世界の共通語「KAWAII」の発信地、原宿
国内のみならず海外からも多くの観光客が押し寄せる原宿。世の関心を集めるようになったきっかけは、1964年の東京オリンピックに遡る。外国文化に触発され、前衛的な洋服に身をつつむ「原宿族」が出現した。その後、竹の子族、ホコ天、ラフォーレ、ゴスロリ、裏原、パンケーキブームなど、時代とともに原宿はさまざまな流行を発信していく。そして近年、世界の共通語となるほど広く認知されるようになった「KAWAII」文化。インスタ映えするカラフルなスイーツやポップなファッションが、国境を越えて多くの若者に支持されている。
この記事では、そんな「原宿・KAWAII」を体現する人気のカフェやレストラン10選を特集した。フォトジェニックなフードやデザートに読むだけでテンション急上昇!
【原宿】最先端のKAWAIIを満喫できるカフェ・レストラン10選(目次)
店舗 (クリックで詳細) |
特徴や内容 |
①ストロベリーマニア 原宿店 | 扉を開けたらぜんぶイチゴ! |
② グッド タウン ドーナツ | 原宿イチおいしいドーナツはふわふわ感が信条 |
③ MUUN seoul(ムーンソウル)原宿店 | 食べるのがもったいない!韓国マカロン |
④ カワイイ モンスター カフェ ハラジュク | 原宿KAWAIIのアイコンはまるでテーマパーク |
⑤ メゾンエイブルカフェ ロンロン | めくるめく回転スイーツに思わず“Ron Ron” |
⑥ アースカフェ | 人と地球にやさしいオーガニックコーヒー専門店 |
⑦ ポムポムプリンカフェ 原宿店 | 原宿限定パフェはさすがのキラキラ感 |
⑧ 生クリーム専門店MILK CAFÉ | 知らなかった生クリームの本当のおいしさ |
⑨ Q-pot CAFE. 表参道本店 | 人気のスイーツアクセが本物のスイーツに! |
⑩ ミカサデコ&カフェ 神宮前 | 心ほどけるリコッタチーズのホットケーキ |
① ストロベリーマニア 原宿店
扉を開けたらぜんぶイチゴ!
苺ファンなら今すぐ行くべきはここ、ストロベリーマニア。苺ばかりを使った極上スイーツをめいっぱい楽しめるお店だ。有名和菓子店「築地 そらつき」のプロデュースで、原宿は大阪心斎橋に続く2号店となる。常時20~30種類あるアイテムのなかで、特に人気なのは時季の苺のおいしさをダイレクトに味わえるパフェやタルト。定番の「いちごパフェ」はアイスクリームもピューレもすべて苺で、自家製ならではの優しい味が魅力だ。また、原宿限定の「原宿チーズケーキプレート」はまろやかなチーズと苺の酸味が絶妙にマッチ。華やかなデコレーションがこのうえなくフォトジェニックだ。
店の香りも内装もショーケースの中も、何から何まで苺天国。席数は約45席、テーブルのほかカウンターもあるので、一人でも気軽に入れる。原宿という場所がら若い女性客が多いが、男性の苺好きもぜひ!
