肉の串焼きはイチボ(腰あたりのもも肉)、ランプ(腰からお尻にかけての肉)などの希少部位もそろい、ほどよいレア感で「肉を食べている感」をしっかり味わえる。人気の牛つくねの盛り合わせも表面に焼き目がつくも中は半生。ワサビ醤油で粋にいただく。
今日は肉をがっつり食べたい!でも一人焼肉ちょっと……、そんな人も気兼ねなく入れる「牛八 高円寺店」。赤身の肉をたお腹いっぱい食べて、明日への元気をチャージしよう。
住所: 東京都杉並区高円寺南3-69-1 高円寺ストリート3番街
⑮ 高円寺麦酒工房
工場出荷0日!出来立てクラフトビールを気軽に楽しめる店
旅先で自家製クラフトビールの美味しさに出会った創業者が2010年に開店。「醸造したてのフレッシュなビールを、街の人がサンダル姿で気軽に飲みに来られる」、そんなイメージで作ったお店だ。以降、ビールの醸造所とレストランを併設させる形で阿佐ヶ谷、荻窪、中野など都内8か所に工房をオープン。工房ごとに違うクラフトビールの味わいを飲み比べるスタンプラリーなども開催している。
第1号店である「高円寺麦酒工房」は、高円寺駅北口から徒歩5分、住宅街の路地裏にある。一軒家のテラスから店内に入ると、ウッディで温かみのある空間が広がる。自家醸造のクラフトビール各種は480円からで、グラスを持ってカウンターへ行き、スタッフにサーバーから出来立てをついてもらう方式だ。
フードメニューも、ビールの美味しさを引き立てる逸品をラインナップ。ビール衣がクリスピーなフィッシュ&チップス、トロトロ感がたまらない牛スジのデミグラス煮込み、最高級のブラックアンガス牛を使ったプレミアムステーキなど、フレンチ出身の一流シェフが腕をふるう。用途や胃袋の調子と相談して使い分けられる数種の飲み放題つきコースも好評だ。
最近になって市場を拡大しつつあるクラフトビールに早くから着目し、その美味しさを提供するための努力を地道に続けてきた。手作りのビールが日常にあるささやかな幸せが、今日もここ「高円寺麦酒工房」から生まれている。
住所: 東京都杉並区高円寺北2-24-8
[土・日・祝]12:00-21:30 (L.O.21:00)
超・自然体の街、高円寺で心の芯まで酔いしれる
以上、東京の東、高円寺にあるおすすめ居酒屋15選をお届けした。江戸の粋を感じる割烹居酒屋から昭和感満載の串焼き屋、カフェのようにおしゃれなビアバーまで、その中身は多種多様だ。しかし、あらためて見てみると共通点もある。それは、スタッフとお客さんの距離の近さや、店の敷居の低さだ。どの店もこだわりを持ち、質の高い料理やサービスを提供しているが、同時に気取らない魅力がある。どんな人でも迎え入れてくれる高円寺という街のおおらかな地域性にふれながら、お気に入りの一軒で心の芯まで酔いしれよう。