コスパ優秀！ 大阪【天満】エリアのおすすめランチ店 8選　

活気あふれる天満エリアでコスパランチ

大阪屈指の繁華街・梅田の東側に位置する天満は、ビジネス街と大阪ならではの下町風情が共存するエリアだ。南北には日本一の長さを誇る天神橋筋商店街が走り、商いの街、大阪らしい活気ある雰囲気が魅力だ。

また、「天満に住めば飲み食べには困らない」と言われるほど飲食店が多く、その中にはレベルの高い店主こだわりの料理を庶民価格で食べられる穴場も少なくない。この記事では、そんな味に妥協のない高コスパ店をふくめ、天満のおすすめランチ店特集をお届けする。

大阪【天満】おすすめランチ店 8選（目次）

① ローデヴィーニュ（l’O des Vignes）

こだわりのつまったビストロフレンチ

北新地にある無添加にこだわるワインバー「グロリエット」。その姉妹店として2016年にオープンしたのが「ローデヴィーニュ」。ワインの道をより深く追求したいというオーナーの思いが新店舗としてかたちになった。

1階はワインショップ、2階はビストロ、3階はパーティーフロアという構成。通もうならせる自然派ワインはオーナーみずからが渡仏し、町の小さな蔵まで訪ねて確かめた唯一無二の味。ワインをわが子のように慈しんで育てた生産者のメッセージまでも届けられたら、とオーナーは話す。

ビストロでは11時からランチタイムがスタート。ベーコンと野菜のキッシュ、鶏のテリーヌなどの前菜と、豚肉のポトフ、羊のスパイシー煮込みなどのメインをいただく2種のコースと、旬の素材を使った日替わりパスタランチが好評だ。

ワインを日常的に楽しむフランスでは、そのワインと一緒につまむサラミやハム、テリーヌといった「シャルキュトリー(肉から作る惣菜)」が数多くある。ローデヴィーニュは日本ではあまり馴染みのないシャルキュトリーを存分に楽しめるお店だ。フレンチならではの美味しいエスプリをぜひ堪能して。

② かしわ本舗 とりいし 本店

驚異的なコスパの鶏専門店

料理につかう鶏は、前身である「かしわ屋」時代から付き合いのある各地の契約養鶏所から丸鶏で仕入れる。それを店で処理・串刺しすることで、新鮮で美味しい焼き鳥を低価格で提供している。

味よしコスパよしの魅力は当然近隣サラリーマンを大いに惹きつけ、名物の「もも一本焼き」や「自家製唐揚げ」などの看板アイテムを盛り込んだ飲み放題付きのコースが絶大な人気だ。

くわえてランチメニューのボリュームと庶民価格もあなどれない。ジューシーな「もも焼き定食」や食べ応え十分の「唐揚げ定食」、ぷりぷり食感の「鶏ユッケ丼」は500円台～800円だから毎日でも通いたくなる。甘ダレが後をひく「焼き鳥定食」を食べて昼間っから呑兵衛気分に浸るのもオツな楽しみだ。

地元のおじちゃん、おばちゃんが財布一つであらわれては豪快に飲み食いする様子もザ・大阪なかんじで実にたのもしい。

③ ホルモン肉五郎

17時までのランチでホルモン＆肉まみれ

JR天満駅から徒歩3分。覚悟すら感じられる “肉のれん” をくぐればそこはホルモン天国。独自ルートによる一頭買いで、新鮮かつ種類豊富なホルモンを提供できることがウリ。他店ではあまりお目にかかれない希少部位も思う存分食べられる。

12時ちょうどに始まるランチはもはや宵闇の17時まで営業。あまりにも長引いた午前仕事の疲れを元気印の接客とともに癒してくれる。

ホルモンMIX定食のほか、カルビ定食、ハラミ定食、赤身MIX定食など幅広くラインナップ。肉とホルモンの合わせワザも可能。その日の気分でタレ焼きと塩焼きを選べるのもうれしい。

ちなみにランチタイム限定のハッピーアワーにはレモン酎ハイやハイボールを激安価格で提供する。午後への景気づけとするか早めの締め飲みとするか、使い方はあなたしだい。

④ レストラン 愛

看板サーロインでスタミナランチ

中崎町駅から徒歩5分。アンピールホテル大阪内にある「レストラン 愛」は、上品かつリラックスした雰囲気の店内で、昔ながらの洋食をリーズナブルにいただけるお店。

朝・昼・晩と食事ができ、ランチは11:00スタート。特製カレーや日替わりのビストロセットなどが1,000円台で食べられるが、固定ファンを持つのがサーロインステーキ。柔らかい赤身肉をガーリックがきいた濃い口のソースにからめて頬張れば、ごはんがどんどんすすむ。

また、洋食屋さんといえば、のエビフライセットも一押し。ただしこの店のそれは “特大” サイズがお約束で、からりと揚がった大ぶり天然ブラックタイガーの迫力は一見の価値あり。濃厚かつさっぱりの自家製タルタルソースをたっぷりつけて召し上がれ。