住所:東京都渋谷区神宮前1-6-12 ITOビル 2F
② GOOD TOWN DOUGHNUTS(グッド タウン ドーナツ)
原宿イチおいしいドーナツはふわふわ感が信条
店舗の場所は表参道南側のキャットストリートを横道に逸れたエリア。近くには2つの姉妹店、ハンバーガー屋の「THE GREAT BURGER」とパン屋の「The Little BAKERY Tokyo」があり、こちらも人気だ。
「本当においしいドーナツを届けたい」という想いのもと、素材を一から見直して味や食感に徹底的にこだわった。砂糖でコーティングされた定番のクラシックグレイズドを頬張ると、天にも昇るようなふわふわ感。やさしい甘さとあいまって2つくらいはペロっと食べられそう。ラズベリーピスタチオ、ヴァンホーテンチョコレート、メープルシナモン、ハイビスカスなど個性的なアイテムも含め、常時8、9種類がショーケースに並ぶ。可愛い切り株のお皿に乗ってくる見た目もさすが原宿。
アメリカンテイストな店内は、クラシックなインテリアで落ち着いた雰囲気だ。レッソトニック(コーヒーを炭酸で割ったエスプレッソ)とともに原宿イチおいしいドーナツを味わいながら、ゆったりと午後のひと時を楽しもう。
【店舗詳細はこちら】
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-6 J-cube B 1F
③ MUUN seoul(ムーンソウル)原宿店
食べるのがもったいない!韓国マカロン
原宿駅から徒歩6分。クリエイティブな商業施設「FLAG」1階に入る韓国マカロンが看板のカフェ。小さな店内は落ち葉が敷き詰められ、木のぬくもりが感じられるあたたかな雰囲気。人気につき席を確保するのは簡単とはいかない。平日の来店がおすすめだ。
一つひとつテーマ性のあるなんともフォトジェニックな見た目が女子心をわしづかみ。季節ごとの限定デザインも出るので来るたびに楽しみがある。
また、通常のマカロンに比べてサイズが大きく、中身やトッピングも充実しているので食べごたえがある。生の苺を使った「苺チョコ」やほんものの茶葉が入った「アールグレイ」、まろやかな味わいの「バナナミルク」など、ショーケースに並ぶカラフルなマカロンはさながら小さなケーキといったところ。
ミニベアをのせたミルクティや刻みいちごたっぷりのセンタルギウユ(いちごミルク)など、可愛らしいドリンクもはずせない。
明治神宮駅から徒歩6分
④ KAWAII MONSTER CAFE HARAJUKU (カワイイ モンスター カフェ ハラジュク)
原宿KAWAIIのアイコンはまるでテーマパーク
「まだ誰も見たことがない新しい東京」をコンセプトに、今や世界的な観光地となった原宿で唯一無二の個性を発信するエンターテイメントカフェ。あらゆるファッションやカルチャーを飲み込んできた原宿をモンスターに見立て、多様にビジュアルライズする。
独創的な店内は、店のシンボルであるケーキ型のメリーゴーラウンドを筆頭に、テーマの異なる4つのゾーンに分かれる。雰囲気に圧倒されながら注文するメニューも刺激的。絵の具パレットをイメージしたカラフルなパスタやケーキ、理科の実験的要素が満載のドリンクは、可愛さの中に毒々しさが同居する。一瞬口に運ぶのをためらう人続出だが、れっきとした料理&デザート!気になるお味は、ぜひ実際に来店のうえお試しを。
さらに、外せない店の見どころとして、日に数回モンスターガールによるショーが行われる。見ているだけに飽き足らず思わず踊りだしたくなったら一緒にステージに上がって参加もOK。摩訶不思議な原宿の夜を最大限に満喫しよう。
住所:東京都渋谷区神宮前4-31-10 YMスクエアビル 4F
ディナー 18:00-22:30(L.O.22:00)
[日曜、祝日]11:00-20:00(L.O.19:30)※最終入店19:20/90分制
⑤ MAISON ABLE Cafe Ron Ron(メゾンエイブルカフェ ロンロン)
めくるめく回転スイーツに思わず“Ron Ron”
おしゃれなカフェや洋服屋が並ぶキャットストリートにあるスイーツショップ。ふつうの店と違うのは、スイーツがくるくる回るカウンターに乗って運ばれてくること。そう、ここはちょっとめずらしい「回転スイーツの食べ放題カフェ」なのだ。
