デリバリーの導入は店舗に新たな収入源をもたらしますが、いちから自分で準備するのは大変なこと。そこで利用したいのがUber Eats の仕組みです。この記事では、Uber Eats に出店するための登録方法や条件、受注のながれや管理ツールなどについてご紹介します。
Uber Eats 出店のメリット・デメリット
Uber Eats(ウーバーイーツ)へ出店すると、どんなメリットがあるのでしょうか? 逆に、デメリットはどんな点なのでしょうか。
Uber Eats 出店のメリット
- 出店料、固定費がかからない
- アプリから簡単に登録できる
- 遠方のお客様にもリーチできる
- 少ない必需品ではじめられる
- 混雑時はタブレットOFFで一時休業できる
- 混雑時は準備時間の延長ができる
- メニューや営業時間を変更できる
- 売上分析や受注管理ができる
- キャンペーンを打てる
- 閉店時の解約金や違約金がない
Uber Eats 出店のデメリット
- ピークタイムはイートインと重なり忙しくなる
- 一人で切り盛りするお店は大変かもしれない
- デリバリー用品を在庫するスペースが必要
- 機械が苦手な人はタブレットに慣れなくてはいけない
- 自らの手でお客さんに商品を渡せない
- 手数料がかかる(記事内で説明)
Uber Eats に出店するメリットとデメリットは、それぞれにあります。店の特徴や現状をふまえて検討しましょう。
Uber Eats を始めて、だんだんと店が知られてくると、これまでよりは忙しくなるでしょう。オペレーションの効率化を見直すチャンスととらえるのも一つです。
Uber Eats 出店の条件
Uber Eats に加盟店登録する飲食店は、「レストランパートナー」といいます。レストランパートナーになるための条件は以下です。
- 営業許可証がある
- 週4日以上営業
- 1日3時間以上営業
- メニューは5品以上
5種類以上のメニューには、ドリンクやトッピングなども含みます。
※バーチャルレストラン(2店舗目以降)の場合は10品以上が必要です(うちメイン5品以上、他サイドも可)。
Uber Eats 出店で必要なもの
Uber Eats(ウーバーイーツ)出店にあたり、取り急ぎ必要なものは以下です。
- タブレット
- デリバリー用の容器、カトラリー、袋
- インターネット環境
Uber Eats での受注は、Uber Eats 専用の管理アプリでおこないます。(記事内で説明)
このため、タブレットが必須です。自前のタブレットがない場合は、Uber Eats からレンタルできます。
Uber Eats 出店でかかる費用
Uber Eats(ウーバーイーツ)に出店するうえでかかる費用は以下です。
- 出店前:登録料(50,000円)
- 出店前:写真撮影費用
- 出店後:手数料(35%)
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① 登録料(出店前)
登録料(50,000円 税込)の内訳は、
・タブレットのレンタル費用
・その他の諸経費
です。
タブレットを店舗で用意できる場合は、レンタルの費用はかかりません。
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② 写真撮影費用(出店前)
Uber Eats に掲載する写真は自分で撮影もできますが、Uber Eats にお願いするお店も少なくありません。
お願いすると、Uber Eats が委託するプロのカメラマンが1時間 13,000円(税込)で撮ってくれます。写真は、TOP画面に出る店舗のメイン写真1枚と、商品の写真15枚(最大)です。
支払いは、Uber Eats 出店後に毎週の売上から相殺されます(売上のあった週のみ)。
③ 手数料(出店後)
一方、「手数料」は、Uber Eats(ウーバーイーツ)に出店してからかかる費用です。注文を受けるごとに、Uber Eats へ支払う手数料が発生します。
手数料は、
です。
基本的に、手数料35%分は商品価格にそのまま上乗せします。このため店舗側が損をすることはありません。
Uber Eats 店舗側の費用については、こちらの記事をご覧ください。
Uber Eats 店舗登録の方法
Uber Eats(ウーバーイーツ)への出店を決めたら、まず、公式サイトからレストランパートナーの登録をします。
登録から開店にいたるまでのながれは、以下のとおりです。
- Uber Eatsの登録フォームへアクセス
- 店舗情報を入力
- 業務提携タイプを選択
- メニュー一覧を提出
- 営業許可証番号を入力
- 電子契約書に署名
- メニュー写真をアップロード(または撮影予約 → 撮影)
- 銀行情報の証明書類を提出
- タブレット端末の設定
- 最終確認
- Uber Eats で営業スタート!
