桜の名所である千鳥ヶ淵緑道。お堀沿いに約260本もの桜の木が植えられている都内屈指のお花見スポットだ。「千代田のさくらまつり」開催中の夜間はライトアップされ、水面に映る幻想的な桜も楽しめる。お花見の前後で立ち寄りたい九段下・半蔵門・麹町周辺にあるレストランを紹介する。
【桜の名所】千鳥ヶ淵周辺(九段下・半蔵門・麹町)のレストラン&カフェ(目次)
店名 | ジャンル |
① カフェ・ミエル | カフェ |
② ギャラリー册(サツ) | カフェ |
③ VMG CAFE 九段会館テラス(Kudan Kaikan Terrace) | ビストロ |
④ シェ オリビエ(Chez Olivier) | フレンチ |
⑤ 鮨勝 一番町店 | 寿司 |
⑥ グランドアーク 半蔵門 レストラン パティオ | ダイニングバー・洋食 |
⑦ ベルサイユの豚 九段下 | イタリアン |
⑧ zio(Pizzeria Gelateria Zio) | イタリアン |
⑨ 香港飲茶 唐朝 | 中華料理 |
⑩ メソン・セルバンテス(MESON CERVANTES) | スペイン料理 |
⑪ トニーローマ 三番町店(TONY ROMA’S) | アメリカ料理 |
⑫ 旬菜ステーキ処 らいむらいと | ステーキ・ビストロ |
⑬ マザーインディア 半蔵門駅前店(MOTHER INDIA) | インド料理 |
⑭ レストラン プルメリア | 洋食 |
⑮ エリオ・アンティカ・フォルネリア | イタリアン |
① カフェ・ミエル
いたるところにアンティーク雑貨が並ぶカフェ
九段下駅から徒歩約5分、武道館のすぐそばにある「カフェ・ミエル」。アンティークの調度品が並ぶ店内は、時間を忘れさせてくれるような落ち着きに満ちている。
「誰にもまねのできない味」と称されるこちらのお店のコーヒーは、厳選した豆を数年熟成させ、乾燥させた「オールドビーンズ」と呼ばれるものだけを使用し、1杯ずつ丁寧に淹れている。
スコーン、はちみつトースト、チーズタルトなどのデザートや、カレー、パスタ、サンドイッチといった喫茶店らしいフードも充実。ドリンクとセットにできる。
蜂蜜とバターを添えるオリジナルの「ミエルコーヒー」はぜひ一度試してみて。
② ギャラリー册(サツ)
ギャラリーカフェでゆったりとしたひとときを
九段下駅 2番出口から徒歩約10分の場所にあるブックギャラリーカフェ。年間をとおしてさまざまな文化イベントを多おこなっている。
千鳥ヶ淵すぐそばというロケーションから、お花見スポットとしても有名。
桜の季節になると「観桜会」を開催。ガラス窓ごしに千鳥ヶ淵の桜を望む特等席で、懐石料理店のお弁当をいただきながらお花見ができる。(座席の指定は不可)
2024年の「観桜会」は3月20日(祝・水)~29日(金)。
3月1日(金)10:30から予約開始で、ランチ、ティー、ディナーの各回定員は10人。予約は直接店に電話のこと。
③ VMG CAFE(ブイエムジーカフェ) 九段会館テラス
テラス席でアフタヌーンティーも素敵
「九段会館テラス」は2022年11月に開業。登録有形文化財 “九段会館” をリノベーションした複合施設で、新旧が見事に調和したバンケットでは、洗練された結婚式を挙げることができる。
館内5階にある「VMG CAFE」は、緑あふれる屋上庭園につながる居心地のよいカフェ。目の前には武道館があり、その下のお堀沿いに咲く桜を眺めるのも一興だ。千鳥ヶ淵も歩いですぐアクセスできる。
季節のアフタヌーンティーのほか、見た目も美しいパティシエ特製のデザートを用意。香り高いオーガニックティーやオリジナルの九段ブレンド珈琲とともにいただこう。
食事は、特製トマトソースで大豆ミートを使った肉ボールを煮込んだヴィーガンランチプレートや和牛を贅沢に使ったハンバーガーなどがある。
④ シェ オリビエ(Chez Olivier)
自家製にこだわった重厚なフレンチ
外にある大きな赤い看板とかわいらしい木製のドアが目印の「シェ オリビエ(Chez Olivier)」。最寄り駅は市ヶ谷で、千鳥ヶ淵周辺からは徒歩12分ほどの距離にある。
伝統的なフランス料理の技法を尊重しつつ、シェフの独創性が溢れる斬新な料理を提供。
フランス人オーナーシェフのオリビエは、パリの有名レストランで腕を磨いたあと日本のフレンチ界へ上陸。ワインを愛するシェフ自ら選定したフランスワインを豊富に取り揃えている。