制限時間40分の間に、好きなスイーツを好きなだけ食べられる。お皿がどんどん積みあがっていく感じも楽しい。次々と目の前に現れるのはセンスよくデコレーションされたケーキ、マカロン、クレープなどの定番アイテムや、猫モチーフのキュートなスペシャルスイーツ。また、サンドイッチやミニバーガーなどのフードメニューもあるので、お昼ごはん込みで利用するのもいいだろう。
店の名前の意味は、猫がうれしいときに鳴らす、あののどの音。めくるめく回転スイーツの世界に、あなたも思わず “Ron Ron”してしまうこと必至だ。
住所:東京都渋谷区神宮前6-7-15
⑥ Urth Caffé 表参道 (アースカフェ)
人と地球に優しいオーガニックコーヒー専門店
1991年にマンハッタンの小さなコーヒーバーから端を発したオーガニック専門のカフェ。日本では代官山や横浜、湘南などに店舗を広げている。
化学肥料・化学物質不使用にこだわったコーヒー豆や紅茶を販売するとともに、サラダやサンドイッチ、ブリトーなどのヘルシーメニューを提供。健康志向の高まる時代にマッチしてファンを増やしている。また、最近では若者の人気も上昇中。お目当てはSNS映えするスイーツだ。定番メニューでは丸みのあるフォルムが可愛いパンケーキが人気。プレーンのほか、フルーツトッピングやマスカルポーネ味などがある。さらに、季節ごとに苺、タピオカ、ボバなどの人気アイテムを使ったデザートドリンクも好評。鮮やかな色味やインパクト大な盛り付けで若い女性の甘い悲鳴を誘っている。
ヒートアップする人気の陰で、変わらないのは「一杯のコーヒーで地球を元気に、人を幸せにしたい」というUrth Cafféの信念。気持ちのよいテラス席でこだわりの一杯を味わいながら、身近な自然に思いを馳せてみるのもいいだろう。
住所:東京都渋谷区神宮前4-9-8 SO-CAL LINK OMOTESANDO
⑦ ポムポムプリンカフェ 原宿店
原宿限定パフェはさすがのキラキラ感
サンリオの人気キャラクター、ポムポムプリンのファンのみならず、かわいいもの大好きな人が集まるメルヘンチックなキャラクターカフェ。ポムポムプリンの部屋に招待された友達気分で和やかな時間を楽しもう。
メニューはすべてSNS映え間違いなし。カラフルな花が浮かぶホワイトなカレーやポップなお菓子をトッピングした女子うけ100%のパフェなど、原宿店ならではの個性的なメニューもある(今後、変更の可能性もあり)。また、ローストビーフ丼やパンケーキタワーなど、定番ものも根強い人気だ。季節のイベントごとのスペシャルメニューや、別キャラクターとのコラボプレートなど、限定ものはお店のFacebookをチェックしよう。4月16日のポムポムプリンの誕生日期間は記念のランチョンマットやポストカードももらえる。
店内には可愛いグッズもあって、思わず財布のひもが緩みそう…。ただ原宿にはキディランドというキャラクター好き最強の誘惑スポットもあるから、衝動買いに走るのはちょっと待った。
住所:東京都渋谷区神宮前1-7-1 CUTE CUBE HARAJUKU 3F
⑧ 生クリーム専門店MILK CAFÉ
知らなかった生クリームの本当のおいしさ
ケーキやクレープなど、スイーツには欠かせない生クリーム。MILK CAFÉは、その生クリームを主役にすえ、本来のおいしさをとことん追求した生クリームの専門店だ。新宿、立川、名古屋、大阪などに系列店があり、それぞれメインの商品を設定している。原宿の場合はパンケーキ。シンプル版から苺トッピング、壺焼きフレンチタイプなど、いろいろな種類のパンケーキにこだわりの生クリームをたっぷりとあしらう。
MILK CAFÉこだわりの生クリーム、そのおいしさの秘訣は3つ。(1)北海道釧路市の牧草でのびのびと育った牛から絞る新鮮な牛乳、(2)「濃厚な味わい」と「すっきりした後味」を実現するオリジナルのブレンド、(3)ハンドホイップで仕上げるふんわりなめらか製法。これにより、むしろパンケーキのほうが引き立て役となる究極の生クリームができあがるのだ。
なお、最近ではおかず系パンケーキも仲間入りしてメニューの幅を広げている。生クリームの快進撃に乞うご期待!