一連の手続きのあいだに、Uber Eats のスタッフから電話やメールがきて、いろいろとサポートしてくれます。わからないことは何でも質問しましょう。
Uber Eats 出店にかかる時間
Uber Eats に登録し、営業を開始するまでの期間は1か月を見ておけば十分でしょう。
申請書類に不備がなく、メニューの設定や写真の撮影などもスムーズにいくと、2週間で出店できるケースもあるようです。
Uber Eats 出店で使う2つのツール
Uber Eats に出店すると、お店は2つの専用ツールを使用します。
② Uber Eats マネージャー
です。
① Uber Eats オーダーズ
毎日の受注に使うアプリです。ダッシュボードともいわれ、タブレットで開きます。
お客様から注文が入るとタブレットに通知がくるので、商品の準備を始めます。
お店が忙しいときに新規注文をストップしたり、準備時間の延長、売切れの表示などもできます。
② Uber Eats マネージャー
おもに営業時間外に使うのが「Uber Eats マネージャー」です。アプリではなくWeb上のツールです。
メニューの管理や売上の分析、プロモーションの設定や銀行口座の登録など、さまざまなことができます。
Uber Eats 受注のながれ
Uber Eats で受注して、お客さんに商品を配達するながれは以下です。
- タブレットに通知がくる
- 注文番号、商品名、配達パートナ―の到着時間を確認
- 商品を準備する
- 準備完了ボタンを押す
- 配達パートナーがマッチングされる
- 配達パートナーが到着する
- 注文番号を照合して、商品を渡す
商品の渡し間違えに注意
間違えた商品を渡してしまわないように、注文番号を袋の外に貼るか記入しておきます。
配達パートナーが到着したら、必ず注文番号の照合をおこないましょう。
梱包の工夫が大切
料理がこぼれたり崩れたりしないように、仕切りをつけたりしっかり固定するなど、梱包の工夫が大切です。
商品の見た目のよさは注文者の満足度に直結するので、包材選びにも気を配るようにしましょう。
忙しいときは一時休止可能
店舗が忙しくてUber Eats に対応できないときは、タブレットで一時的に営業を休止することができます。
また、事前に設定していた準備時間を超えてしまいそうなときは、準備時間の延長も可能です。
キャンセルはできるが難点も
やむをえず受注した商品を準備できない場合、キャンセルもできます。
ただし、キャンセルが続くとお店の評価が下がったり、Uber Eats で上位掲載されなくなったりします。
トラブルがあっても、Uber Eats のサポートやお客様に連絡することで、キャンセルを回避できることがあります。
困ったらサポートに相談
上記のようにトラブルがあれば、その場でサポートに電話できます。また、急ぎの用件でなければチャットやメールでもサポートに相談可能です。
基本的にUber Eats は加盟店に伴走するシステムができているので、その点は安心できます。
Uber Eats 売上金の振込日
Uber Eats(ウーバーイーツ)の売上は、週単位で振り込まれます。
前一週間分の売上分を、Uber Eats 側が月曜に送金します。その後銀行が処理をおこない、だいたい2~3日して登録口座に入金されるイメージです。支払いが完了すると、メールで明細が届きます。
また、過去の支払い状況は上記のUber Eats マネージャー上で確認可能です。
Uber Eats のプロモーションを打つ
Uber Eats のプロモーションとはキャンペーンのことです。
店舗側は、
・対象商品の割引
・1つ頼むと1つ無料
・配達手数料 無料
などのプロモーションを、タブレットから自分で設定できます。
週単位の設定で、予算も自分で決められるので、むりなくトライできます。注文者が注文をすると、店舗側の支払いが発生する仕組みです。
「Eats 厳選」になるには?
注文する側としてUber Eats を見ていると、緑のメダルマークがついているお店があります。これは「Eats 厳選」のお店です。
過去90日の実績が優れていると、自動的に「Eats 厳選」のステータスが付与されます。実績とは、評価の高さ、受注数、オンライン率などを総合評価したものです。
Eats 厳選の採択は、月に1回、Uber Eats がおこないます。その月が終わるとEats 厳選ステータスも終了しますが、何度でも採択される可能性があります。
Uber Eats 出店でビジネスチャンスを拡大
Uber Eats 出店にむけて、登録方法や条件、受注のながれや管理ツールなどを解説しました。Uber Eats に出店すれば、お店自慢の商品を、より多くのお客様に届けられるようになります。Uber Eats は加盟店へのサポートも手厚いので、ぜひ導入を検討してみてください。(執筆者:めしレポ編集部)