ランチは5,000円~16,000円程度とラグジュアリーなお値段だが、その内容はため息が出るほどの超一流。
素材の良さを最大限に引き出し、ソース一滴にまでこだわる至高のフレンチを、前菜、メイン、デザートと余すことなく堪能できる。
落ち着いた店内はアニバーサリーの機会にも最適で、厳選ワインとともに記念日ディナーで利用する人も多い。
⑤ 鮨勝(すしかつ)一番町店
王道の“江戸前寿司”
半蔵門駅から徒歩3分。1970年創業の老舗江戸前鮨店が「鮨勝 一番町店」だ。
伝統的な江戸前鮨の技術を生かした寿司をはじめ、旬の食材を使用した逸品料理を提供する。
英国大使館やベルギー大使館が近いという場所がら、外国人客も多く、英語メニューも用意している。
目の前で職人の手さばきがみられる臨場感あるカウンターのほか、足を伸ばしてくつろげるテーブル席もある。
一人での気軽な食事や家族や友人との集まり、デートなどさまざまなシーンで利用できる使い勝手のいお店だ。
⑥ グランドアーク 半蔵門 レストラン パティオ
帝国ホテルグループの料理が気軽に楽しめる
半蔵門駅から徒歩3分、ホテルグランドアーク半蔵門内にあるオールデイダイニング。
全面ガラスの開放感溢れる店内は気取らない雰囲気で、家族や友人、また一人でもリラックスして食事ができる。
隣接する国立劇場の敷地にある桜を見られることもポイントで、千鳥ヶ淵にも徒歩3分ほどでアクセスできる。
ランチタイムには、帝国ホテルグループの洋食をリーズナブルな価格で提供。オムライス、パスタ、ハンバーグ、カレーなど、親しみやすいメニューがそろう。
平日だと1,200円~1,500円程度、休日だと1,500円~1,700円程度の予算を見ておこう。
カレーは帝国ホテル伝統の一品で、スパイスと香味野菜の奥深い味わいをぜひ一度ためしてほしい。
また、3月には期間限定で「お花見ランチボックス」も登場する(2024年は3月16日~31日 11:00~14:30に提供。3,500円)。
ちなみに上記のお花見期間はランチタイムの予約は受け付けていないので注意しよう。
⑦ ベルサイユの豚 九段下
厳選銘柄豚を使用したイタリアンはワインと共に
九段下駅から徒歩1分。その店名の通り豚をはじめ特選和牛や地鶏などの肉料理にこだわる人気イタリアン。
リーズナブルで使い勝手のよい多彩なコースを用意し、お花見デートやお花見女子会の際にはぜひチェックしてほしい。
ランチタイムも好評で、いちおしはひき肉の旨味がぎゅっとつまった「ベル豚ミートソース」。
コースにも組み込まれる定番メニューが「茨城 美明豚48時間熟成骨付きロースのグリル」。48時間じっくりと香草でマリネした美名豚の厚切り骨付きロースを豪快に焼き上げる。
また、ワインの品揃えも充実していて、とことんワインを飲みたい!という人はお得な会員システムについてぜひスタッフに尋ねてみて。
⑧ Pizzeria Gelateria Zio(ジオ)
本格的な窯焼きローマピッツァ&自家製ジェラート
市ヶ谷駅から徒歩6分、靖国神社にもほど近い路地裏に佇む「ピッツェリア ジェラテリア ジオ」。
サラダ(お替わり自由)&前菜盛り合わせ、ピッツァまたはパスタ、ワンドリンクのついたリーズナブルなランチセットは平日・土日ともに好評。
Zio(ジオ)のピッツァは都内でもめずらしいローマピッツァ。
パリパリモチモチの生地は軽めの口あたりで具材の味が引き立ち、いくらでも食べられてしまうおいしさだ。
また、自家製のジェラートもはずせない。定番のミルク、ピスタチオの他、季節のフレッシュフルーツを使ったものなど定期的にメニューが入れ替わる。
エスプレッソとともにワンランク上の食後のデザートとしてどうぞ。
⑨ 香港飲茶 唐朝(とうちょう)
50種類以上ある飲茶が人気
半蔵門駅から徒歩1分、金色の昇り龍が目印の「香港飲茶 唐朝」。白を基調とした高級感あふれる店内で、本格的な香港料理をリーズナブルにいただける。
熟練の職人が手作りする飲茶は50種類以上あり、香港旅行気分を味わえる。高級食材を使った創作料理やフレッシュな海鮮料理も人気。
上品な店内のイメージをくつがえすかのように、ランチは高コスパの庶民派定食が近隣ワーカーに好評。
夜は圧倒的なボリュームの食べ放題をぜひチェックして。いちおしは34種類の飲茶食べ放題に2時間飲み放題のつく4,000円台のコース。
カニ焼売、フカヒレ餃子、蝦ニラ饅頭、春巻き、広東叉焼包のほか炒飯、ラーメン、ごま団子も。お花見後の宴会にぜひ!