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-18 ザ・シェア1F
⑨ Q-pot CAFE.表参道本店(キューポットカフェ)
人気のスイーツアクセが本物のスイーツに!
キュートなスイーツをモチーフとするアクセサリーの人気ショップ、Q-pot。「いっそのこと食べてしまいたい!」誰もが抱くその希望をついに叶えるべく、Q-pot CAFE.が誕生した。アクセサリーのような美しいスイーツを本当に食べられる、夢ごこちのお店。
ケーキやパフェはポップ&キュート、マカロンはまるで宝石のような様相でフォークを入れる前に見つめることそれなりの時間…。思い切って口に入れると、予想を上回る本格的な味わいに2度目のおどろき。「レッドストロベリーショコラプレート」など、コラボスイーツが皿の上を彩るQ-potワールド全開のメニューも人気だ。さらに、ハロウィンやバレンタインなど、イベントごとのスペシャルプレートも見逃せない。
原宿らしいキラキラと華やかな世界。だがそれだけではない。「スイーツで世界中に笑顔の連鎖を広げたい」――それがQ-pot CAFE.のコンセプト。店で販売する紅茶の売上を一部スリランカの子どもたちの学校給食支援に役立てるなど、視線は世界へ向けられている。
住所:東京都渋谷区神宮前3‐4‐8 1F
⑩ ミカサデコ&カフェ 神宮前
心ほどけるリコッタチーズのホットケーキ
大阪に本店を置くパンケーキが人気のおしゃれなカフェレストラン。東京店は2020年3月に移転リニューアルし、現在のキャットストリートで営業中。
シンプルでどこか和を感じる店内は、ホッと一息つける空間だ。スタッフの笑顔とあたたかな接客にもうれしいくなる。「大人が楽しめる」がコンセプトのパンケーキは、リコッタチーズをたっぷりと使い、頬が落ちそうなくらいまろやかでクリーミー。けれど甘すぎずすっきりとした後味で食べやすい。フルフルとふるえるほどに柔らかい生地を口に入れると、ほどけるようななめらか食感を楽しめる。
そのほか、エッグベネディクトやサラダ、サンドイッチ、パスタといった食事メニューも。どれも素材へのこだわりと手間ひまを惜しまない丁寧な調理が伝わるおいしさだ。月ごとに替わる内容充実のランチセットも要チェック。
明治神宮前駅から徒歩4分
[土曜・日曜・祝日] 10:00-19:00
明日への活力になる、きらめきのカルチャー
富士山、紅葉、寿司、神社、桜、満員電車… 外国人が抱く日本のイメージにはこうしたものがあるだろう。そこへ近年仲間入りしたのが「KAWAII」カルチャー。カラフル、ポップで甘く夢見るような世界観は、アジアからヨーロッパまで、さまざまな国の人々を魅了している。一日のうち口にした「カワイイ」の数をカウントすると大変なことになるであろうくらい、私たちの生活はたくさんの「KAWAII」であふれている。語彙力の貧弱化を懸念しつつも、こうしたアイテムはやはり気持ちを明るくするし、国の壁を越えて人と人をつなぐ力さえ発揮する。その意味で、「KAWAII」はとてもポジティブで、暗い話題も多い現代の光といえるかもしれない。むずかしいことはさておき、流行の街、原宿には素敵なカフェやレストランがたくさんある。底なしにハッピー(ときに甘い棘にもご用心)な日本を代表する「KAWAII」文化に触れて、明日への活力となるきらめきの片鱗を手に入れよう。