ホテルはレンガ調の外観がレトロな風情だが、中はおどろくほど現代的でスタイリッシュだ。ホールや会議室もあり、レストランと同じく低価格で利用できるので出張や研修の折にはぜひ。

⑤ 鮮菜活粋 河野

魚愛に満ちあふれる小料理屋

魚料理一筋の店長がその一途な “魚愛” をとことん追求した魚のための、そして魚好きのための小料理屋。

毎日市場や馴染みの鮮魚屋で仕入れるのは旬の魚から他ではあまりお目にかかれない高級魚までさまざま。逸材たちの美味しさを最大限に引き出した魚料理をできる限り低予算で提供したい、そんなお客さんへの優しさも店の魅力をさらに底上げしている。

平日限定のランチの提供はは11:30から。とろさばの塩焼きやカレイの煮つけなど、その日の魚料理5品から選べる定食は刺身やみそ汁がついて1,000円。刺身の盛り合わせ定食（1,200円）やうな丼（1,800円）もふくめ、シンプルだからこそ丁寧で細やかな店主の手仕事がさりげなく光る。

美味しい魚がお酒の最高の「肴」になることは言わずもがな。夜もはずせない。

⑥ Hassaku（ハッサク）

フレンチと和が織りなす絶品ハンバーグ

一流ホテルやトワイライトエキスプレス食堂車などで30年以上腕をふるった元フレンチのシェフが真心をこめて提供するこの店の名物は、ハンバーグ。

「お年寄りから子どもまで安心して食べてほしい」という思いで、化学調味料は一切使用しない。そんなシェフの優しさつまったハンバーグはふっくらと柔らかく、あふれ出る肉汁から肉の旨みをダイレクトに味わえる。

りんごとオニオンのみずみずしさが際立つフルーティーな自家製和風ソースと口いっぱいに頬張れば、フレンチの上品さのあとからどこか懐かしい味わいが追いかけてくる。

ランチタイムは近江牛を使用した「黄金比率ハンバーグ」と並んで、エビフライや唐揚げとのセットも人気。どれも肉の量を選べるので、その日のおなかと相談して注文しよう。

⑦ 韓喰 （ハンクウ）

汗かき必至のコリアンランチ

地下鉄堺扇町駅から徒歩1分、天神橋筋商店沿いにある正統派の韓国式焼肉ともつ鍋が自慢のお店。和牛もつ鍋やチーズタッカルビ、サムギョプサルなどの飲み放題付きコースもあり居酒屋利用にももってこいだ。

700円台からの高コスパランチは定食、麺、ごはんものと選ぶ楽しみもワンセット。一番人気の「純豆腐チゲ定食」はパンチのきいた辛さで夏でも冬でも爽やかに汗をかける。ごはんが順調にすすむのでプラス150円でお替わり自由にあやかるのも一つ。

また、不思議とやみつきになると評判なのは「石焼唐辛子ニラチャーハン」。刺激的な辛さとニラの香ばしさが食欲をそそるスタミナ飯は女子にも好評だ。

木のぬくもりあふれるセンスのよい店内はカウンター席もあり、お一人様のゆったりランチにもぴったり。くわえて半個室のお座敷も完備で女子会やビジネスランチにもぜひ。

⑧ 旬味 やま川

カジュアル割烹でしとやかランチ

大阪天満宮・南森町駅から徒歩3分。季節を感じられる風情豊かな会席料理を気兼ねなくいただけるカジュアル割烹。

店内はシックで洗練された雰囲気の中にも温かみがあるのが特徴だ。家にいるような居心地の良さに心をほどきながら、和食の奥深さにじっくりと浸れる空間。

日ごとにおかずが変わるのは、野菜ソムリエの資格を持つ料理長が毎日市場で目利きした新鮮食材を使っているから。

ランチは30種類以上の食材でつくる「日替わり2段御膳」（950円）を数量限定で提供。
さわらの西京焼きや豚肉の生姜焼きなどのメインのほかに、酢の物や煮物といった小鉢、汁物、漬物、銀しゃりごはん、さらには食後のコーヒーとアイスまでつくのがうれしい。

また、予約制の「ランチ会席」（3,000円）はその日の新鮮お造りと豪華なあわびのステーキを堪能できる。ステーキ付きのお子様ランチやお子様うどんランチもあるので家族の会食にももってこい。

「文化」と「商い」の街、天満の魅力を満喫しよう

大阪駅にほど近い利便性のよさはもちろん、高コスパで個性的な飲食店の多い天満は、近年住宅地としても人気だという。たしかににぎやかな繁華街を横道にそれれば、きれいなマンションや昔ながらの家屋が混在する静かな居住エリアが広がる。

歴史を紐解けば古く、平安時代に菅原道真が参拝した天満宮周辺では能や落語といった町民文化が生まれ、江戸時代には淀川や大川の水運を味方に商業が繁盛、「天下の台所」である大阪の下地をつくった。

そんな文化と商いの薫りが今もただよう天満は、楽しい見どころ、食べどころに事欠かないスポットだ。大阪の礎を築いた歴史を肌で感じながら、その魅力をおおいに満喫しよう。