⑩ メソン・セルバンテス(MESON CERVANTES)
スペインの伝統料理とワインを気軽な雰囲気で
市ヶ谷駅より徒歩6分。スペイン政府により設立された文化施設「セルバンテス文化センター東京」7Fにあるスパニッシュレストラン。
大学のカフェテリアのようなカジュアルな雰囲気で、本格的なスペイン料理と直輸入ワインが楽しめる。
スペインのバルでは欠かせないタパスの数々や、イベリコ豚のグリル、タコのガリシア風、特製パエリアなど。
料理とのペアリングも楽しいワインは、スペイン各地の個性的な酒蔵から厳選された約80種類を揃える。スペイン直輸入だからお手頃価格なこともうれしいポイントだ。
⑪ トニーローマ 三番町店(TONY ROMA’S)
世界的に有名なバーベキューリブ専門店
半蔵門駅より徒歩8分、「トニーローマ 三番町店(TONY ROMA’S」はマイアミ発のバーベキューリブレストラン。全米リブコンテストNo.1に輝いたBBQリブステーキがいただける。
店内はカウンター、テーブル、窓際のソファ席があり、一人でも仲間とでも気軽に使える雰囲気だ。
看板メニューのベイビーバックリブは、肉の部位のなかでも一番旨味が強い骨付き肉を、独自の調理法で柔らかくジューシーに焼き上げる。手づかみでワイルドにいただくのがトニーローマ流。
そのほか、食べごたえ抜群のハンバーガー、バッファロー ウイングス、BBQハーフチキン、特製オニオンローフなど、豪快アメリカンなメニューが多数。お酒と会話がすすみそうだ。
⑫ 旬菜ステーキ処 らいむらいと
和風アレンジした創作料理が人気のステ-キ
市ヶ谷駅から徒歩3分、和風にアレンジした創作肉料理が人気の「旬菜ステーキ処 らいむらいと」。
オープンから30年以上、変わらぬ味を守り続けている「特製ステーキ丼」は不動の人気。US産サーロインを使ったミディアムレアのステーキに甘辛なタレが白米との相性抜群で、ランチにぜひ食べてほしい。テイクアウトも可能。
また、メディアで多く紹介されたチーズハンバーグも絶品。ふんわり柔らかいハンバーグの上で、とろとろのチーズとバター・ガーリックのクリーミーなソースが食欲をそそる。
宴会の際には、これらの定番メニューにくわえてローストビーフや和牛包み焼きなど、店自慢の肉料理をたっぷり盛り込んだコースがおすすめだ。
⑬ マザーインディア 半蔵門駅前店(MOTHER INDIA)
炭火のタンドール窯で焼き上げるスパイス料理が絶品
半蔵門駅から徒歩1分、麹町駅より徒歩4分、新宿通り沿いにある「マザーインディア 半蔵門駅前店(MOTHER INDIA)」。
本場インドの一流レストランで腕を振るっていたシェフが手掛ける、本格インド料理を提供する。
本格インドカレーをはじめ、数十種のスパイスをブレンドし自家製ヨーグルトソースに漬け込んだインド式バーベキュー料理もおすすめ。熟練のタンドールシェフが特注の窯で炭火で丁寧に焼き上げる。
鶏肉とマトンを串に巻きつけて焼いた「シークカバブ ラジャワブ」、スナック感覚で楽しめる「ベジタブル サモサ」、インド独特のサラダ「ライタ」など、一皿料理もたくさんあって、ビールやインドワインなどのアルコールも順調にすすみそうだ。
⑭ レストラン プルメリア
日替わりランチや限定パスタセットが人気
半蔵門駅から徒歩1分と便利なダイヤモンドホテルに入るオールデイダイニング。少し歩けば千鳥ヶ淵公園にアクセスできる。
洋食中心のメニューで、カジュアルながらホテルらしいほどよいきちんと感が使い勝手良好。ランチセットやデイナーコース、バイキングなどさまざまなかたちで食事を楽しめる。
ランチのメニューは週替わりなので毎週訪れる常連もいる。また、火曜をメンズデイ、木曜をレディースデイとし、特定のメニューが最大半額になるので要注目だ。
時期ごとに内容が変わるサラダやデザート付きのパスタセット(ランチ)や、夜は飲み放題付きの「おつまみDEバイキング」もぜひチェックしてほしい。
⑮ エリオ・アンティカ・フォルネリア
有名イタリアンの姉妹店は同じくハイクオリティ
半蔵門駅から徒歩1分の場所にある本格的なイタリアン。同じく半蔵門にある有名店、エリオ・ロカンダ・イタリアーナの姉妹店だ。
こじんまりと居心地のよい店内は落ち着いた雰囲気。近隣ワーカーはもちろん、休日には家族連れも来店する温かみのあるレストランだ。
平日におすすめしたいのがパスタランチセット。サラダ、パスタ2種類、バゲット、デザート、食後の飲み物がついて1,430円(税込)ととても良心的だ。
ほかにもパニーニのランチセットや、メイン、パスタ、デザート盛り合わせなどがつくランチコースもある。
名店の味を気軽に楽しめるちょっと穴場のイタリアン。
まとめ
桜の名所、千鳥ヶ淵周辺にある人気のカフェ・レストランをお届けした。洋食、中華、和、スパニッシュとジャンルは多彩。お花見前のランチや夜桜鑑賞後のディナーに、ぜひ利用してほしい。(執筆者:めしレポ編集部)